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タカシの外資系物語

It’s Amazing USA ! スーパーボウルと外資系(その1)2017.02.14

今年もスーパーボウルの季節がやってきた!


先日、全米最大のスポーツイベントが開催されました。そう、『スーパーボウル』です!ご存知の通り、アメリカには世界最高峰のプロスポーツ・リーグが多数あります。野球、アメフト、バスケにアイスホッケー。中でも、アメフトの人気は他を凌駕しているようで、その全米No1を決めるスーパーボウルは、毎年視聴率50%を超え、世界数億人が観戦する一大イベントとなっています。

 

一方で、日本におけるアメフト人気は、お世辞にも高いとは言えません。その理由として、ルールの複雑さがよく言われるのですが、私はそれだけではないように思います。日本人がアメフトに対して抵抗感を持ち、受け入れにくくしている理由の1つとして、“過度なQB(クオーター・バック)依存” があるのではないか、と踏んでいます(QBというのは、アメフトのポジションの1つで、ボールを投げる人です)。

 

もちろん、日本で人気の野球だって、高校野球ぐらいまでは、“エースで四番” に依存しているケースが多々ある。チームスポーツ一般に、そういう側面があるのは事実でしょう。しかし!アメフトのQB依存はハンパではありません。それも、ほとんどが白人なのは、偶然なのか・・・。メンバーは平等、スターはいらない、チームワークを過度に重んじる傾向が強い日本には、なかなか受容されないスポーツのように思えます(素人考えで、誤解も多々あろうかと思いますが、こういう考えの人は結構多いんじゃないでしょうか・・・)。

 

外資系、特にアメリカ系外資に勤務している人にとっては、アメフトに興味があろうがなかろうが、スーパーボウルは結構なイベントです。なぜか?それは、スーパーボウルの前後(特に、後)で、休暇を取るアメリカ人(特に、役員層、えらいさん)が激増するからです!アメリカ人というのは、われわれが想像する以上に、ワーカホリックな人が多く、休暇中もメールを返信してくれる人も多い。しかし、この “スーパーボウル休暇” だけは別です。ほとんどのアメリカ人は、試合中はもちろんのこと、その日は夜通し、自宅のリビングや飲み屋で大騒ぎをしているわけですから、仕事のメールなど見るはずもない。特に今年は、ボストンのチームが出場していたもんですから、弊社ボストンオフィスの同僚と一緒にプロジェクトを進めている私の同僚などは、仕事が全く進まん・・・(T-T)と嘆いていました。

 

今年優勝した、ペイトリオッツは、ニューイングランド・ペイトリオッツというのが正式名称なのですが、実はボストンのチームなんですよね。ボストンというのは、メジャーリーグのレッドソックスしかり、バスケのセルティックスしかり、熱狂的なファンが多い。ボストンのチームが優勝争いに絡むと、株価が上がるという統計もあるらしく(今回もそうですね)、まぁ、戦争ではなく、スポーツで盛り上がれる世の中に生きていることが、幸せなことなのだと実感します。

ハーフタイム・ショーは、何がすごいのか?!


今年のスーパーボウルは、史上まれに見る逆転劇の末、ペイトリオッツがファルコンズに勝利しました。試合の内容は、スポーツニュースを参考にしていただくとして・・・、ここでは、スーパーボウルの違う楽しみ方についてお話しすることにしましょう。

 

アメリカらしく、スーパーボウルは単なるアメフトの試合というだけでなく、プログラム全体が “エンターテイメント” として完成されています。その1つが、ハーフタイム・ショーやオープニングの国歌斉唱でしょう。今や伝説と化した、マイケル・ジャクソンの完璧なショー(1993年)、ローリング・ストーンズの熱狂(2006年)、ブルース・スプリングスティーンの奇跡(2009年)、昨年のコールドプレイも最高でした!(もうすぐ、コールドプレイが来日しますね、ライブ超行きたし!)私が忘れられないのは、1991年のホイットニー・ヒューストンによる国歌斉唱。このパフォーマンスは、おそらく史上最高の国家斉唱だったと思います。

 

で、今年のハーフタイム・ショーは、昨年の国歌斉唱を演じたレディ・ガガでした!すばらしい!ショーの内容は、YouTubeで公開されていますので、観ていない方は、是非ぜひ!本当に、素晴らしい!!ワイヤーで宙づりにされた演出や、彼女のスタイルに関する様々なコメントが出ていますが、はっきり言って、そんなものどうでもいい。歌を聴け、歌を!どんだけ歌唱力あんねん、この人!宙づりで、あれだけの声出せる人、そうはおりませんぞ、みなさん。果たして、宙づりされた北島三郎さんがそこまでできるかどうか?(すいません、北島さん・・・)。マイケル、ホイットニー、そして、レディ・ガガ。あらゆる分野における層の厚さに、アメリカの凄さを再認識させられてしまいます。いや、ホントに、すごい・・・!

ピコ太郎にあって、サザンにないもの?!


スタジアムやアリーナクラスのコンサート、みなさんも一度は行かれたことがあるのではないかと思います。ライブマニアを自認する私も、これまで相当数のスタジアムやアリーナクラスのコンサートを観てきました(以下敬称略)。

 

・   日本人アーティスト = サザン、ドリカム、長渕、尾崎豊、安室ちゃん その他多数

・   海外アーティスト = スティング、ブルース・スプリングスティーン、ジャネット・ジャクソン(うちの奥さんは、生マイケル・ジャクソンを観ている、悔しい・・・(T-T))、ビリー・ジョエル、スティービー・ワンダー その他多数

 

どれが一番すごかったか?!っつうのは、なかなか比較がしにくいのですが、ざっくり言って、海外アーティストの方が、事後の満足度が高い。ま、そもそも値段も高いので、そうであってしかるべきなんですけど、それを差し引いても、海外アーティストの方に分があるように思える。なぜか?

 

例えば、サザンのコンサートなんて、日本において入手困難なチケットの最たるもんでしょう。当然、満足度も高い。私も行ったが、確かにスゴイ。盛り上がる。でも、なんだろう・・・、なんか、薄い?残らない?そんな感じ。一体、何なのか、この物足りなさは・・・?!マイケルやレディ・ガガにあって、サザンにないもの、って、何なんだろう??!!

 

3月6日に、ピコ太郎が武道館でライブを実施します。「大丈夫か、おい・・・」という声が多いなか、私はそれなりに安心して、彼を応援しています。それは、ピコ太郎には、サザンに欠けているものがあるように思うから。果たして、それは何か?次回のコラムでお話しすることにいたしましょう。

 

あ、そうそう、次回のコラムでは、スーパーボウルにおいて、ハーフタイム・ショーと並んで注目される “CM(コマーシャル)” についても、議論したいと思います。今年のCMも、色々と波紋を投げかけたようで・・・。では!

(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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