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タカシの外資系物語

トランプ大統領と外資系における “役割” (その2)2016.12.13

あなたは ○○ になりたいか?!


(前回の続き)“リーダーとしての役割” と “役割としてのリーダー”・・・単語の順序が違うだけで、意味・ニュアンスが相当違ってきます。“リーダーとしての役割” とは、リーダーとして身に付けておくべき素養や期待されるアクションと同義です。それは、ゴール設定・責任者・大局観・包容力・先読み等々といったところでしょうか。では、後者はどのように表現できるでしょうか?実は、日本の社会において、後者の発想はメジャーではありませんでした。果たして、その理由とは・・・?!

  

さて、質問です。 

 

あなたは、社長になりたいですか?

 

・・・(しぃーーーん・・・)か?大勢が手を挙げるか?これって、反応が両極端に分かれると思うんですよね。みなさんの会社(組織)ではどうですか?そして、みなさん自身はいかがでしょう ?

 

私は・・・、是非なってみたいです(キッパリ!)。社長にかかわらず、リーダーの地位に、常に就いていたい。やはり、メンバーとリーダーでは、仕事の面白みが格段に違うと思うんですよね・・・。

 

では、社長になりたい!として、実際問題、なれるかどうか?! 

 

  • ●「それなりの規模の企業、例えば、一部上場企業の社長なんて、まず不可能だよね・・・」 

→ そうですかね?

  • ●「規模の大小問わず、俺の器じゃ、無理無理・・・」 

→ そうかなぁ?

  • ●「自分で起業すれば、即 社長だぜ!」 

→ そりゃ、そうだ!

 

さて、みなさんはいかがでしょうか?

なれないからなりたくない?!


一般的に、日本社会においては、「あなたは社長になりたいですか?」という質問については、「なりたくない・なれない」と答える人が多い。これは、「なれるもんならなりたいが、絶対無理なので、みんなと一緒、普通でいい・そんな大それたことは考えない・・・」という回答が裏側に潜んでいます。ま、いずれにしても、「なりたくない・なれない」と考えている人が圧倒的だと思います。

 

一方、日本以外の国(これは欧米だけでなく、アジア諸国も含むのですが・・・)で同じ質問をすると、「なりたい」と答える人が圧倒的に多く、その内訳を見ても、「なれるもんなら、なりたい・・・」という消極的なものよりも、「なれる!」と真面目に答えている人の方が多い。日本とそれ以外の国との差、この差はいったいどこから来るのでしょうか?

 

1つには、日本では、依然として ベンチャーとして起業し経営者(社長)になることに対するハードルが高く、社長というと、既存のそれなりの規模を有する会社の社長を指す、という点があります。ここでいうハードルが高いというのは、制度的に困難だという意味ではなく、どちらかというと、社会的な認知度というか、失敗に対する許容度が低いのでチャレンジ精神が削がれるというか、ま、よく言われる話の方です。最近は少しだけ変わってきましたけどね・・・

 

一方、日本以外の国では、ベンチャーだろうが、大企業だろうが、社長は社長です。そこに、日本ほどの差はない。むしろ、ベンチャー社長の方が、IPO(新規上場)したときのリターンが半端なく大きいので、そっちの方がリスペクトされる傾向にあります。

社長になるために、何年かかるの?!


さて、以上のような背景を踏まえても、日本人は「社長になる・組織のリーダーになる」ということに対して、その諦め感が半端なく高いと思います。つまり、ほとんどの人が、社長やリーダーになれると思っていない、それはなぜか? 

 

日本の企業や組織では、その長=リーダーになるために要する期間が、めっちゃかかります。どんなに優れた人材であっても、その企業の創業家出身とかでない限り、30代や40代で社長になることはほとんどありません。通常の場合、新卒で入社してのち、社長はおろか役員になるのでさえも、30年以上の歳月がかかるわけで、日本の優秀なビジネスパーソンの気持ちが萎えるのも、わからんでもありません。

 

日本の企業において、リーダーになるために長期間かかる理由は、その選択プロセスにあります。日本企業で行われる典型的なリーダー選択のパターンは、“大勢の母集団からのふるい落とし” 方式です。例えば、新卒で同期が30人いたとして、何十年もかけて、そこから1~2名のリーダーが選ばれていく。とはいえ、その代から社長が出るかどうかは微妙でして、ま、出ないことの方が多いわけです。官僚の出世レースも同じで、日本全国で、全く同じような競争が繰り広げられているわけです。

 

一方、日本以外の国においても、競争の根本原理は同じなのですが、少し異なる仕組み、概念が存在します。それが、“役割” としてのリーダーなんですね。次回、その詳細をお伝えすることにいたしましょう。

(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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