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タカシの外資系物語

タカシの UK武者修行?!(その1)2018.06.26

タカシ、初めての 〇〇型海外出張?!


ファーァーー・・・、ムニュムニュ・・・ って、寝とる場合かーーーっ!! いやぁ、年のせいか(もうすぐ50歳!)、時差ボケが全く抜けん・・・(T-T)。おまけに、サッカーW杯も重なって、体内時計がめちゃくちゃになっとる・・・(T-T)(T-T)。前回のコラムでもお話しした通り、つい先日、ロンドンまで出張に行ってきました。ということで! 今回から数回、ロンドン出張のエピソードに加え、“最新ロンドン事情” についてもお話ししたいと思います。

 

実は今回のロンドン出張、自分史上初めて、

 

「ロンドンに、是非とも行かせてくださいっっ!!」

 

と上司に自ら懇願して、出張を自主的に企画しました。私はこれまで、十数回の海外出張を経験していますが、そのどれもがプロジェクト都合・クライアントとの同行・海外研修等々、“行くことが自動的に決まっていた” つまり “他力本願” の海外出張でした。

 

“他力本願” の海外出張というのは何が楽チンかというと、ずばりコスト手当てです。もちろん、行くことが自動的に決まっているからといって、コストは安いにこしたことはない。航空券代、ホテル代等、極端にリスクを取らずに、かつ、合理的な方法の中で、最安値を目指すことに変わりはない。しかし、それが予想よりも高額になったからといって、「じゃ、行くのヤメってことで!」とはなりません。上級役員による例外承認とかお願いしつつ、最後には予定調和的に行くことになります。

 

一方、「行かせてくださいっっ!!」の “自力本願” 型 海外出張の場合、まず 行って意味があるのか? を問われます。つまり、

 

“費用対効果”

 

というやつですね。これが、ことのほか大変なんです、実際のところ・・・。

日系 vs 外資 費用対効果の考え方はこんなに違う?!


費用対効果の証明・・・、はっきり言うと、こんなもん、できんのです。確実に、費用を上回る効果があることなら、世界中のだれもがやるわけですから・・・。とはいえ、そんなことを言っていては、何も始まらない。それが嘘くさかろうと何だろうと、それなりに確からしい体裁を整えて、「意味があるんです! 効果絶大なんです!!」と言い切ることが重要なんですな、これが。

 

外資における費用対効果の説明にはコツがあります。この考え方、日系とは明らかに異なりますので、少し解説しておきましょう。テーマが “出張” では少々わかりにくいので、例として、“ITの導入” を考えます。ある部門で新型のITを導入することが検討されています。これについて、費用対効果をどのように考えるか?

 

新型のITを導入して、どんな金銭的メリットがあるか? わかりやすいのは、以下の2つでしょう。

 

(1)仕事量低減・人員代替によるコスト削減

(2)分析精緻化・付加価値作業増加による収益拡大

 

日系企業と外資系企業の費用対効果に対する考え方の違いを端的に言うと、効果値の算入に関して、

 

・日系企業は(1)コスト削減しか考慮しない

・外資系企業は(1)コスト削減に加え、(2)収益拡大まで考慮する

 

という説明ができます。この違い、実は両者を決定的に分断する発想の相違でして、これをマスターして行動できるようになると、外資での活動が格段に楽になります。

 

確かに、保守的に見れば(1)で鞘を納めておけば、わかりやすいし、説明も容易です。しかし! ビジネスとして、効果が(1)しかありまへん・・・ って、なんか寂しくないですか? コスト削減のためだけに何かをやるって、面白くない。少々無理をしてでも、収益をコミットして、投資を引き出す。コミットしたからには、腹を決めて、コストも下げるし、収益を上げる。これが、ビジネスパーソンの醍醐味ってもんじゃないでしょうかねぇ。

ME は何しにロンドンへ?!


ということで、私も今回の出張に関して、ボスの承認をもらうために、費用対効果は“盛り”ました(=大げさに書いた)。(1)コスト削減は当然、(2)収益拡大も必然、さらにさらに、調子に乗って、以下のような項目も、費用対効果として上申しました。

 

(1)ソリューション先進国であるUKへの出張を通じて、先進事例を低コストで収集する(コスト削減)

(2)先進事例を自社ソリューションに盛り込むことで、競合他社比、競争力の高い提案を実施し、案件の獲得率を高める(収益拡大)

(3)日本では紹介されていない事例の紹介を通じて、自社のプレゼンスを高める(企業価値向上)

(4)先進事例を選りすぐったクライアントに先んじて提供することにより、当該クライアントの満足度を高める(CS向上)

 

・・・。ま、ここまでやると、“盛り”過ぎなんですけどね。(3)(4)なんて、どうやって数値化すんねん、って感じですけど。でも、ここまで書くと、「書いたことは、是が非でもやりゃなならん!」と、腹が座ります。こういう、ヒリヒリ感があってこそ、ビジネスは面白い!

 

さて、私にとって初めての “自力本願” 型海外出張の企画書、その費用対効果は盛りに盛った内容となったわけですが、そもそも、私は何しにロンドンに行くことになったのか? それは、

 

AI(人工知能)の最先端を学ぶため。人呼んで、AI武者修行!!

 

をしに、UKまではるばる飛ぶことになったんです! 次回、本題に深く切り込みたいと思います。乞うご期待!!



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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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