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タカシの外資系物語

タカシの “転職はツラいよ!” (その1)2016.04.12

祝! 『タカシの外資系物語』 第3部突入!

 

前回のコラムでお話しした通り、4/1付で、同業の外資系コンサルティング会社A社への転職を果たしたタカシ。実に12年ぶりの転職です。満を持して、蓄積した経験とスキルをアピールして・・・、と行きたかったところなのですが、正直言うと、かなり “疲れ” ました。 以下では、今回の転職活動、“何に疲れたか?” = 教訓・反省点 という観点から、お話をしてみたいと思います。

 

(精神的な “疲れ”)

(1)   転職先との面接が、かなりハイレベルな人まで必要だった(最終的には、グローバルNo.2!)・・・ 後述します

(2)   転職元との契約関係で、めっちゃ モメた ・・・ 墓まで持っていくような話もあるので、これについては内緒・・・

(3)   “抱えているもの” を考慮して、ちょっとビビった ・・・ 後述します

 

(肉体的な “疲れ”)

(4)   現業をこなしながら、それなりの頻度で転職先エグゼクティブとの面談をこなす・・・、しかも英語・・・ もうすぐ齢50を迎えんとする爺さんにとっては、相当過酷でした(って、だれが爺さんやねん!)

 

順番が前後しますが、(4)からお話しいたしましょう。一般的に、転職というのは 馬力=体力 が必要です。現業を持ったままの場合は、特にそうでしょう。転職先との連絡も高い頻度で発生しますし、何かを要求されたら、スピーディに対応しなければなりません。それをサポートしてくれる役割として、「転職エージェント」や「エグゼクティブ・サーチ」などの企業が存在するわけです。Daijob.comさんなど、最高に信頼できるパートナーだと思います(と、さりげなく持ち上げる・・・)。

 

しかし!今回の私の転職は、エージェントさんが仲介していません。ある日のこと、Richard氏(仮名)という外国人から、私のところに直接メールが来たのです。最初のうち、私はRichard氏のことを、おそらくどこかのエージェントの人だと思い込んでいました。でも、実際には、転職先の採用担当の方だったのです。かつ、このRichard氏、昨年末に突然、

 

「A社との契約が切れたので、しばらくUKに帰ります。Good Luck !」

 

と言い残して、イギリスに帰ってしまいました・・・なんやねん(T-T)。よって、転職活動が佳境に入った今年1月、私は転職先企業の採用担当者と、直接対峙しなければならなくなったのです。

 

狭い世界で、大騒ぎ?!

 

転職先企業において、私の転職を担当したのは、ホンコンを拠点にしている Reinaさん(仮名)という方でした。実は、この方の前職が、私の前々職と同じでして・・・、ややこしいわーーーっ!。 要は、

 

極めて狭い世界の中で、転職 とか言ってるだけ!

 

なんですね。 特に、どの業種でも “外資系” というのは、この傾向が顕著でしょう。外資という閉鎖的な世界では、転職なんて日常茶飯事だし、“出戻り”(一度退職した企業に戻ること) もある。要は、限られた人たちと、一緒に仕事をしたり、仕事を取り合ったり・・・ ということを繰り返しているに過ぎんわけです。

 

ミクロレベルで見ると、行ったり来たり、出たり入ったり・・・ と、なんだか滑稽な印象を受けます。好条件の会社を求めて、短期間で複数の企業を渡り歩く人のことを、“Job Hopper” などと揶揄したりしますが、まさにその通り。転職を果たした私が言うのもなんですが、個人的には、あまり好きなスタイルではありません。

 

一方で、マクロレベルでは、こういうのも アリ なんじゃないかな、と思っています。人材の流動性が増せば、スキル・経験・情報の流動性も増す。それによって、イノベーションの可能性も高まるように思うのです。昨今流行の、“オープン・イノベーション” というやつ。これって、終身雇用が前提の、旧来の日本社会では実現困難な気がしています。

 

本質的なことを言えば、本来、Royalty(忠誠心)というのは、自分のやりたいこと=夢 に対して、抱くものなのだと思います。画期的なイノベーションを実現して社会を変革する、世界から貧困をなくす、難病に苦しむ人を助ける・・・ ま、こんなにカッコよくなくても、自分のやりたいことって、みんな持っていると思うんですよね。会社というのは、それを実現する “手段” の1つなのであって、“夢” そのものではない。だから、会社のために自己を犠牲にする、というのはそもそもおかしいわけです。もちろん、会社というのは、生活費を稼ぐという意味での “手段” でもありますから、夢みたいなことばかりも言ってられないのですが・・・。

 

私自身は、銀行員時代に、会社に忠誠心を持ちすぎたために、結果として、不良債権隠しを行ってしまい、挙句には銀行を破たんさせてしまった、という苦い経験があります。だから、「忠誠心は、自分の夢に対して抱く!」という大原則は、譲らないで進みたいと思っています。

 

転職活動には “参謀” が必須!

 

話を戻しましょう。今回の転職活動を通じて、再認識したこと、それは、

 

転職活動において、エージェントのサポートは必須である!!

 

ということです。これは、手続き等、処理のサポート面だけではなく、困ったときに頼れる参謀という位置づけとして、必要だと思います。優秀なエージェントさんは、肉体面・精神面の双方で、転職者を支えてくれます。逆に、それがないと、めちゃくちゃ疲れます!私が今回得た最大の教訓は、間違いなく、これ。 “次回” があるかどうかはわかりませんが、もしそうなったら、私は信頼できるエージェントさんにサポートしてもらいたいと思っています。

 

A社に転職後、私は長い付き合いのエージェント Mさん に連絡を入れました。と、Mさんから以下のようなメールが来ました。

 

 
(Mさんからのメール)
 
A社は奈良さんのマインドとは真逆の会社です。
ネットワーク作りには良いでしょう。
 
次回はご相談ください。   M

 

 

正直、もうちょっとマシなコメントないのかい! と思いましたが、よくよく考えると、非常に味のあるコメントのようにも思えます。重要なことは、そのエージェントさんの視点でコメントできること、辛口のコメントもできること、時には「転職すべきではない!」と言えること、だと思います。

 

次回のコラムでは、面接をはじめとした、転職先との “駆け引き” についてお話ししたいと思います。

 

(次回続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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