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タカシの外資系物語

はじめてのGlobal Head Hunting !(その3)2015.06.02

Adaさんへのお礼チャットで、大失態?!

 

(前回の続き) ホンコンのヘッドハンター、Adaさんからの連絡は、 なんと! 飛行機内でのチャット着信?! 初めての経験に戸惑いながら、Adaさんからの指示通り、羽田空港の喫茶店で電話会議に応じたタカシ。

 

ZEDD兄ちゃんのヘッドフォンから漏れる大音量(多分、『Find you』という曲で、その曲自体は私も大好きなんですが・・・) と 今風ファンキー・カップルの横槍に耐えながら、何とかかんとか、電話会議を終えたのでした。電話しながら食べようと思っていたバニラ・アイス、すっかり溶けてしまったし! 

 

そもそも、そんな余裕ぶっこいてる暇、なかったし!! トホホ・・・ 今後の展開に大いなる不安を残しながら、波乱の続きをお話したいと思います・・・

 

Adaさんとの電話会議終了後、私は彼女にチャットを入れることにしました。あまりのドタバタで、きちんとお礼を伝えられなかったような気がしたので・・・

 

その際のやりとり、これまた相当笑える・・・、というか、後から落ち着いて見ると、赤面モノなのですが・・・、面白いので ほぼoriginalのまま、全文を御紹介します!

 

 「Thank you, Ada. Sorry, this coffee shop is so noisy ・・・」 ・・・ ①

Ada 「Thank you and pls block 8-9 am next Tuesday. My CEO, Diana will call you. Btw・・・, you are having coffee so late ! If it were me, could not sleep tonight !!」 ・・・ ②

 

【解説】

①    “so noisy” ・・・ 電話会議後の常套句。今回は周囲が本当にうるさかったが、たとえそうでなくても使う。こう言っておくことによって、「周囲がうるさかったので、うまく聞き取れなかった・・・」という、卑怯な言い訳となる。

 

②    確かに・・・、私自身、夜遅くに濃いコーヒーを飲むと、眠れなくなるし、胃にも悪い。よって、coffeeとは言いながら、ラテ か デカフェ(カフェイン抜きコーヒー) を飲むことがほとんど。ちなみに、私が デカフェの存在を知ったのは、十数年前のニューヨークでのこと。当時、ニューヨーカーのほとんどは、デカフェを飲んでいた。味は・・・ 泥水(!)に近い・・・、泥水、飲んだことないが・・・

 

(ははーん、Adaさん、心配してるな・・・。実は、ラテなんだけど、コーヒーってことにした方が話が盛り上がりそうだし。ここは、デカフェのコーヒーってことにしておこう・・・)

 

 「Do not worry, I am having decade ・・・」

 

コーヒー バカ一代!

 

ヒューーー(風が吹きすさぶ音)・・・ 一体、どれだけの時間がたったのだろう? Adaさんからの返信も途絶えてしまいました・・・。

 

英文タイプで最初に習うのは、両手の指の位置です。左手の位置は、小指から順に、A S D F のキーの上に指を置きます。A S D F、アルファベットの中でも使用頻度が極めて高いこの四文字。A S D F、A S D F、A S D F・・・、何度も練習したものです。いやぁ、懐かしい、懐かしい・・・

 

さて、「I am having decade」 って、あんた・・・、スペル間違えましたな、ハハハ! D と F、隣り合ってるもんですから、つい打ち間違えをしてしまいました。

 

・ Decafe ・・・ カフェイン抜き

・ Decade ・・・ 何十年

 

つまり! 

 

・「I am having decafe」 = カフェイン抜きコーヒーだから、(夜飲んでも)大丈夫なんだよ!

・「I am having decade」 = もうかれこれ、何十年もコーヒー飲み続けてるから、(夜飲んでも)大丈夫なんだよ!

 

コーヒー馬鹿か、わしはーーーーーーーーーーーーーーっ! ビックリ人間大集合かーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!! ハァハァハァ・・・ (T-T)(T-T)

 

実際には、ほんの数分だったのでしょうが・・・、沈黙に耐えられなくなった私は、Adaさんに以下のメッセージを送りました。

 

「Sorry, decafe ・・・」

 

はずかしいわーーーーーーーーーーーーーーーっ!!! (T-T)(T-T)(T-T)

 

Not Dirty Diana !

 

火曜日の朝8時。コーヒーショップで交わしたAdaさんとの電話の教訓(?)から、また、朝が早いということもあり、私は自宅で ○○○ international というヘッドハンティング会社CEO Dianaからの電話インタビューを受けることにしました。もちろん、密室で正座して、です(笑)。

 

DianaはきれいなBritish Englishを話しました(実は私、ロンドンに長期滞在をした経験から、アメリカ英語より、イギリス英語の方が聞き取れるんですよね・・・)。また、日本人が話す英語にも慣れているようで、インタビューはスムーズに進みました。

 

フォーマルな形式で英会話をすると、つくづく気付くことがあります。それは、やはり重要なのは、コンテンツ(内容) だということ。もちろん、発音がきれいで、よどみなく流暢に話せる方がいいに決まっています。しかし、相手が欲しがっているのは、私に関する情報、私の意見・考え方です。 

 

「タカシは英語が得意ではない!」 という情報は、おそらく Adaさんから既に伝わっていることでしょう。ならば、そこで見栄を張っても仕方がない。自分が誇るべき経験とスキル、そこから得た知見を、英語という “ツール” を使って、できるだけシンプルに伝えれば、それでいいのです。

 

実際、Dianaとのインタビューでは、大きな失敗はありませんでした。ただ1つ、彼女がホンコンから電話しているのを知らずに、「Good Night, Diana ・・・」と言って、電話を切ってしまったことがいまいちでしたが・・・。アメリカ本社に勤めている外資系パーソンが、よくやる勘違いです。クールにキメたつもりが・・・、相当カッコ悪いですがね。

 

さて、Dianaとのインタビューでの収穫は、私を紹介しようとしている 企業名 がわかったこと。それは、予想通り、グローバルベースのスーパー金融コングリマリットでした。こりゃ、すごい! って、感じ。

 

一方で、私はその企業名を聞いた瞬間に、ある不安に襲われました。そして、その不安が的中することになろうとは、この段階では、だれも知る由がなかったのです・・・

 

(次回続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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