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タカシの外資系物語

当世 “セミナー” 事情から見る日本社会の大変化(その1)2016.07.05

上司から「研修に行って来い!」と言われたら・・・?!

 

みなさんは、“研修” や “セミナー” という言葉から、何を思い浮かべますか?

 

「よーし、積極的に参加して、スキルアップにつなげるぞーー!」 ・・・ ①  

という方がいる一方で、

 

「面倒だなぁ・・・、仕事がたまって残業になっちゃうよ、トホホ・・・」 ・・・ ②

という方もいるのではないでしょうか?

 

私が外資系企業に入社したころ(15年以上前)ならば、圧倒的に後者が多かったように思います。

 

研修に参加する = その分の通常業務をどこかで穴埋めする

 

というのが、日本の企業社会における暗黙の了解でした。当時は 研修に参加させてもらうというだけで、なんだか 後ろめたい気持ち があったように思います。ですから、上司に呼び出されて、研修への参加を指示された場合には、「えーーっ!(やだなぁ・・・(T-T))」という気持ちになるのが正直なところでして、① のような前向きな情熱は湧いてこない。ま、せっかくの機会だから、適当に参加して、リフレッシュさせてもらおうかな・・・とばかりに、講義中は机に突っ伏して爆睡!なんていうのが典型的なパターンでした。

 

結果、研修から戻ると、普段の慢性的な寝不足が解消して、ヤケに元気になり、顔色が良かったりする。リゾート帰りか!挙句には、「課長・・・、最近なんだか疲れてるんで、“研修” に行かせてもらえませんか?」といった、わけのわからないことを言い出したりする始末。

 

以上のような話、今となっては隔世の感がありますが、実はほんの数年前のことにすぎません。最近になってようやく、スタッフのスキル向上を最優先に位置付ける企業が一般的になってきました。それと並行して、個人が自分自身のスキルUPを意識するようになり、社会人向けMBA大学院や関連書籍などの “自己啓発マーケット” が盛り上がるに至ったわけです。

 

タカシはセミナー大好き?!

 

さて、昨今の “研修” “セミナー” 事情は、いかなるものか? ここ10年ほど、私は年に数回、外部セミナー講師のお話をいただいて、講演をさせてもらっています。自分が所属する会社が協賛しているイベントなどでは、業務の一環として講演をしているので、当然のことながら無償です。一方で、講演料をいただくケースもあり、その場合は、休暇を取って対応しています。

 

また、私は受講生の立場で講演やセミナーに参加することも多々あります。こちらの方は、さすがに業務時間中に参加するわけにはいかないので、夜間に限られますが。大手の書店が開催する 出版記念講演 などは結構穴場でして、有料のセミナーならン万円はするであろう旬で著名な人のお話を、対象書籍を購入するだけでお聴きできるので、頻繁に参加しています。

 

あ、もちろん、有料のセミナーにも参加しているんですよ。これでも一応コンサルなんで、“自分磨き”は入念にやらないと・・・。

 

例えば、『慶應MCC』という社会人を対象にした連続講演会には、かなり初期から参加させてもらっています。この講演会は、仕事で行けなかった場合には、ビデオで録画した講義を “補講” として見ることができるので、忙しい方にもおすすめです。

私が参加するときは、かなり前方の席に陣取って、ほぼ毎回質問をしているので、みなさんの中にも、私が質問している現場をご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。

 

最近のセミナー参加者事情とは?!

 

そんな、講演・セミナーフェチ(?)の私から見て、最近のセミナー参加者には、以下のような特徴が見られます。

 

(1)   女性の参加者が急増している・・・中にはカップルで参加されている方もいて、非常に微笑ましく、また、いい傾向にあるのだと思います。夫婦やカップルで、セミナー受講後に意見交換するなんて、粋ですよね!

 

(2)   参加者同士の交流が活発になった・・・講師が意図的にそういうチャンスを作っている部分もあるのですが、参加者同士が名刺交換をして挨拶したり、意見交換したりすることが普通に見られるようになってきました

 

(3)   寝る人が激減した ・・・ま、当たり前といえば、当たり前なんですが・・・。以前、海外で短期MBAのプログラムを受講した際、私の隣にいた外国人の参加者が、初日の講義中にめっちゃ眠そうにしていました。と、その人・・・、急に立ち上がって、講師と他の参加者に向かって一言言い放ち、教室を後にしたのです!

 

「先生、参加者のみなさん、時差ボケなのか、わしゃ めっっっっっっちゃ眠い!ホテルに戻って2時間ほど仮眠取ってくるんで、戻ったら講義内容を教えてほしい。じゃ!」

 

・・・ま、アリといえばアリですよね。無理に我慢して、その日一日をパーにするよりは、よっぽどマシです。日本人にはない感覚ですが、私は感銘を受けましたよ、これには・・・

 

(4)   質問する人が増えた・・・まだまだ少ないですが、10年前よりは確実に増えたと思います。また、質問者のマナーも徐々に向上してきたと思います。質問者のマナーとは、自分は何者か名乗る・自分の意見は最小限にする・質問は一人一個が原則・お礼を言うということです。

 

(5)   自費(自腹)で参加する人が増えた・・・!

 

実は、上記 (5) の傾向は、日本の社会構造が大きく変化する予兆として捉えられるのです。なぜか? 次回は、その解説からお話しすることにいたしましょう。

(次回続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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