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タカシの外資系物語

日本は今こそ Philippine に学べ?!(その1)2017.09.26

フィリピン人の英語は聞き取りやすい・・・、って誰が?!


先日、出張でフィリピンに行ってきました。

 

これまで、アジア出張といえば、大半がシンガポールで、ときどきマレーシア、ごくまれにタイ・・・って感じで、フィリピンに行く機会がなかったんですよねぇ・・・。ただ、フィリピンのシステム・エンジニアやスタッフとは一緒に仕事をする機会が数多くあって、彼ら・彼女らの優秀さには、かねがね舌を巻いておりました。

 

フィリピン人のどこが優秀なのか? まずは、言語能力でしょう。フィリピン人の大半は、英語を話します。それも、アクセントの少ない、聞き取りやすい英語なんですよねぇ・・・。

 

ここで、「アクセントの少ない、聞き取りやすい英語」について一言。「アクセントが少ない、聞き取りやすい」というのは、だれにとってそうなのか? もちろん、日本人にとって、です。では、これって、日本人以外の外国人も同様に感じていることなのでしょうか? 私はこのことを、同僚のアメリカ人に尋ねてみました。彼いわく、

 

「確かに、フランス人やインド人の中には、非常にアクセントの強い英語を話す人がいる。ときどき、何を言っているのかわからないことがあるけれど、別に大きな問題ではない。わからなければ、聞き直せばいいから。一番困るのは、何も言わない人。日本人に多いよねぇ~・・・」

 

ガーーーーーーーーーーーーーーーーンっ!!! ま、そりゃそうなんですよね。聞き取りやすい英語、きれいな英語・・・、そんなのどうでもよくて、まずは話すこと。それもなしに、他人の話す英語を聞き取りやすいだの、なんだのと、評価するなんて、百年早いんですよね、実際・・・

 

言語能力という観点では、フィリピンには、日本語を話す人も相当数います。私のイメージでは、日本人にとってわかりやすいスタンダードな英語を話し、かつ、日本語も話すという意味では、フィリピンは断トツで世界一だと思います。それは、なぜか?

エアライン快適、空港に着いた後は地獄・・・?!


フィリピン人のすごさは、言語能力だけではありません。なんちゅうか、人がいいというんでしょうか、一緒に仕事をしやすいんですよね。もちろん、アメリカ人、ヨーロッパ人(と一括りにするのも乱暴だが)、インド人、中国人と、それぞれに、すごく優れた点はあるのです。しかし、チームになって、一緒に仕事をする、という意味では、フィリピン人は断トツにやりやすい。それは、なぜか?

 

私が抱いていた、フィリピン人に関するいくつかの印象と仮説があったわけで、それを検証する意味でも、今回の出張は非常に興味深いものになりそうです!

 

日本からフィリピンの首都・マニラまでは、飛行機で4時間超の距離です。主要エアライン各社のほかに、LCCも結構飛んでいて、選択肢は非常に多いと思います。

 

マニラのニノイ・アキノ国際空港に着いて、時差ボケもなく、腰も痛くないので、「快適、快適・・・」と、高をくくっていると、ここからが大変でした。めっちゃ、混むんです、道路が・・・。なんて表現すればいいのか、一応、チョロチョロとは動いているんですが、それ以上の勢いで、脇から車が湧いてくるようなイメージ。ウカウカしてると、進むどころか、後ろに下がってしまうんじゃないかと思うほど、車が横入りしてくる・・・。それも、超ギリギリ、「ああ、こする、こするーーーっ!」と何度思ったかしれません。ミリ単位の近距離で、大型のバスがぐいっと入り込んでくるのです! ある意味、すごいテクニック!!

 

渋滞で動けなくなっていると、頭にペットボトルの水をのっけたお兄さんがやってきて、「水いらんかね?」的に商売をしていきます。それはそれで、商魂たくましいわけですが、はっきり言って、危ない! 日本でいえば、東名高速の町田インターあたりで超渋滞しているときに、人が道路に入り込んで、「水いらんかね~」とやっているようなもんです。見ていて、心臓に悪い!

渋滞する理由と解決策を考える


なぜ、こんなに渋滞するのか? それは明らかでして、

 

信号がないから!

 

です。フィリピンには、信号がほとんどない。だから、統制が効いていない。だから、混むのです。

 

「信号がないということは、交差点とかで、やりたい放題なのか?」というと、それは、そうでもない。信号がない代わりに、交差点の手前には、路上に段差がつけてあって、“ガックン!”となるのです。“ガックン!”の手前では、みんなスピードを落とすので、これが信号代わりになっているのです。

 

もちろん、“ガックン!”を無視して猛スピードで走ることは可能だし、ほぼ同時に“ガックン!”をやって交差点に来た2台の車は、どっちが優先されるねん、と言われると、そこに明確なルールはない。そういう世界なんですね。

 

どうして信号を設置しないのか? という問いには、高くつくから、という回答でした。われわれ日本人をはじめ、先進国的な発想では、渋滞による機会損失や交通事故によるコストに比べれば、信号を設置するぐらい、大した話ではないだろう、となります。しかし、それは信号があって当たり前の国に住んでいる人の勝手な発想であって、急激な発展を遂げている国には当てはまらないことの方が多いのでしょう。

 

ただ、交通事故というのは、人命にかかわることなので、そこはなんとかしたい。円借款などの経済援助についても、「一通り、経済発展したから終わり!」ではなくて、もう少し長期にわたるサポートが必要なのだろうと思います。

 

そういえば、マニラ支社のAさんは、朝一番の会議に、ときどき遅れてくることがありました。実際に体験して、固有の事情を知れば、もう少し寛容になれるのだろうと思います。

 

次回はいよいよ、マニラ支社で働くビジネスパーソンのお話に入ります。乞うご期待!

(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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