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タカシの外資系物語

外資流! メディア対応の“超絶テク”とは?!(その6)2018.05.29

有名な3つのポイント、実はおかしい・・・?!


(前回の続き)「要点を3つにまとめる」上で重要なことは、まず、“粒度” を揃えること。次に重要なのは・・・? さらに、それを即興でやるコツとは・・・?

3つの要点は、“粒度”が揃っていなければなりません。粒度が揃っていると、わかりやすいだけでなく、以下のように、キーフレーズ的な表現が可能となり、印象に残りやすくなります。

 

(1)人間の生活の基本は 衣・食・住 です(衣服と食物と住居)

(2)最近の旅行、行楽の傾向は 安・近・短 です(費用が安く、距離が近く、日程が短いこと)

(3)3K である労働環境を改善する(「きつい (Kitsui) 」「汚い (Kitanai) 」「危険 (Kiken) 」)


ただ、上記のように、みんなが知っていて、すでに一般名詞化されたように感じるポイント3つについても、よくよく見てみると、完璧ではない部分があります。例えば、(2)安・近・短 の場合、距離が近く、日程が短ければ、当たり前ですが、費用は安いのです。費用が安いから、距離が近く、日程が短くならざるをえない、と言ってもいい。つまり、“小旅行” と言えば済むことを、わざわざ3要素に分解して、面倒な言い回しにしている、と言えなくもないのです。

また、(3)3K の場合、「汚い(Kitanai)」「危険(Kiken)」は、ある程度客観的な表現ですが、「きつい(Kitsui)」は明らかに主観です。客観表現で揃えるならば、「労働時間が長い」等、「きつい」と感じる原因となった要素を言うべきなのです。

とはいうものの、人間のコミュニケーションというのは、論理学および言語学の観点から、必ずしも整合性が取れている必要はありません。理論的には多少おかしくても、インパクトがあって、印象に残ればそれでいい。粒度をそれなりに揃えておけば、主観だ、客観だと、細かいことを気にするよりも、自信を持って、言いたいことを言い切ってしまった方が勝ちなのです。

真の生産性向上とは? を3つに分解してみよう!!


では、インパクトのあるポイント3つを作るコツをお話ししましょう。それも、即興で! です。実は、この “即興” っつうのが重要でして、話題に上った内容を、瞬時にバリバリと3つに分類していく・・・、すると、「この人、スゲェ!」となるわけです。では、どうやってやるか?

 

まず、例を示します。提示されたテーマに関して、いかなる方法論を駆使して、3つのポイントを抽出したか? 考えてみてください。

 

(テーマ)「真の生産性向上とは、どうあるべきか?」

そのポイントは3つです。

(1)生産性向上の度合い(量=時間だけでなく、質も!)を計測し、可視化すること

(2)(1)の仕組みを構築し、継続すること

(3)コスト削減にとどまらず、収益獲得・スキルUPにつなげること

 

(解説)最近、生産性向上に関する議論が活発です。国家戦略である “働き方改革” の一環として、広く議論されることは大いに歓迎なのですが、どうも抽象的で、本質を突いていない印象を受けます。それは、量=時間ばかりの議論に終始し、質を考慮していないこと。量・質を計測する仕組みを作り、一過性ではなく、継続的に運用していくことが必要です。また、経営に対する効果としては、コスト削減の部分ばかりが強調されがちですが、本来は、収益獲得・人財のスキルUPにつながらなければ意味がないし、長続きもしません。生産性向上に関して、もっと幅と奥行きのある議論を進めるべきだと考えています!


・・・さて、いかがですか?

パワフルな方法論は、実は超シンプル?!


種明かしをしましょう。私は3つのポイントを、以下の観点で抽出しています。


(1)
計測・可視化

(2)継続

(3)本質の実現


世の中に存在するテーマ=アジェンダというのは、ほぼほぼこの3点に分解すると、実現すべき課題が明らかになります。えっ? ホントかって?! では、さらに例示してみましょう。

 

(テーマ)「日朝関係は、どうあるべきか?」

そのポイントは3つです。

(1)関係修復へのロードマップおよびその進捗度合いを可視化すること

(2)(1)の仕組みを構築し、継続すること

(3)日朝関係修復後のあるべきアジア像を両国で共有し、国際社会に提言するとともに、実践していくこと


(テーマ)「受験勉強は、どうあるべきか?」

そのポイントは3つです。

(1)スケジュールを立て、勉強の進捗度合いを計測し、可視化すること

(2)(1)の仕組みを構築し、継続すること

(3)志望校への合格を経て、その後のキャリアプラン=自分の将来像を描くこと

 
ね! うまくいくでしょ!! 実は私、この方法論つうか法則を、トレーニング中に “発見” しました。トレーニングのカリキュラムの1つである「有名人のプレゼンを真似しよう!」のコーナーで、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、イーロン・マスク、オバマ大統領、メルケル首相、孫正義、新浪剛史(敬称略)等々、錚々たる顔ぶれのプレゼンにおいて彼ら・彼女らのポイント3つを聞いていると、「(1)計測・可視化」「(2)継続」「(3)本質の実現」に、ことごとく該当していたのです! ま、世の中に存在するテクニックというものは、ふたを開けてみれば、それがパワフルであればあるほど、シンプルなものなんですよね、実際のところ。

 

というわけで、みなさんも是非、このテクニックを使って、華麗な3つのポイント分けを実践してみてください。では!

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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