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タカシの外資系物語

日本人は体験しない?!2017.05.02

タカシの休暇の過ごし方


先日、こんなことがありました。その日私は久しぶりに休暇をとって、「ロボット見本市」的な展示会に参加していました。実は私、このような展示会には、相当積極的に参加しています。仕事上、常に最新の事例や知識を要求される、という事情もありますが、それを直接目にすることで、雑誌やインターネットの記事からは伺い知れない生の迫力というものを体感することができるからです。上質なインプットがないと、上質なアウトプットにはなりませんからね。 

 

もう1つ重要なのは、“休暇をとって” という点です。個人的なポリシーとして、自分への投資と仕事とは切り離したいというのと、仕事の一環として参加すると、腰を落ち着けて見ることができない。よって、それなりのセミナーや見本市がある際には、私は休暇を取って参加するようにしています。

 

休暇を取ってセミナーや展示会に参加することの効用として、真剣に参加する!というのがあります。つまり、寝ない!ま、休暇まで取って、自腹でセミナーに参加して、机に突っ伏して寝ていたら、アホですわな・・・。

 

昨今、働き方改革が叫ばれていますが、残業時間削減と並行して、社員のスキル向上に対して、企業がもっと前のめりにコミットしてもいいんじゃないかな、と思っています。例えば、月に1日は “スキルアップ休暇” を取らせて、社員の自己研鑽を促進する、とか。日本人というのは、定められた時間割をコツコツとこなすのは得意ですが、「完全フリーターイム!何やってもいいよーーー!」というのに、からっきし弱い!自由になった途端、右往左往してしまうんですよね。だったら、企業側があらかじめ、休暇に目的を添えて渡してしまえばいいんじゃないか。スキルアップ休暇、家族サービス休暇、体力増進休暇・・・。パートナーにお礼を言う休暇!なーんて、おしゃれじゃないですかね?!

 

・・・つうことで、ロボット見本市の、あるセミナーに参加していたのです。

手を挙げたのはタカシではなく・・・


「どなたか、このロボットを操作してみたい人はいませんか?」

 

セミナーの最後に、講師がわれわれ参加者側に、魅力的なオファーを出しています。私は心の底で、是非やりたい!と、手を何回も挙げていました。そのロボット、体重移動だけで前後左右に移動できるというスグレモノでして、かねてから、一度乗ってみたいと思っていたんですよーーー! 

 

しかし、私は手を挙げませんでした。なぜか?後方の座席に座っていたもんですから、ステージに行くまでに、多くの人に迷惑がかかると思ったんですよね、これが。ま、こういうのって、最前列に座っている人の特権みたいなところがあって、後ろの席の人は、暗黙の了解でしゃしゃり出ない、というのが一般的なルールなわけで・・・

 

「いかがですか?せっかくの機会ですから!」

 

と、ややあって、にわかにハイ!という声が!!なんと、私の隣の人が手を高々と挙げているではありませんか!!!

 

「どうぞ、どうぞ!いやぁ、このロボットはまだ商用ベースにのっていませんから、これは貴重な体験ですよーーーっ!!」

 

いいなーーー(T-T)手を挙げればよかったなーーー(T-T)(T-T)・・・と、後悔する私に、さらなる ダブルパンチが!私の隣からステージに向かったその男性、中国の方だったのです!

日本人の美徳と優位性


こういう構図って、いたるところで起こっている。それも、今に始まった話ではない。かつては、アメリカ人やヨーロッパ諸国の人が、そういう対象でした。

 

「あの人はアメリカ人だから、何事にも積極的だよね~」

 

この言及の裏側には、

 

「われわれアジア人は、前にグイグイと出ていくことはないよね~控えめな文化だからね~」 

 

というのがあったわけですが、実際にはどうか?!上記のように、中国人はグイグイ行くし!インド人も、他のアジア諸国の人も、ブイブイ行ってるし!!控えめなの、日本人だけだし!!!

 

結局、日本人だけが取り残されているという、この現実・・・。日本がアジアのトップランナーとは言えなくなった今日においては、この現実を痛感せざるをえません。加えて、私が危機感を覚えるのは、上記の例にもある通り、ロボットのセミナーで挙手した中国人の男性だけが、具体的に体験しているということです。控えめ(?)な私は、傍観していただけで、未体験です。この差は非常に大きい。

 

これからの時代、英語は必須である・・・、という意見に異論はありません。英語を身に付ければ、英語の授業やセミナーに参加して、見聞を広がることができるでしょう。しかし!たとえ英語ができるようになったとしても、体験しない・傍観のみの姿勢では、効果は限定的です。日本以外のアジア諸国は、英語もできるし、取組姿勢もアグレッシブ、このままでは日本だけが、世界に取り残されてしまうでしょう。

 

日本人の美徳はそのままに、取組姿勢はアグレッシブ!国際的な優位性を保持したまま、いかにして成熟国家への途をたどるか、ふと、そんなことを考えてみました。では!

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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