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タカシの外資系物語

It’s Amazing USA ! スーパーボウルと外資系(その2)2017.02.21

ピコ太郎が売れた理由とは?!


(前回の続き)全米最大のスポーツイベントの1つ『スーパーボウル』!今年はペイトリオッツの史上稀に見る大逆転劇もあり、例年以上に盛り上がりました。スーパーボウルの楽しみは、実はアメフトの試合だけではなく、有名アーティストによるハーフタイム・ショーとCMにも話題が集まります。今年のハーフタイム・ショーは、あのレディ・ガガでした・・・

 

レディ・ガガ・・・、洋楽に興味がない方でも、その名前だけは聞いたことがあると思います。奇抜な言動やファッションばかりに目が行きがちな彼女ですが、実は私はアーティストとして、非常に評価しています。

 

歴代の女性アーティストの中で、だれが一番 “歌がうまい” か?ま、歌がうまいというのは 主観でしかないので、比較することにあまり意味はないのですが、私はホイットニー・ヒューストンだと思っています。ま、これは揺るがんでしょう・・・。で、2位が何を隠そう、このレディ・ガガなんですな、これが。最近はパッとしないのですが、初期の3部作『The Fame』『The Fame Monster』『Born This Way』を聴くと、この人の凄さがわかります。私は、『Born This Way』に入っている「Hair」という曲が特に気に入っておりまして、気持ちが落ち込んだ時に、よく聴いています(元気になる内容なんですな・・・)。

 

で、レディ・ガガやホイットニー・ヒューストン、マドンナやマイケル・ジャクソンまで入れちゃいましょう。まず、この人たち、全員、スーパーボウルに出演しています。次に、この人たちの共通点は、世界的に売れたことですね。では、どうして世界的に売れたのか?

 

前回のコラムでも触れましたピコ太郎!かの、ビルボードにもランキングし、この人も昨年、世界的に売れましたねぇ・・・。なぜ、ピコ太郎は、世界的に売れたのか?それは、

 

英語で表現したから! です

 

「なんやねん!それが、理由かっ!!」そうです、これが、世界的に売れた理由です。

日本人が英語を話さなければならない理由とは?!


ときに「本当にいいものであれば、言語など関係ない!」という人がいます。確かに、これ自身は、間違ってはいないでしょう。しかし、現実には、言語を超越して世界的に評価されるものというのは、ずば抜けて優れたものだけに限定されます。

 

絵画などの美術には、そういうものがあるでしょう。しかし、それも、ピカソとか、ゴッホとか、シャガールとか、そんな超超超一流レベル。音楽でも、ベートーベンやモーツアルト、ショパンなどはそのレベルですが、同じく超超超一流レベルです。言語を超えた理解がとりやすそうな、スポーツにおいてすら、世界レベルで評価されているのは、サッカーぐらいではないでしょうか?

 

つまり、本当にいいものであれば、言語など関係ないのですが、その “いいもの” に該当するのは、100年に1つ、出るか出ないかといったレベルの超絶品である、ということなんですよね。だから、レディ・ガガやマイケル・ジャクソンのような、10年に1人、30年に1人というレベルの人であっても、“英語” というコミュニケーション手段をとらなければ、世界的に認知されないのです。

 

今後10年を見据えた場合、日本人にとっての最大のチャレンジは、「英語を使う」ということです。どんなにいいことをしていても、優れた業績を残しても、英語という世界標準語を使わなければ、認知されないし、評価もされない。だから、英語を勉強するのです。

 

私は、学校教育の場で、上記のような背景を、もっともっと説明する必要があると感じています。単に、入試科目だからとか、単に、仕事で使う可能性があるからとか、極めて些細なことが英語を習得する目的になっている。これでは、モチベーションが上がりません。上がったとしても、必要に迫られた一瞬だけでしょう。英語が世界標準語であることを認め(これはある意味、日本語がそうではないことを悟り、諦めるプロセスでもあるのですが・・・)、日本と自分自身のプレゼンスを高めるために、英語を身に付ける、こうならないと、日本人の英語は未来永劫変わらないと思っています。

スーパーボウルCMに見るアメリカのすごさとは?!


TVのCM・・・、最近はハードディスクに番組を録画して、CM部分をワンタッチで飛ばしながら観るのが普通になっていますので、あまり気にかけたことがないという方も多いと思います。アメリカ人の同僚に聞いても同じ状況のようで、「最近、どんなCMが流行ってる?」と聞かれても、そもそもCM自体を知らないから、わからない・・・という状況のようです。こりゃ、広告代理店も厳しくなりますわな・・・

 

しかし、年に一度だけ、全米中が、いや、世界規模で注目されるTVコマーシャルがあります。それが、スーパーボウルのCMなんですよね。30秒で4億円!と言われる、破格のCM枠。これまでにも、様々な伝説や逸話を残してきました。1984年の「マッキントッシュ(つまり、Apple)」のCMなどは、伝説と呼ぶにふさわしいものでしょう。ここから、Apple スティーブ・ジョブズの、まさに説が始まったといっても過言ではありません。

 

スーパーボウルのCMでは、製品の話題性もさることながら、社会的なテーマを扱った大作が上映されることも多いようです。今年も、コカ・コーラやバドワイザーといったグローバル企業が、“ダイバーシティ(多様性)” をテーマにしたCMを流しました。そこで描かれているのは、移民や人種に関する寛容度を示したもので、要は、“反トランプ” なんですよね。

 

アメリカのすごさは、企業が、莫大なコストをかけて、自社の考えを世に問う姿勢を持っている、ということなんだと思うのです。トランプ大統領がとる、モンロー主義、アメリカ第一主義・・・その成否はだれにもわからないし、少なくとも米国民の過半が、彼に賭けたのだから、それはそれでよし。日本人がとやかく言うことではないでしょう。

 

一方で、コカ・コーラやバドワイザーのような企業がある限り、アメリカというのは、付き合うに足る国だと思うのです。日本人が自身の英語に磨きをかけ、世界に打って出る際のコーチ役として、また反面教師として、アメリカという国の奥深さを、スーパーボウルを通じて再認識させられた次第です。では! 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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