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タカシの外資系物語

タカシの UK武者修行?!(その4)2018.07.17

羽田 ― ロンドンに18時間もかかった理由とは?!


(前回の続き) 久しぶりのロンドン出張。思い入れ(というか、どーでもいい話が多いのだが・・・)が強すぎて、出張本編が始まる前に、すでに3回分の紙面を使ってしまったタカシ(ま、ありがちなパターン)。今回のコラムでは、無事、ヒースローにたどりつくことができるのか?!

 

「あー、疲れた・・・。やっと、ヒースローに着いたぞーーー!」

 

って、いきなり着いとるんかい!! 羽田を出発して18時間あまり・・・、やっと 英国 ロンドン ヒースロー国際空港にたどり着きました。前の3回であれだけ引っ張っておいて、一足飛びにヒースロー到着というのも何なんで、 いくつか補足をしておきます。

 

まず、なぜゆえに18時間もかかったのか? 日本からロンドンへ、直行便の場合は、約12時間のフライトとなります。それが 18時間もかかっとるということは、どこかで寄り道をしたからなんですねぇ。前回までのコラムでもお話しした通り、今回の出張は可能な限りのコスト削減を要求されています。ということで、値が張る直行便は避け、周辺都市を経由する便を選んだというわけ。18時間もかかった理由は、パリのシャルルドゴール空港経由の、エール・フランス航空で行ったからなんですね。

 

で、次の問題としては、エール・フランスって最安値なのか? ってこと。なんと言っても “おフランス”ざま~す(スネ夫のお母さん風)のイメージがありますから、高そうですよね。でも、安い。ルフトハンザ航空やフィンランド航空などと比べても、安いんです。なぜか? それは、

 

頻繁にストをするから

 

なのです。エール・フランスのストライキというのは結構有名らしく、それも不定期に突然起こる。そうなると、飛行機が定刻に飛ばない可能性もある。つうことで、ビジネスパーソンにとっては、リスクがあって、使いにくいという評判があって、それが価格に反映されているということのようです。

 

抜群のブランドイメージ、洗練されたサービスレベルを誇っていても、ストライキというたった1つのリスクによって、価格が下がってしまう・・・、マーケットの評価というものは、本当に冷酷なもんです。

 

で、私は無事、ストライキを回避することができたのか? 羽田から乗り込む際は問題なかったのですが、シャルルドゴール空港でのトランジットで、大幅に足止めをくいました・・・(T-T)。なんでも、週に数回実施する不定期のストライキとのこと。なんやねん、それ! ルーティンにするようなことか!! って、思っちゃうんですが、それは日本人の常識であって、フランス人にとっては、ルーティンのストライキが常識なんですよね。多様性を受け入れなければ、グローバルでやっていくことはできません。それにしても、ラウンジで数時間待たされた日にゃ、ホントに疲れてしまいます・・・(;´д`)トホホ・・・。

ヒースローに降り立ったタカシが、超焦っている理由とは?!


ということで、予定より数時間遅れで、ロンドンのヒースロー空港に着きました。ヒースローというのは、地理的にと、成田空港に似ています。つまり、都心から結構離れている。空港からロンドン市内までは、軽く1時間以上かかります。

 

疲労困憊で飛行機を降りた私、重い足を引きずりながらも、気持ちはものすごく焦っていました。というのも、宿泊予定のホテルが、都心から相当離れたところにあったからです。

 

今回の出張、人工知能の世界的なイベント “AI Summit 2018” に参加しようと思っていて、ホテルもそのそばにしました。イベントは、ExCeL London というベイサイドの展示場がいっぱいあるところでして、日本でいうと、東京ビッグサイトとか、幕張メッセみたいなところです。ただ、地理的には、成田空港から都心を過ぎて横浜ぐらいまで行く感じでして、まぁとにかく遠いのです。

 

入国を済ませた私は、足早に空港付設の各交通機関のターミナルへと急ぎました。エール・フランスのストのおかげで、時刻はすでに午後10時を回っています。果たして、本日中にたどりつけるのか?!

 

「さて、どうやって行こうかな・・・っと・・・」

夜10時でも、タカシが余裕をかましている理由とは?!


えーーーーっ! この期に及んで、行き方決めてなかったんかいーーーーーーーーっ!! ま、決めてないっすな、これが・・・。適当になんとかなるって、ことで・・・。

 

実際、なんとかなるんです、少なくともイギリスですから。宇宙に来たわけじゃない。最低限の英会話能力と常識さえあれば、目的地に到着することぐらいはできます。

 

くれぐれも誤解いただきたくないのですが、行き当たりばったりでいい、と言っているわけではない。ガッチガチに固めるんじゃなくて、柔軟にやれ、ということなんですね。そもそも、エール・フランスの遅延がなくても、海外においては時間通りに物事が動くことは、まずありえない。臨機応変に、「ま、いっか・・・」の精神で行かないと、イライラして胃が痛くなるだけなのです。

 

重要なことは、最悪、いつまでにどこにいたいか/何を済ませておきたいかを明確にしておく。そして、それを達成するために、妥協できる手段 ≒ コスト は何かを、何となくイメージしておくことです。例えば、〇〇時にだれかと会う約束があって、鉄道で移動する予定だった。しかし、鉄道が遅延した。だから、タクシーに乗るか? 相手に連絡して待ってもらうか? そういうことに関する、ある種の想像力が必要なんですよね。

 

日本では、こと交通機関に関しては、時間厳守が当たり前です。事故で遅延したとしても、振替輸送とかの代替手段も完璧です。不確定要素があるとすれば、タクシーに乗ってしまって、交通渋滞に巻き込まれたときぐらいでしょう。一方、日本以外では、たとえそれが先進国であっても、平時ですら、時間は正確ではない。つまり、変動しうるパラメーターがめちゃ多いわけです。そういう場面に遭遇して、「予定は完璧だったのにぃ・・・」とか「電車が遅れまして・・・」なんていうのは、言い訳にならないのです。あくまでも、自力本願で動くことを、常に心がけること。そのためには、やんわりした予定のもとで、瞬発力をもって動く訓練をしておくのが、有効なんですよね。

 

この季節のロンドンは、日が長い。夜の10時でも、うっすら明るい。空の明るさにつられて、気持ちも大きくなります。

 

「よし、地下鉄で行こう! 目指すは・・・、Royal Victoria か・・・。えっと、Piccadilly Circus がここで、Banks で乗り換えて・・・。ふむふむ、だいたいわかった、OK!」

 

20年以上前の記憶をもとに、ヒースローから地下鉄(つまり、鈍行の在来線)に乗り込んだタカシ。ときは、初夏の日曜日の日暮れ時。このあと、とんでもない試練が訪れるとは、本人も予想だにしなかったのです・・・。白熱の次週、乞うご期待!(まだ、ホテルに着いとらん・・・)

(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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