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タカシの外資系物語

“センス” を後天的に手に入れる方法 (その1)2014.12.09

あなたは “センス” がありますか?!

いきなりですが、質問を1つ。

 

  1. あなたは、自分には “センス” がある と思いますか?
  2. センス” は後天的に手に入れることが可能だと思いますか?

 

上記の質問に対する私の回答は、いずれも “No”・・・。 私には生まれつき “センス” がない。また、“センス” というのは、後天的に身に付けることができない。だから、人の何倍も頑張って、何とか “センス” のいい人に付いて行っている・・・、と思っています。要は、“センス” がない分、“気合” “根性” でカバーしているわけです。

 

「そもそも、“センス” の定義がわからんので何とも言えん!」 という向きもいらっしゃるでしょう。ファッションのセンスがいいといえば、まぁ、カッコいい、着こなしが様になっている、という感じでしょうか。ビジネスの世界にも “センス” というのは存在していて、営業のセンスがあるといえば、お客様に好かれて、好業績を上げることでしょうし、もっと広く、経営のセンスがあるといえば、企業や事業部門を発展させ、その価値向上を実現できる人 ということになると思います。

 

クリエイターの水野学さん(※)は、最新の著書 『センスは知識からはじまる』(朝日新聞出版) において、“センス” を以下のように定義されています。

 

【 “センス” の定義 】

“センス” とは、数値化できない事象を最適化すること である。 “センスのよさ” とは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である。

 

加えて、水野さんは著書の中で、

 

「“センス” とは、生まれついてのものではなく、後天的に身につけることができるし、トレーニング可能である」

 

と、言い切っておられます。

うそーーーん、にわかには信じられません・・・ わしの “気合” と “根性” は何やってん! ・・・・ということで、実際に会って、お話を伺うことにしました。

タカシ流 超・有名人と会って話をする方法

- おいおい、ちょっと待て! 「・・・ということで、(水野学さんに)実際に会って、お話を伺うことにしました」って・・・、タカシって、あの有名な水野さんと友達なのっ?!

 

んなわけないじゃないっすか・・・  でも、友達じゃなくたって、実際に会って、お話する方法はあるのです。最もお手軽な方法は、

 

「セミナーや講演会に参加して、質問する」 

 

ということです。ま、会いたい相手がセミナーや講演会嫌いの人ならば、他の方法を考えないといけないんですが、幸いにも、水野さんは積極的に講演会をされている。仮に、その講演会に参加できなくても、彼は大学(慶應SFC)で教鞭をとられている。加えて、私の妻トモミは、慶應SFCの卒業生である・・・ ま、これだけの条件が揃えば、何とか工夫すれば、ほぼ90%の確率で、水野さんに会うことは可能だと思います。

 

これと並行して、私は、佐藤可士和さんにも実際に会って、お話を伺うことにしました。同じく、超売れっ子クリエイターである佐藤可士和さんは、冒頭の質問について、どのようにお考えなのか知りたかったので。やはり、“センス” の話は、クリエイターにお聞きしないとね、ってことで・・・

 

- おいおいおい、ちょっと待て、待てーーーっ! それもかなりハードルが高いんじゃねぇか?!

 

果たして、そうでしょうか? 結論からいうと、私はこの1ヶ月の間に、超売れっ子クリエイターである、佐藤可士和さん と 水野学さん のお二方に会って、「“センス” は後天的に身に付くもんでしょうか?」という質問を、実際に対面でしています。どのようなチャネルを使ったかというと、

 

  • ・佐藤可士和さん ・・・ 丸善(書店)が実施した出版記念講演会
  • ・水野学さん ・・・ 慶應が社会人向けに実施している「夕学五十講」というセミナー

 

です。もちろん、手間(セミナーに参加するための整理券をゲットするために書店に行った、仕事と重ならないように予定を調整した 等) と コスト(両方で1万円程度ですが・・・) はかけています。つまり、この程度の手間とコストで、佐藤さん&水野さん に会えるわけです。どんな有名人だって、絶対に会えない人 というのはそうそういないと思っています。

有名人のセミナーで100%質問できる方法

もう1つ重要なことは、 「実際に会って、お話を伺うことにしました」 の 「お話を伺う」 という部分を “他力本願” にしないこと。つまり、セミナーや講演会に参加したら、必ず質問をするということです。

 

自慢じゃありませんが、私はほぼ100%の確率で、質問者として指名されます。これにはコツがありまして・・・、それは、ただただ、“目立つ” ということです。具体的には、講演者が話を終えるか終えないかの段階、司会者が 「それでは質問を受け付けたいと思います」 と言う、はるか手前の段階で、思いっきり手を挙げておきます。傍目には、かなり “イタイ人” に見えるかもしれませんが、そうでもしないと有名人に直接質問などできないのです。まさに、“気合” と “根性” です。

 

そもそも、私が講演会やセミナーで、必ず質問をする理由は、いくつかあります。

 

(1)自分がより深く知りたいこと、および 純粋に話がわかりにくかったことがあるから ・・・ これは私の理解力が低いことが理由なのかもしれませんが、私はこれまでに参加したセミナーで、100%完全に理解した、わかった! というものは、1つもありませんでした。ならば、本人が目の前にいるのですから、聞かないと損です。みなさんは、100%理解しているのでしょうか? 理解できない部分があったなら、聞きたいと思わないのでしょうか? 不思議でなりません。

(2)講演者に失礼だから ・・・ 講演に参加して、質問の1つもしないというのは、はっきり言って失礼です。それなら、事後にビデオでも見れば事足りる。私は、講演者に敬意を表する(「ブラボー!」って感じ)意味でも、必ず質問をします。

(3)質問を考えていると眠くならない ・・・ 期待はずれのセミナーで、睡魔が襲ってきたとき、質問を書き出すようにすると、眠気が緩和されます。

 

ついでに、小技として、「『質問は各自1つでお願いします!』 と言われたときに、複数の質問をする方法」 についても、お教えしましょう。具体的にはこんな感じ。

 

「奈良タカシと申します。本日は貴重なお話、ありがとうございました。まず、私が強く印象に残った点に、○○があります・・・、・・・ということで、これは感想として述べさせていただきました。さて、質問ですが、△△・・・」

 

つまり、最初に 感想を述べると見せかけて、その中に質問を紛れ込ませておく。その後、正式な質問をする、ということです。しょーもない話なんですが、結構有効なんですね、これが。質問が複数できるだけでなく、話しぶり自体がスマートな感じになるという効果もあります。

 

実際に、水野学さんの講演会で、私はこの小技を使って、2つの質問をしました。それを受けた水野さんいわく、

 

「ふふふ、うまく2つの質問をまとめましたね!」

 

と、おっしゃっていました。さすが、“センス” のいい人はわかっています。

 

さて、“センス” の話とはかなりずれてしまいました。次回のコラムでは、“センス” に関する 水野学さん、佐藤可士和さんのコメントも交えながら、本題に切り込みたいと思います。

(次回続く)

※ 水野 学 氏 ・・・ クリエイティブ・ディレクター、good design company 代表取締役、慶應義塾大学特別招聘准教授  主な仕事に、NTTドコモ「iD」、熊本県公式キャラクター「くまモン」 等々。まず間違いなく、めっちゃ、“センス” のいい人。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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