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タカシの外資系物語

外資流 “本当に残念な人” にならない方法(その3)2015.11.03

ウサイン・ボルトは “チーム” で走る?!

 

(前回の続き)日系企業では相当評価されていたにもかかわらず、外資に転職した途端に、評価されなくなる・・・ 今回も、外資における “本当に残念な人” の実態をお伝えするとともに、併せて、そうならない方策を伝授したいと思います。今回のテーマは “チームワーク” です!

 

 

みなさんは、“チームワーク” という言葉から、何を連想しますか? サッカー や バレーボールなど、多くのスポーツに見られる共同作業、これらはまさしく “チームワーク” ですね。先日のラグビーW杯における 日本vs南アフリカ戦での逆転トライなど、“チームワーク” の典型ではないかと思います。

 

では、野球はどうでしょうか? 豪腕ピッチャーが全て三振に仕留めれば、ピッチャーとキャッチャーだけで事足ります。ま、これは極端だとしても、野球というのは、相当程度、ピッチャーに依存したスポーツであることは間違いない。ここでいうチームワークというのは、サッカーやバレーボールのそれとは、少し違うように思えます。

 

ではでは、陸上競技はどうでしょうか? 100mで世界記録を持つ ウサイン・ボルト選手 のパフォーマンスに “チームワーク” は関係するのでしょうか? テニスも同様に、個人競技です。錦織選手の活躍と “チームワーク” との間に、相関関係はあるのか・・・?

 

・・・とまぁ、こういう書き方をすると、陸上競技やテニスのような 個人競技 であっても、“チームワーク” は重要だよな、ということで、みなさん納得すると思います。錦織選手の活躍には、コーチである マイケル・チャン氏 の存在が欠かせない。また、トレーニング・メニューをプランする人、医師、ラケットやシューズを研究・提供する人、練習場を整備する人、企業スポンサー・・・ 等々、『チーム錦織』 という強力な “チームワーク” が存在してこそ、テニスプレイヤー個人としての 錦織圭 選手が成り立っているわけです。ボルト選手にも、同様のことが言えると思います。

 

つまり、世の中に存在する スポーツ は、実際にフロントで勝負する人が 個人のものもあれば、複数人の場合もありますが、総体で見れば、全て チーム単位 で成り立っており、その単位での “チームワーク” の優劣を競っている、と言えるわけです。

 

営業部門にいる俺様は、偉いのである! の 愚

 

同様のことは、ビジネスの世界にも該当します。みなさんの 仕事 においても、“チームワーク” って、重要ですよね?!・・・ などと話をすると、多くの人が 「その通りでごんす!!」 と、同意すると思います。しかし、実態は違う!多くの日系企業では、“チームワーク” というのは、みなさんの意識ほどには重視されていません!!

 

日系企業でよく言われることに、「営業が華(はな)!」(=営業部門が花形で、それをサポートする部署は補佐的な位置付けで見られることを暗喩した表現) というのがありますが、これなど正にそうでしょう。本部の企画部署なども、花形でしょう。一方、事務・システム・苦情処理・製品メンテ・庶務などの部署は、うまくやって当たり前、万が一トラブルなど出そうもんなら、営業部門を中心に社内全体から突き上げをくらうことになります。

 

「俺たち(私たち)は、日夜、お客様と向き合って、神経をすり減らしながらやってるんだ! なのに、システム部はトラブルばかり出しやがって、どういうつもりなんだ!!」

 

・・・ こういうことを言う輩がいたら、どうぞ、無視して構いません。もしあなたが、その輩を管理する立場なら、クビにした方がいい。 アホか? あんたはたまたま顧客接点に位置しているだけであって、あんたにとやかく言われる筋合いはない! “チームワーク” できない奴は、即刻出て行け!! という話なのです。

 

一方、外資系企業というのは、“チームワーク” 至上主義 です。営業・保守・企画・事務・システム・庶務・・・ に優劣はないし、上記のような言動をした場合は大問題になります(それこそ、クビ です!)。

もちろん、部署によってお給料の差があるのは確かです。外資なら、給料という意味では、マーケティング部署が最も “花形” でしょう。次いで、営業・人事・事務/システム といった感じでしょうか。しかし、部門間での 優劣 は一切ない。お客様にサービスを提供し、喜んでもらうために、最適な “チームワーク” が取れる布陣を敷く。そのためには、各部署がプロフェッショナルとして自己を意識し、最高品質の作業・サービスを実行する・・・ というわけです。

 

日系企業に “フロント(営業)” 至上主義 が蔓延する1つの理由は、すべての部署間で、原則、お給料に差がないところに原因があるのかもしれません。そんなに腕に自信があるのなら、外資で活躍して、たくさん給料をもらえばいい・・・ てな感じで、外資に来て、“本当に残念な人” が量産されていくことになるのです。

 

“チームワーク” を 理解 せよ!

 

日系企業から 鳴り物入り で外資に転職したのはいいが、思いっきり空回りして、短期間で会社を去っていく人の多くに共通すること、それは、

 

“チームワーク” を理解していない

 

という言葉に尽きると思います。日系企業では、“チームワーク” を理解しなくても、業績は上げられます。それは前述の通り。しかし外資では、“チームワーク” を理解せずして、仕事などできません。

 

では、“チームワーク” を理解する、とは どういうことなのでしょうか? 私は、以下の 点を実践することだと思っています。

 

(1)   チーム(≒お客様にサービスを提供するためのバリューチェーンを構成する単位)に所属するメンバーを プロ として リスペクト し、仕事 を任せる

(2)   自分がプロセスの1つを構成していることを意識し、直前のプロセスが渡しやすい 受け取り方、直後のプロセスが受け取りやすい 渡し方 に留意する。もしもどこかでトラブルが発生した場合には、まずは、お客様への影響を最小限にし、次に、チーム全員 で トラブル対処 にあたる

(3)   あなたが営業だか、企画だか、よくわからんが、偉そうにしない = 謙虚に!

 

 

【コツ③】 “チームワーク” を十分に理解し、チーム一丸となって、お客様へのサービス提供に努めること

 

 

日系と外資という切り分けで説明したものの、本質はどんな企業でも同じだと思います。デキると評判のあなた! 実は “本当に残念な人” と噂されているかもしれません。今回のコラムを契機に、セルフチェックをされてはいかがでしょうかね・・・。みなさんが、“本当にデキる人” として活躍されるのを楽しみにしています。 では!

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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