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タカシの外資系物語

【外資系企業】ドキドキの試用期間とは?!2016.10.18

外資の試用期間は6ヵ月


齢五十を前にした相当思い切った転職をして、早や半年が経過しました。実はこの半年間は私にとって “試用期間” に該当しまして、厳密にいうと正社員ではありません。

 

外資系企業では、試用期間のことを “probationary period” “probation” などと言いまして、雇用主(企業)と被雇用者(私)の間、つまり労使関係においては、それなりにピリピリした緊張感がある期間なのです。

 

「“試用期間” って言っても、形式的なもんだろ?法的な拘束力があるわけじゃなし・・・そんなに神経質になることないんじゃないの?!」

 

ま、確かに・・・。日系企業にも試用期間は存在しますが、そこに法的な裏付けは一切ありません。雇用条件も、基本的には一般社員と同じですから、ことさらに身構える必要はないといえば、その通りだと思います。実際には、余程の悪行か失敗をしでかさなければクビになることはないし、それが試用期間中だからといって、その基準が高く設定されているわけではありません。

 

しかし! 法的な拘束力はないとしても、日系企業と外資系企業では、“試用期間” の捉え方、意味合いにかなりの違いがあります。

 

最も大きな違いは、期間の長さでしょう。日系企業の試用期間は、3か月が一般的です。一方、外資系企業の多くは6か月の試用期間を設けます。さて、どうしてこのような差異があるのだと思いますか? 

 

試用期間中にチェックされることとは?!


いま、あなたは管理職で、あなたの部署に中途採用者が配属されるとします。管理職として、あなたはその中途採用者が会社に馴染むように配慮すると同時に、その中途採用者の働きぶりをチェックすると思います。 “試用期間” というのは、そのチェックに一区切りつける期間、と言い換えることもできます。では、どうして、日系と外資 で、そのチェック期間に差異があるのか?

 

日系企業が設定する3か月という試用期間、この間に何がチェックできるか、考えてみましょう。

 

ま、3か月ですから、職場での紹介や営業職なら得意先への挨拶周りが一通り済んだ程度でしょう。この期間中に、何らかの “成果” を求めるのは、少し無理があります。おそらく、入社後3か月でチェックできるのは、

 

「この人、社会人として大丈夫だろうな?!素行が悪かったり、すぐに会社を休んだりしないだろうな?」

 

という、相当基本的な人物検査のレベルが関の山でしょう。

 

 

一方、入社後6か月という、倍の期間があると、チェックできることも広がります。企業が中途入社者に期待するのは、即戦力ですから、例えば営業職なら、案件の1つでも自力で獲得できて当然!と考えてもおかしくはないでしょう。つまり、入社後6か月でチェックされるのは、

 

「この人、期待通りに仕事ができるよな?!数字に貢献してくれるよな?!」

 

という、能力・パフォーマンスそのものが対象となってきます。つまり、日系・外資系企業の差異は、以下の通りとなります。

 

  • ● 日系企業が3か月の試用期間中にチェックすること = 社会人としての基本動作
  • ● 外資系企業が6か月の試用期間中にチェックすること = その人の能力・パフォーマンス

 

試用期間に法的拘束力はない・・・とはいうものの、上記の差はやっぱりキツイ・・・。仮に、外資の試用期間6か月の間に、1つの仕事も取れなかった場合、試用期間明けの上司との面談では、

 

「あれーーー?タカシさん、どうされましたぁ・・・前職と同じようにやっていただくだけなんだけどなぁ・・・ 失敗したかなぁ、フゥ・・・」

 

と言われるのがオチです。外資に2度目はない(=2度、同じ指摘を受けることはない=2度目はクビ!)ですから、試用期間後に、相当なプレッシャーを受けることになります。実際、外資に転職後、1年以内に再度転職する人はかなりの数にのぼり、そのほとんどは、試用期間中にパフォーマンスが発揮できなかったことに起因します。

 

年休が・・・ない?!

 

もう1つ、試用期間における外資と日系の違いを上げるとすると、「年休(年次有給休暇)の日数」があると思います。日系企業のほとんどは、試用期間中であるなしにかかわらず、最低20日以上の年休が付与されています。しかし、多くの外資系企業では、試用期間中の年休は5日しかありません!なぜか?それは、「この人、すぐに会社を休んだりしないだろうな?」というチェックを、自動で行うため なのです。ちょっとしたストレスですぐに会社を休むような人は、5日間の年休などあっと言う間に消化してしまうので、そういう人ではないことをチェックしているのです。

 

しかし、実際には、年休が5日しかない、というのは厳しい・・・。ちょっと風邪をこじらせてしまえば、5日の年休など吹き飛んでいまいます。だから、外資での試用期間中は、深酒や無茶な残業などは禁物。しばらくは、おとなしく過ごすのが肝要だといえます。

 

ということで、私も今年の夏休みは取れませんでした。ま、仕方なし・・・(T-T)外国人の同僚を見ていると、試用期間が明けた瞬間にまとまった休暇を取って vacation に出かける人も多いのですが、それも違う気がするし・・・来年まで生き残っていれば、海外にでも遊びに行きたいと思います。

 

さて、私ことタカシは、試用期間中に仕事を取ることができたのか?!  

 

はい!おかげさまで、規模は小さいですが、複数の案件を獲得することができました。

 

いやぁ、まずは、一安心・・・で、その仕事の関係で、海外に出張することになったのです!転職後、初の海外出張については、次回のコラムでお話しすることにいたしましょう。では!

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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