グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

タカシの外資系物語

外資流! メディア対応の“超絶テク”とは?!(その4)2018.05.15

日本人像 ここ10年の変化とは?!


(前回の続き)「インタビューを成功させるための要諦は、聞き手も話し手も “傾聴” を心がけることである!」
各種メディアへの対処方法を学ぶセミナーに参加しているタカシ。外資系企業において、数多くの外国人上司との面談を通じて、傾聴の重要性を学んできたわけですが、以前から1つ気になることがありまして・・・。外国人のインタビュアーが、日本人のような英語ネイティブではない人にインタビューする際に、最も困惑することがあるのですが、日本人はなかなかそれを直すことができない。さて、それは何でしょうか・・・?


自分がインタビューを実施する当事者(インタビュアー)だと仮定してみましょう。インタビューする相手が、どんな人だったら嫌ですか?


最悪なのは、寡黙でほとんど何も話さない人だと思います。一般に、外国人から見た日本人のイメージは、これが最も近いのではないでしょうか。「無表情で何を考えているか、わからない」「‘YES’ばかりで、本当にいいのか悪いのか、判別不明」ステレオタイプ的な日本人像というのは、こんなところでしょう。


ただ、最近は上記のようなイメージも、少しずつ変わってきたように思います。“最近”というのは、ここ10年ぐらいですかねぇ・・・、私が日系から外資系企業に転職したのがちょうど20年前ですから、外資系に勤務した前半10年と後半10年では、日本人に対する印象も変化してきました。それは、

 

会議においても、積極的で物怖じしない


という、新しい日本人像が、徐々に定着してきたということです。これは、1つには、ここ10年の英語教育の成果だと思います。日本人の英語が、グローバルレベルに到達したわけではありませんが、「ごく一部の英語ができる人&その他全くできない人」だったのが、「ごく一部の英語ができる人&少数のカタコトで英語ができる人&その他全くできない人」という具合に、内訳が変わってきました。

日本人がどうしても直せない英会話の悪い癖とは?!


実はこの “少数のカタコトで英語ができる人” の存在が非常に大きい。この層は、できないながらも、話そうという努力をします。言語コミュニケーションというのは、自分から話そうと意思表示することで、80%は成功したようなもんでして、この点が学校のテストにおける英語とは異なります。意思表示することで、「この人は何が言いたいんだろう?」と、相手の注目をひくことができます。こうなったら、ほぼ勝ちです。相手からの促しによって、会話はどんどん進んでいきます。

 

あと、新しい日本人像に一役買っているのは、中国やアジア新興国の人たちの存在です。グローバルで活躍する、中国やアジア新興国の人たちは、英語も堪能ですし、物怖じなど一切しません。欧米人から見ると、日本人というのは、中国やアジア新興国の “one of them” でしかありませんから、なんだかデキルように見えちゃっているんですよね、本質的ではないのですが・・・。

 

さて、話を戻しましょう。外国人が日本人にインタビューする際、寡黙で全く話をしないという状況は、少なくなってきました。しかし、どうしても直せない点がある・・・。以下で具体的に見てみましょう。

 

(パターンA)

インタビュアー(英語ネイティブ)「What do you do on your holiday ?」

インタビューされる人(日本人)「I watch video movies at home.」

インタビュアー「What kind of movies do you like ?」

インタビューされる人「I like Japanese animation movie, I am proud of these quality as “Cool Japan”.」

 

(パターンB)

インタビュアー「What do you do on your holiday ?」

インタビューされる人「movie…」

インタビュアー「Where do you do it ? 」

インタビューされる人「h, home…」

インタビュアー「What kind of movies do you like ?」

インタビューされる人「I like Japanese animation, it is “Cool Japan”, ehhh…」

インタビュアー「Oh, “Cool Japan” ! it is very high quality animation, I know !」

インタビューされる人「Y, Yes…」

 

・・・さて、上記パターンAとパターンBでは、何がどう違うのか?

最後まで話せ! 相手は待ってくれる?!


上記の例において、「情報を伝える」という観点では、AもBも大差ありません。しかし、確実に違う点がある! それは、「会話の主導権を握る」という点です。この観点では、明らかにBはAに劣後しています。

 

日本人が話す英語の超悪い点は、

 

「単語で話してしまう」
「文章を最後まで言い切らない」

 

ということです。これをやってしまうと、英語ができないことを過度にアピールしてしまうのもありますが、それ以上に、会話の主導権が全く握れなくなってしまいます。こうなると、相手のペースに乗る以外なくなるのです。結果、自分の主張したいことはほとんど何も言えずに、会話が終わってしまうことになりかねません。

 

幸いにも、英語ネイティブの人というのは傾聴をしてくれます。ゆっくり落ち着いて、文章を最後まで話せばいいのです。日本人で英語を多少なりともかじった人の多くは、(パターンB)にとどまっています。それは、すごく惜しい・・・。(パターンA)は、実はそんなに難しくありません。大半の文章は、相手の疑問文をそのままなぞっているだけなので。しかし、難易度的にはそれほどの差がないにもかかわらず、相手に与える印象としては、AとBでは雲泥の差があります。実際に、採用面談などで、外国人の役員相手に(パターンB)をやってしまうと、即落ちです。どんなにショボい文章でもいいので、とにかく最後まで言い切ること! 単語で話さないこと! これを肝に銘じる必要があります。

 

次回はもう少し高度なテクニックをお話しします。みなさんも、「重要なことは、3点あります。1つ目は、・・・」なんていう話を、よくすると思います。これって、なぜ3つなのか? そして、説得力のある3つを即興で挙げる方法とは? 次回、お楽しみに!

(次回に続く)

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

ご意見・ご感想フォーム

合わせて読みたい

---