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タカシの外資系物語

日本は今こそ Philippine に学べ?!(その2)2017.10.03

国際線の楽しみって、なーーんだ?!


(前回の続き)海外出張といえば、楽しみの1つが国際線のエアラインに乗るということです。さて、タカシが初めて乗った、フィリピン行エアラインの満足度は、果たしていかなるものだったのでしょうか?


今回のフィリピン出張では、フィリピン航空で往復する予定だったのですが、直前にどうしてもはずせない用件ができたため、行き=成田発日本航空、帰り=羽田着フィリピン航空という変則的な旅程をとることになりました。で、どうだったのか?

 

結論からいうと、「イマイチなんだけど、ま、これって仕方ないかな・・・」です。詳しく補足説明いたしましょう。

 

まず、“国際線の楽しみ”を定義してみると、以下の通りだと思います。

 

  • (1)無事国際線に乗った安心感を醸しつつ、離陸
  • (2)シートベルトはずしてもいいよサインが出ると、しばらくして、CAさんが忙しく動き始め、食事の準備
  • (3)で、食事
  • (4)食事しながら映画とか観るわけだが、たいていはシャンペンとかワインとか飲んで、酔っぱらって、映画観終わるかどうか、ってタイミングで爆睡
  • (5)Zzzzz(寝る)
  • (6)トイレで起きる
  • (7)Zzzzz(また寝る)
  • (8)室内が明るくなって着陸準備、しばらくして、着陸

 

で、どこが“楽しみ”かというと、これは間違いなく(3)~(7)なわけです。それは、食事なのか、ワインなのか、映画なのか、睡眠なのか、よくわからんグダグダ感満載の時間なのですが、ま、それが楽しい。しかし、フィリピンのエアラインの場合には、その楽しさが明らかに乏しい。なぜか? それは、


乗ってる時間が短い

 

からです。

フィリピン行エアラインに欠けているものとは?!


フィリピンの場合、離陸後、どんなにゆっくり飛んでも(ゆっくりなんて飛びようがないが・・・)、5時間でマニラに着いてしまいます。5時間では短い・・・。どうして、短いのか? それは、(5)~(7)のグダグダ寝ている時間がほとんどないからです。

 

グダグダ感を堪能する、という観点では、7時間程度のフライト、例えば、シンガポールとかが最適だと思います。逆に、ヨーロッパや北米線というのは、長すぎるのですが、この場合は大は小を兼ねるので、(5)~(7)を複数回回せばいい。ないよりマシという感じです。

 

「なんか、しょうもないことを力説しとるぞ、こいつ・・・」と思われたみなさん、いやいや、こういうのが重要なのです。シンガポール航空の評価が高くて、フィリピン航空の評価がイマイチなのは、なぜか?

 

もちろん、サービスそのものの質もあるでしょう。しかし、みなさんのほとんどは、それに尽きると思っていませんか? それは全く違う。搭乗時間が違う以上、同じプロセスで質を競っても、あまり意味がないのです。5時間では、グダグダ眠る時間がほとんどないのですから、そもそもゲストが眠らない前提で、サービスを組み立てる必要があるのです。例えば、機内で観ることができる映画をめっちゃ充実させる、食事をぐっと豪華にする、(前回お話しした通り)マニラ市街のタクシー事情は最悪なのでホテルまでのタクシーサービスを全員に無償でつける、等々。

 

そういう観点でサービスを評価してみると、私が乗った航空会社、やはりイマイチと言わざるを得ませんでしたねぇ・・・。

 

  • 日本航空(JAL) ・・・ 上記で述べた通り、シンガポール線と同じプロセスを前提としてサービス提供。結果、グダグダ眠る時間がなく、消化不良
  • フィリピン航空 ・・・ そもそも、画面ないし!(リクエストすれば、iPad貸してくれて、それで観ろ、となるのだが)。そもそも、サービスで競う気がない。それはそれで、逆に潔いが、なんか寂しいですな

 

東京―フィリピン線には、上記エアラインのほかに、LCCも存在します。安いだけなら、LCCで十分です。でも、機内も旅の一部ですから、やっぱり楽しみたい、くつろぎたい・・・。今後の各社の奮起に期待したいと思います!

フィリピンの今を映す話題(?!)の映画


そんなこんなで、行きのJAL機において、映画を1本だけ観ました。タイトルは『THE CIRCLE』。この映画、なんと主演はエマ・ワトソン(ハリーポッターのハーマイオニー)、共演はトム・ハンクスという超豪華俳優陣なんです! が、日本ではほとんど話題になっていない。11月に日本でも公開されるようなんですけどね・・・、この地味感、なんでだろ?

 

公開前でもありますので、詳細なストーリー解説は控えたいのですが、一言でいうと、

 

「SNSの会社に勤める主人公のエマ・ワトソンが、最初は最先端の職場や仕組みを誇りに思っていたが、次第に、自身のプライベートが切り売りされていることに気付き、改善すべく頑張る!」

 

という話です。トム・ハンクスはその会社の社長で、明らかにスティーブ・ジョブズを意識した役どころ。会社自体は、グーグルやフェイスブックをサンプルにしています。最後にちょっとしたサプライズがありますが、ま、想像通りの映画なんで、そのつもりで。この俳優陣にしては、小粒な感じは否めませんが、題材は面白いし、考えさせられます。SNSに支配される生活って、こんな感じだろうし。SNS大好きな方は、自己への戒めの意味でも、ご覧になることをお勧めします。

 

で、マニラに着いたその日の夕食の席にて、現地リーダーのタオさんに早速その映画の話をしてみたところ、こんな返事でした。

 

「その映画を観て、考えさせられるフィリピン人は多いと思うよ。ここ10年ほどの間に、フィリピンという国自体が、急激にIT化したからねぇ・・・。明日、オフィスに行くとわかると思うよ・・・」

 

ということで、次回は本当に、マニラ支社で働くビジネスパーソンのお話に入ります。乞うご期待!

(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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