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タカシの外資系物語

日本版 “女性活躍推進” が イケてない理由(その1)2015.03.03

女性活躍推進・・・ で、どうなるの?!

 

いやぁ、株価が上がってきましたねぇ・・・ 日銀総裁K氏による なんちゃらバズーカ を呼び水としたのは事実ですが、相場なんてものは、“勢い” ちゅうか、誤解を恐れずに言えば、“勝てば官軍”、要は上がればいいんです! 機械受注 や 鉱工業生産 (※) 等、実需を表す数値も確実に上昇していますので、これからが アベノミクス の正念場というところでしょう。 

 

(※いわゆる “相場” (株式・金利・為替等)に影響を与える指標のうち、定例的に発表されるものとして、短観・鉱工業生産・機械受注などがあります。ほかにも色々ありますが、国内マーケットに限れば、この3つが、この順番通りの優先順位で重要視されます。こういうのを理解しながら新聞を読むと、いきなり前が開けたように、経済の道理が見えてきますよ。Wikipediaに、いい解説が出ています。是非勉強してみてください!)

 

さて、みなさんもご存知の通り、アベノミクス で 最重要 かつ 最難関 といわれているのが、

 

三本目の矢 = 「民間投資を呼び起こす成長戦略」

 

です。

 

これを実現する “手段” としてクローズアップされているのが、「地方創生」 と 「女性活躍推進」 です。

 

「そんなこと、小学生でも知っているよ。このコラムの主な読者層であるビジネスパーソンなら、今さら声高に言うようなことではないんじゃ・・・」

 

ふむ・・・、みなさんホントに理解されているのでしょうか? 私にはそうは思えません。例えば、「女性活躍推進」の具体策として、 「○年以内に、女性の役員比率を△%にする」 というのがありますよね。

 

政府はじめ、各経済団体もそれを実現しようと躍起になっている。その取り組み自体は素晴らしいものです。私はそれを否定するつもりなど、毛頭ありません。「○年以内に、女性の役員比率を△%にする」 いいじゃないですか! で? どうなるんですか? ・・・ いやいや、で? で、どうなるの? この「どうなるの?」 が肝心なのです。

 

結局、儲けなきゃ意味ないっしょ?!

 

少し整理してみましょう。

 

  • アベノミクス三本目の矢 「民間投資を呼び起こす成長戦略」 = 民間企業が牽引する形で、経済成長を実現すること = “目的”
  • 三本目の矢を実現するための主な施策 「女性活躍推進」 = “手段”

 

言うまでもなく、「女性活躍推進」は、“手段” であって、“目的” ではありません。いわんや、「○年以内に、女性の役員比率を△%にする」は、“手段” の一施策を具体的に表現したものに過ぎず、“目的” では決してない。

 

しかし、多くの日本企業では、その “手段” の一施策を具体的に表現したもの を、さも “目的” であるかのように錯覚して、プロパーの女性役員が一人増えただのと、一喜一憂している。

 

違う、違う、そこで終わっちゃダメなんですよ! その女性役員にどんな役割と権限、リソースを与えて、何を実現してもらうか? わかりやすく言えば、その女性役員に活躍してもらって、いくら儲けるか? そこが、ものの見事に スコーーン! と抜けちゃっているんです。

 

だから、日本社会ではいつまでたっても、本質的な男女平等 が実現しないのではないかと思います。女性活躍推進だ、ダイバーシティだ、などと声高に叫んでも、結局は一過性のイベントに過ぎない・・・ これが、私が日本社会における 女性活躍推進なんちゃら に抱く、正直な感想です。

 

新説! 日本の草創期を形成した女性リーダーとは?!

 

“日出処の天子、書を没する処の天子に致す。つつがなきや・・・(出処天子至書日没処天子無恙云々)”

 

この文章、みなさんも見覚えがあると思います。これは、聖徳太子(※1)が、遣隋使である小野妹子(※2)に託した、時の中国皇帝・煬帝(※3)宛ての親書として有名です。

 

  • ※  1 最近の教科書では、聖徳太子とは言わず、厩戸王子(うまやどのおうじ)と習うそうです。学術的に、その方が正しいのだとか・・・。 しかし、あれだけ多数の紙幣に使われた日本の象徴ともいえる人の名前を、そうそうコロコロと変えるなよ、って気もするんですが・・・

  • ※  2 妹子(いもこ)といいますが、男性です・・・

  • ※  3 めっちゃ怖い、暴君として有名です・・・

 

小野妹子から親書を受け取った煬帝は、当然のごとく激怒します。当時の隋といえば、世界屈指の大帝国、一方の日本は吹けば飛ぶような小国です。その小国からお日様が昇り、隋にお日様が沈む、という書き出しの手紙をよこしたのですから、煬帝の怒りは相当のものだったでしょう。

 

このように、超大国である隋に対して、あくまでも対等外交の姿勢を貫いた聖徳太子、いや、厩戸王子というのは、類まれなるリーダーシップを持った、優れた政治家なのです・・・ と! 歴史の時間に習いましたよね?! ま、これはこれで正しいのでしょうが、実は私、学生時代からこの説明に対して、少し違和感を持っていました。

 

それは、

 

「聖徳太子というのは、女帝・推古天皇の摂政として、推古天皇の代行を行っていただけで、当時のTOPである天皇は、あくまでも 推古天皇 だった」

 

という点に対しての違和感です。

 

つまり、現代風に言えば、聖徳太子はCOOで、推古天皇がCEOという感じ。煬帝に喧嘩を売る親書を書いたのは聖徳太子かもしれませんが、実際に喧嘩を売った、つまり、煬帝にその親書を送っても良いと意思決定した責任者は、推古天皇その人ではなかったのか、と思うのです。

 

なぜ、そう思うのか? それは、煬帝に喧嘩を売るなんていう大胆な策は、男には無理なのではないかという仮説から導いたものです。私は学者ではないので本当のところはわかりませんが、この説は結構いい線をついているのではないか! ジャイアンに真っ向から喧嘩を売れるのは、のび太 でも スネ夫 でもなく、しずかちゃんしかいないのです!!

 

そういえば、日本で最初に大規模な統一組織(≒大和朝廷?)を作ったのも、女性の卑弥呼ではないでしょうか。1つの国が形成される初期段階の混乱期においては、女性の大胆な意思決定力と繊細な心配りが不可欠なのではないか、これが、新説 “奈良タカシ史観” なのですが、いかがでしょう?

 

推古天皇(まだ若い。今流行のビリギャルみたいな感じ) 「隋の煬帝ってのが、なんか調子こいてるって聞いたんだけど・・・ ちょっと、挑発してみない?!」

聖徳太子 「(何言い出すねん、このコギャル・・・(汗っ)) こ、こんな感じの手紙でいいっすか?」

推古天皇 「“日出処の天子、書を隋の天子に致す・・・” だめだめぇ~、ヌルいよ、これじゃ。“日出処の天子、書を 没する 天子に致す・・・” にしよっ!(笑)」

聖徳太子 「(ええーーっ! うそーーん!!) ははーーっ」

小野妹子 「ははーーっ(て、この手紙持って行く、俺の身にもなってくれよーーん(T-T)(T-T)(T-T))」

 

・・・と、今週は少し遊びすぎてしまいました。スミマセン・・・ 次回は、外資系企業において私が体験した、ホンモノの “女性活躍” についてお話ししたいと思います。

 

(次回続く)
 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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