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タカシの外資系物語

夏休みは本を読もう! タカシの“日米”読書考(その2)2017.08.22

“ススメ本” のメリット・デメリット


(前回の続き)今回のコラムでは、タカシがこの夏に読んだ本の中から、おススメ本を紹介したいと思います・・・ って、すっかりお盆休み過ぎちゃいましたね、スミマセン・・・(T-T)


夏休みやGW、年末年始など、まとまった休暇の時期になると、書店に並ぶのが「読書のススメ」系の本です。今年の夏は、伊藤忠商事前会長・元中国大使の丹羽宇一郎さんやアーティストの横尾忠則さんなど、各界の大御所が「読書のススメ」系の本(以下、ススメ本)を新書で出されています。両方とも拝読しましたが、本当に面白い! 特に、横尾さんの本は書評集の体裁なのですが、一見すると、どういう脈絡で本を選んでいるのか、全くわかりません(汗っ!)。が、読み進めると、横尾さんの明確な意図が理解できてくるから不思議です。


横尾さんが読んでいる本のテーマは、いわば、「天才のインターフェース」。世の天才と呼ばれる人たちは、自己と他者をどのように切り分けているのか、自己から他社に向けて発するアウトプットがいかなるものであれば卓越した評価が得られるのか、・・・ということを追究した選択になっています。だから、野球の王貞治さんが出てきたり、デヴィッド・ボウイのインタビューが出てきたり、皮膚の感覚に関する本が出てきたり・・・。このように、書評者の考えを類推して、逆にこっちが評価する、なんてのも、この手の本を読むときの楽しみだと思います。
 

ただし、個人的には、ススメ本を読む時間があったら、自分が本当に読みたい本を読んだ方がいいと思っています。


「それがわからないから、ススメ本を読んでるんだけど・・・」


という意見は、ちょっと違う。読書というのは、押し付けられてやるものではありません。これでは、小学校の宿題と同じです。ススメ本の筆者は、自分の好きな本を読んで、好きなことを言っているわけです。これでは、


「このスイーツおいしいでしょ? 私がおいしいと思うものは、あなたもおいしいはずだから、これを食べられて幸せでしょ?」

 

と言われているのと同じです。それでもいいという話もあるが、これが過半となると、ちょっと寂しい・・・。自分の読書スタイルを作るまでに、多少の時間がかかっても構わないので、自分の好きな本を読む習慣をつけないと、長続きもしません。読書は、スポーツや芸術鑑賞と並ぶ、“一生ものの楽しみ”です。是非みなさんも、ススメ本に頼らない読書スタイルを追い求めてください。

タカシが書店に行く目的とは?!


とはいうものの、職業柄、好むと好まざるとにかかわらず、広く浅く流行本を知っておかなければならない立場の人もいらっしゃると思います。私もコンサルタントですから、それに該当するのですが、いつも困るのが、読むべき本が多すぎて、いかに絞るか? という点です。


この観点では、ススメ本はそれなりに重宝します。特に、“インフルエンサー”と呼ばれる、カリスマ書評家が読んだ本というのは、同じ本を読む母集団が多いので、結果的に当たりも多い。例えば、クライアントとの世間話とかで、話題つくりに貢献してくれたり、とか。ビジネス書なら、土井英司さんとかが、それに該当しますね(ちなみに、土井さんと私の奥さんは大学の同級生同士で知り合いのようでして、非常に親近感がわく存在でもあります)。


多くの人が読んでいる、という観点では、アマゾンのランキングも参考にはなります。しかし私は、リアルの書店での売り上げの方を、より信頼しています。それも、実際の店舗に足を運んで、どんな人がその本を買っているのか、しばらく眺めてみる。また、書店員さんが書いた、手書きのPOPも面白い。書店員さんというのは、純粋に本が好きな人が多いので、下手な職業書評家より、コメントが的確なことも多いのです。


あと、私が個人的に大いに参考にしているのが アメリカでのベストセラーランキングです。なんだかんだ言って、ブームの先陣を切るのはアメリカである、というのは否定しがたい事実ですし、現に、アメリカで流行った本は、半年後には日本でも流行っている。また、外国人と英語で世間話をする際に、本の話を持ちネタにしておくと場がもつ。政治の話はタッチ―だし、「天ぷらやお寿司好きですか?」ばかりでは、ダサいでしょ? 本を読まない外国人はほぼいないので、ベストセラー本の話は鉄板です。


6月にニューヨークに行った際、大型書店チェーンのBarnes & Noble に行って、小一時間ほど滞在してきました。ベストセラー本は? というと、ジョン・グリシャムの新刊が1位でした。日本でいうと、東野圭吾さんみたいな感じですよね、鉄板、鉄板。グリシャム本自体、日本で人気高いですね。 


ビジネス本は、シェリル・サンドバーグの『OPTION B』が1位でした。私も和訳したのを読みましたが、本当に売れている本は、やっぱり面白い。版元が売りたい本ではなく、売れた本を読むべきです。


Barnes & Nobleのベストセラー100位は、ネットでも見ることができるので、みなさんも覗いてみてください。

タカシからの夏休みの宿題は?!


さてさて、前置きが長くなってしまいました。ここからは、私が夏に読んだ本の中から、おススメ本をいくつか紹介したいと思います。


他人の書いたススメ本を否定していながら、自分のススメ本を紹介しようとする時点で、かなりの論理破たんをきたしているのですが、そこはこらえてください。私は大御所でもなんでもなく、フツ―のおっさん(だれが、おっさんやねん!)なので、読者のみなさんの視点に立って、ススメ本をお話しできると思っています。


私のこの夏のテーマは、「ビジネスとエンターテインメントの融合」 でした。


で、最初に紹介したいのが、『ナディアが群れを離れる理由』(ジョン・P・コッター他、ダイヤモンド社)です。この本のポイントは・・・、と、今週はこの辺で・・・、続きは次回にしましょう。


1時間で読了できる本なので、来週までに、みなさんも是非読んでみてください。タカシからの夏休みの宿題ということで。では、また来週~

(次回に続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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