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タカシの外資系物語

男性社会は退屈だ!(その4)2018.02.27

冬季オリンピック・再考・・・、やっぱ最高!!


(前回の続き)現代社会が停滞を起こす原因は、権力に固執する男性である! ・・・ この仮説について、ビジネス現場の実態を見ていくことにいたしましょう。


と、その前に、オリンピックについて一言(って、またかいっ!) いやいや、今回は本当に少し触れるだけにしますので・・・。


このコラムが発表される日には、すでに平昌オリンピックは閉幕し、パラリンピックの開始を待つばかりとなっています。オリンピックの終盤も、高木菜那選手のマス・スタート金メダル、女子カーリングの銅メダルなど、メダルラッシュに沸きました。


私のメダリストに関する考え方 =

 
メダリストはすごいが、オリンピックに出場している時点でめちゃすごいので、
メダルを取った取らないでの議論・評価に、あんまり興味はない

 

は、前回のコラムでお話しした通りです。特に、今回のオリンピックでは、冬季ならではの読めない気候条件も結果に大きく影響を与えました。“運も実力のうち” は至言だし、ビジネスの世界でも運は重要なので、そのことを否定するつもりはありませんが、運によって、オリンピック・アスリートの評価がなされるのは見当違いだと思っています。


今回のオリンピックで私が再認識したことに1つに、“新しい風” の台頭があります。“新しい風” とは何か? それは、「悲壮感を感じさせない、トップレベルの饗宴」と言い換えてもいい。例えば、女子カーリング。一定の才能を前提として、ものすごい努力に裏打ちされたテクニックの一方で、それらを微塵も感じさせない本番の開放感。勝負所において、開放感は悲壮感に勝ります。女子カーリングの3位決定戦では、日本チームの開放感が、英国の名スキッパーであるイブ・ミュアヘッド選手の悲壮感に、コンマ1ミリ勝ったのではないかと思います。しびれるような緊迫感のときにこそ、リラックス。これは、ビジネスにも当てはまるのではないでしょうか。


あと、なんといっても、スノボーのビッグエアは “圧巻” でした。何が圧巻かって、もう決勝のジャンプなんて、各選手がメダルなんてどうでもいいと思って跳んでいる。ジャンプの3回目に至っては、ほぼ全員が着地失敗覚悟で、超高難度の技に挑戦していました。無難にこなせば、メダルが獲れた選手も、ガンガン攻めていく。そういうメンタリティって、これまでのオリンピック競技にはなかったのではないでしょうか。個人的には、男子スノボーの各選手が、プライドをかけてコロコロ転んでいる様子が、ガキ大将っぽくて、子供っぽくて、ほほえましくなりました。目に見える成果に紐づかないことに対する執着心、これは、女性にはない、男性の特徴だと思います。いずれにしても、本当に手に汗握る熱戦、選手のみなさん、お疲れ様でした!

マネージャー昇進時の男女比率に見る “傾向” とは?!


日本企業が、女性活躍推進やダイバーシティに本格着手してから、はや数年。理想的といえる状況には遠いものの、徐々に成果が現れ出してきたように思います。


例えば、私が所属している外資IT・外資コンサルといった業界でも、経営職の少し下、マネージャー職あたりに占める女性の比率が、目に見えて大きくなってきています。なぜそんなことが言えるかというと、その裏付けとなる証拠があるからです。

わが社ではここ数年ほど、社員の評価・昇進の際に、「男女比率」という指標を用いています。例えば、マネージャーに昇進する社員の男女比率はどの程度か? グローバルでの平均を基準値として、できるだけ基準値に遜色のない数値に近づけていけるよう、議論を進めています。


もちろん、グローバル本社の要請に応えるためだけに、男女比率だけを数字上達成する、その結果、実力が伴わない女性のマネージャーが多数出来上がってしまうのでは、本末転倒です。が! 私の個人的な見解としては、日本のような女性活躍推進“後進国” における過渡期においては、潜在的な能力のある女性は、多少無理をしてでも、意図的に上に引き上げていく必要があると考えています。


というのも、そもそも旧来の評価体系というのは、男性中心にできていて、評価・昇進もそれに則って進められているわけで、その慣性の法則を変えるには、意図的な荒療治が必要だからです。ま、本コラムの仮説通り、男というのは既得権益にしがみつく悲しい生き物ですので、こういう動きは、役員クラスの強力なリーダーシップが必要となることは言うまでもありませんが・・・。


実は、5年前ぐらいまでは、グローバルが提示してくる男女比率を満たすのに、かなり四苦八苦していたのは確かなのです。が、ここ数年は、そこまでの苦労はしなくなった。つまり、女性のマネージャー昇進候補の数が、普通のスタンスで、増えてきたということです。これは、定量的な事象ですから、裏付けとなる証拠としては、非常に有意なものだと思います。

アジア新興国は、女性が元気!!


女性の躍進について、グローバルの地域別に見ると、アジアの伸びが突出しています。特に、中国、マレーシアやフィリピンなどの新興国に、その傾向が顕著に見られます。


その理由を一言で説明するのは、非常に難しい。例えば、フィリピン。この国は、女性が働いて、男性は・・・、なんちゅうか、家でフラフラしているという、なんとなくの伝統というか傾向があって、その流れで、女性の活躍が、いやが上にも目立ちます(マニラでもセブでも、車で走っていると、道端にダラダラとたむろしている男が相当数います・・・)。一方、マレーシアなどはイスラム国家ですから、女性の社会進出は、一般的には進みにくいはずです。でも、マレーシアはそうではく、女性が頑張っています。その理由については、マクロ的な比較文化の視点など、総合的な分析をしてみないと、なんともいえないでしょう。


ただ、確実に1つ言えることがあります。それは、

 

女性が活躍している企業・組織は、イノベーティブである

 

ということです。“イノベーティブであること” を定量化することは難しいですが、実例を挙げれば、読者のみなさんも、そのイノベーティブさをご理解いただけると思います。ということで、次回は女性が主導するイノベーティブな組織についてお話ししたいと思います。

(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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