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タカシの外資系物語

外資流 継続はコミュニケーション力 なり!2017.08.01

作文と英会話は同じ?!


みなさんは、普段どの程度、“文章”を書いていますか?


ここでいう“文章”というのは、ビジネスライクな無味乾燥とした実務書類ではなく、自分の言葉で、自分の想いを、相手に伝える・・・といったたぐいのものを指しています。日記・・・とは少し違いますね。日記は相手に伝える主旨は乏しいので。小学校時代の作文とか、読書感想文とか、そんな感じです。

“文章”を書く、の効用は以下の通り、いろいろとあります。

(1)説明能力が身につく
(2)(現在起こっていることを、客観的に見つめる機会をもつことで)批判力・共感力が向上する
(3)英語力が向上する
(4) 純粋に楽しい

「(3)が意味不明・・・」という方がいらっしゃると思いますので、少し補足をしましょう。「英語を話す」と「文章を書く」という行為は、実は非常によく似ています。頭の中にある内容のうち、自分が伝えたいことを吟味・推敲して、それを英語で表現すれば「英語を話す」となり、文章で可視化すれば「文章を書く」ということになります。

もちろん、英語で話すためには、最低限の単語と文法を知らなければならないわけですが、逆にいうと、わかりやすい文章を使って説明する能力がなければ、いくら難しい英単語を使ってみたところで、相手には伝わりません。つまり、コミュニケーションの4要素である、読む・書く・聞く・話すという基礎がしっかりしていれば、あとは外国語のちょっとしたお作法を知っているだけで、他言語間のコミュニケーションは可能だということです。

ソーシャルを活用して、文章力UP!


話を戻しましょう。で、みなさんは、普段どの程度、“文章”を書いていますか? という質問になるわけですが、いかがでしょうね? 幸いにも、私はこの外資コラムを書く機会をいただいていますので、文章を書くことは習慣化しています。私にとって、文章を書くというのは、上記(4)の要素が大きく、副次効果として、(1)~(3)を実現しているという感じです。わかりやすく言えば、趣味です。仮に、このコラムの機会がなかったとしても、何らかの形で、定期的に文章を発信する行為は行っていたように思います。

かつては、一般的には、かなり意識的に動機づけされないと、文章を書くという機会は設定できませんでした。しかし、最近は事情が違ってきています。いわゆるソーシャル・メディアの発展により、非常に多くの人が、定期的に文章を書く機会を持つようになりました。Facebook、twitter、LINEなどを利用している人は、今や膨大な数に上っています。

もちろん、ツイートするのに、いちいちしっかりした推敲をしているわけではないでしょうが、それでも、何も書かないよりはマシです。普段のツイートも、少し気にしながら、わかりやすい文章を書くように心がけていれば、次第に力がついてくると思います。

本を読んで、新陳代謝する?!


外国人の同僚を見ていると、ツイートも早いんですが、メールの文章もうまいし、コミュニケーション能力も高い。硬軟織り交ぜて、オールマイティにうまいんですよね、文章が・・・。一方、日本人はというと、柔らかいのがうまい人(ソーシャル等)と、硬いのがうまい人(わりとしっかりしたブログ等)が、明確に分かれている感じがします。結果、コミュニケーションの能力に、偏りとバラツキが見られる。この部分は、日本人の典型的な弱みでしょう。

なぜ外国人は相対的に日本人より文章力・コミュニケーション力が高いのか? 1つの理由は、前述のとおり、文章を発して、コミュニケーションする機会が多いからです。外国人の多くは、単純に、おしゃべりして、意見交換する機会が、日本人よりも圧倒的に多い。継続的に多くの機会に触れていれば、当然のことながら、能力の底上げがはかられます。

次に、外国人は日本人よりも本を読む量が多い。これも圧倒的です。私の感覚だと、外国人はめちゃくちゃおしゃべりが好きで、同時に、めちゃくちゃ本を読みます。本を読むということは、インプットとしての情報が多く得られるだけでなく、プロである作家さんのコミュニケーション作法に触れることができます。だから、良質な本に触れることは重要なのです。

良質な本とは何か? まずは古典です。これは揺るがないでしょう。次に重要なことは、自分のお気に入りの作家や作品の棚卸を定期的に行うことが重要です。好きな作家や作品というのは、常に変化していってしかるべきですし、そうなっていないとコミュニケーション能力に、新陳代謝が起こりません。

「私は村上春樹さんが好き!」それはそれでいい。私だって好きです。『騎士団長殺し』も読みました(個人的には、この作品に関してはイマイチでしたが・・・)。それに加え、新陳代謝として、今最もおススメの作家や作品は何か?

私のおススメは、田原牧さんというジャーナリストの本です。最近出た『人間の居場所』(集英社新書)が非常にいい。コラムを書くときの見本にして、自分のものにしています。みなさんも是非、今一番のイチオシ本を見つけてください。


“継続は力なり!” 英語でいうと、“Practice makes perfect!” 「文章を書く」ことを継続すれば、必ずやコミュニケーション力が向上します。夏休み真っ盛りの今、“宿題”のつもりで、少し自分の文章を気にしながら表現してみましょう。では!

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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