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タカシの外資系物語

 “早押し” は 三文の徳 ?! (その1)2015.02.17

タカシは ロザン宇治原氏に勝てるか?!

 

The early bird catches the worm.

 

小学生の頃、私には1つの 夢 というか 野望 がありました。

それは、当時大人気だった 『アメリカ横断ウルトラクイズ』 に出場すること。

 

このコラムの読者のみなさんなら、うすうす感付いていらっしゃると思うのですが、私は 「よくそんなくだらんことを知っているな・・・」と言われるようなことを、めっちゃ知っています。世間では、 “雑学” と言われていますが、 ○○学 というほど大したことではない。“知的好奇心が高い” というのとも、ちょっと違う。要は、他人の知らないことを知っている! という事実が 快感 なだけです( 「カ・イ・カ・ン・・・」 by 『セーラー服と機関銃』の薬師丸ひろ子、・・・って、古いし!)。

 

そんな しょうーもない雑学王 が唯一賞賛される場所、それがクイズ番組なんですよね。

 

最近では、芸人のロザン宇治原さんや、やくみつるさんはじめ、高学歴芸人 vs ○○ みたいなクイズ番組の企画が高視聴率を稼いでいるようですが、私に言わせれば、まだまだ甘い! 私は宇治原氏に負けない自信がある!!

 

在野の一般人の中にこそ、しょうーもない 雑学 に命をかけた人々がいるのです。私を含め、そんな人たちの憧れの場が、『アメリカ横断ウルトラクイズ』であり、『タイムショック』であり、『アップダウン・クイズ』であり、『パネルクイズ・アタック25』であり・・・ なんですよ!

 

中でも、『アメリカ横断ウルトラクイズ』は、その頂点に君臨していたように思います。最近は、視聴者参加型のクイズ番組がほとんどなくなってしまいました。本当に、残念ですね・・・(T-T) 

クイズ番組の解答法には、「早押し」 と 「時間内に解答する(早さは勝敗に無関係)」 の2種類があります。双方とも独自の面白さがあるのですが、私のようなマニアは、やはり 「早押し」 を好みます。蓄積した知識を、いかに瞬発力よく解答するか! この部分にこそ、西部劇の決闘にも似た魅力、一発勝負の儚さ、を感じるのです。

 

ということで、小学生時代の私は、『アメリカ横断ウルトラクイズ』を見る際には、自作の 早押しウルトラハット(ボタンを押したら、帽子の上に?マークが飛び出る!)をかぶって、番組に参加している気分でいましたし、実は今でも、クイズ番組を見るときは、東急ハンズで買ったウルトラハットをかぶって見ています(アホか、わしは・・・)。

 

積極的に “フライング” せよ!

 

以上の通り、日ごろの訓練(?)のおかげで、私の “早押し” はハンパなく速い! これがビジネス上、どんな場面で役立つかというと、「質問する際の挙手」でしょう。以前にも述べたと思いますが、私は講演会やセミナー、えらい人のスピーチ等々、質問を求められたら、必ず、絶対に、手を挙げます。それも、ダーティー・ハリー並みの早撃ちならぬ、“早挙げ” ですから、まず100%質問者として指名される。

 

そもそも、質問コーナーというのは、多くて2~3人と相場が決まっています。私が一人目として、二人目以降というのは、みんな安心して手を挙げるので、競争率が高くなる(何を “安心” するのかわからんが・・・ 日本人は、特にこの傾向が強い。だから、会を盛り上げる “呼び水” としても、一人目の質問者というのは、非常に重要なのです)。

 

スピーカーに聞きたいこと、自分の中で消化仕切れていないことがあるのに、そして、それを解答してくれるスピーカーが目の前にいるのに、質問しない手はありません。また、せっかく手を挙げたのに、当ててもらえなかったら悔しいじゃないですか! 私なら眠れん!!  だから私は、一番に手を挙げるのです(実はこれ以外にも、私が必ず質問する理由があるのですが、それは次回お話します)。

 

あと、質問で当ててもらうTipsとして、“フライング挙手” というのがあります。これは文字通り、質問される前に、フライングで挙手する。

 

司会者が、

 

・・・ということで、○○さんの講演を、いったん終了したいと思います。みなさん、○○さんに今一度、盛大な拍手をお願いします! パチパチパチ!!

 

「盛大な拍手をお願い・・・」 の 「お願い・・・」 ぐらいのときに、手を挙げておく。かなり勇気が必要ですが、まず100%質問することができます。

 

以前、あるセミナーで、スピーチが時間を超過して、「こりゃ、質問コーナーなしかも・・・」という場面で、一か八かで フライング挙手 をしてみました。予想通り質問コーナーはなくなったのですが、講演終了後、講師の方が個別に私を手招きして、質問に答えてくれたことがあります。その方とは、今でも懇意にさせてもらっています。みなさんも是非試してください。人脈構築にも効果がありますよ!

 

タカシ、著名戦略コンサルに “フライング” 実施?!

 

その日私は、ある著名な戦略コンサルタントの講演会に参加していました。

 

その方は、内田和成さん。元BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の日本代表で、現在は、早稲田ビジネススクールの教授をされています。つい先日上梓された 『ゲーム・チェンジャーの戦略』(日本経済新聞出版社)も面白かったですよー。

 

内田さんのすごいところは、戦略コンサルらしく、理論が精緻かつシンプルなところに加え、戦略コンサルらしからぬ、事例を大事にされているところです。ともすれば、机上の空論に終わりがちな戦略論に事実の裏づけがされているため、読み手の 腹に落ちる んですよね。一読をおススメします!(と、宣伝をしておいて、勝手に名前を使ったことを許してもらおうという魂胆ミエミエ・・・)

 

私はどうしても内田さんに意見を伺いたかったので、得意技 “フライング挙手” を実施しました。

 

で、目論見どおり、司会者は私を指名してくれました。

 

私の質問は以下の通り。

 

「私は、現在の技術進歩(特にIT分野)については、進みすぎたように感じる。進化しすぎたITを使いこなせずに、人間が振り回されている状況も、そこかしこに見られる。例えば、どこかのIT企業が作ろうとしているメガネ型のコンピュータで、すれ違う人のプロファイルを遂次知ることに、意味があるとは思えない。利便性の観点では、iPhoneが1つの到達点だろう。これ以上の利便性追求に莫大な開発費を投じるなら、ガンを治す、世界の格差をなくす、戦争をなくす、などにカネを使った方がいいと思うのだが、どう思うか?」

 

どうも、例の “ピケティ本” を読んで以来、格差問題の解消 というのが、私の中で大きくクローズアップされているんですよね。ま、以前から興味のある分野だったのは確かだし、自分なりの解決策も持っているんですけど・・・

 

(その解決策については、追ってお話します。結構現実的で、にもかかわらず、かつてだれもやっていない方法なので、“企業秘密もの” なんですよ。少なくとも、ピケティの 「金持ちから税金取れ!」 よりは現実的です)。

 

さて、内田さんは、私の質問に何とお答えになったか???

 

内田和成氏 「まず、心情的には、あなたの意見には大いに賛同します。私も、新聞は紙でないと読んだ気がしないし・・・。 しかし!・・・」

 

はい、今回はここまで!

正直、私は内田さんの回答に胸が震えました。次回、乞うご期待!!

(次回に続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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