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タカシの外資系物語

タカシはなぜ “筋トレ” をするのか? (その1)2014.03.04

    タカシ、マッチョに変身?!

    ドッガーーン! ガラガラガッシャーーーン!! ガッデェーーーーーーーーム!!!(怒!)


    んったくもう・・・ うるさいわーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!


    みなさん、今私はどこにいると思いますか? 外国人同士の抗争現場? そこに、相手の切り札となる大男が登場? それではまるで、Michael Jackson 『Beat it』 の世界ですね(古いですかね・・・ でも、『Beat it』 なら若いみなさんもご存知でしょう)。


    今私は、何を隠そう “トレーニングジム” にいます。入会したのは昨年の5月、メンタルで1ヶ月入院後、退院してすぐのことでした。休職中は本当にやることがなかったので、ジムに入り浸っていました。せっかくフルタイム会員(いつでも、どんなアクティビティもできるオールマイティ会員)で入ったので、いろいろなことに挑戦することにしたのです。


    次はボクシング。これ、私がこれまで経験したスポーツの中で、間違いなく、一番キツイと思います。傍目には、3分のスパーリングなんて、サンドバッグを適当に打っていればいいように思うでしょ。いやいや、そんなに甘くない。3分のスパーリングが終わった後は、足がガクガクで息が上がって、立てないほどに疲労するのです(プロのボクサーは本当にすごい!)。矢吹丈が真っ白に燃え尽きたのも理解できる。で、3回でリタイヤ(貧弱っ!)。


    その次は水泳。そのジムでは、プールのレーンが ウォーキング用・初心者用・中級者用・・・ と分かれており、私は “カナヅチ” なので、自動的に初心者用レーン。しかし、初心者用レーンにおいてさえ、泳ぐスピードがあまり遅く、他の人にどんどん抜かれるわ、挙句の果てには、私があまりに遅いので 「チッ!」とか舌打ちされるわ、さんざんな目に遭いました。一種のイジメですな、これは。で、5回ほどで 二度とやるか! と心に誓い、プールをあとにしました(水着に度付きのゴーグル、結構高かったのになぁ・・・(T-T))。そ、虚弱な男なんです、どーせ私は・・・ブツブツ


    しかし、私はまだジムに通っています。スタジオ・エクセサイズも、ボクシングも、水泳も三日坊主でしたが、マシーンを使ったトレーニングは長続きしています。要は、“筋トレ” というやつです。そもそも休職中に病気が原因で10キロ程度痩せたのですが、筋トレをやっていたおかげで、“いい痩せ方” ができたと思っています。おなかも凹んだし、筋力も付いたし。あと、素敵な仲間もできたし。今回のコラムでは、ビジネスパーソンにおけるジムの効用についてお話したいと思います。

    “最近のスポーツジムの特徴は?!

    さて、冒頭の 「ドッガーン! ガッデェーーム!!」 の正体は・・・、友人のアンドレ(ドイツ系アメリカ人)です。彼は、ボディビル選手権でも入賞するほどの猛者なのですが、1つ欠点がありまして・・・ それは、トレーニング中 うるさい! のです。


    これはアンドレに限ったことではなく、外国人に共通しています。運動が佳境に入ってくると、息遣いが荒くなったり、Wooo!といった声を上げたり・・・ というのは、日本人にもいます。しかし、外国人の雄叫びは半端ではありません。「ガッデェーーム!!」ってあんた、このビル潰す気か・・・


    あと、バーベル等の錘(ウェイト)をゆっくり下ろさない。頂点まで持ち上げると、地面に叩きつけるように落とすのです。さすがに私は慣れましたが、以前、体験とかで入ってきた女の子が、あまりの迫力に泣き出したことがありました。お嬢さん、彼らは普段はいい子ちゃんだから、安心してください。


    ま、ウェイトリフティングは、ストレスの発散には絶好のエクセサイズです。彼らのように、雄叫びを上げて、ストレスを発散すれば、間違いなく効果は上がるのでしょうね。


    私が通っているジムは、フィットネス主体ではなく、本格的なマシーンによるトレーニングを主体としています。20年ほど前、年会費を20万円ほど払い込んで、結局2回しか行かなかった “なんちゃってリゾート系ジム” に比べると、明らかに以下の点が異なります。 

    (1) ビジネスパーソンが多い 

    (2) 外国人比率が高い 

    (3) (1)のビジネスパーソンのほとんどが、英語が話せる ≒ 外資系か、それなりのエリート企業に勤めている可能性が高い 

    (4) トレーナーも英語ができて、面白いキャリアの人が多い


    実際に、ロッカールームの会話の過半は英語です。そもそも外国人はフランクですから、相手構わず話しかけてきます。話しかけられた方も、英語はそれなりにできるので、会話になる・・・ こういうスパイラルが回っているのでしょう。正直言って、下手な英会話学校より、勉強になります。ただ、話している内容は、「あの映画に出た女優は最高だな・・・」とか、「○○駅前にできたラーメン屋はウマイぞ!」とか、ホントにどーーーーーーーーーーーーでもいい話ばかりなのですが・・・

    筋トレは “ビジネススキル” ?!

    少し前に、『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』(山本ケイイチ著:幻冬舎新書)という本がベストセラーになって以来、ビジネスパーソン向けの筋トレ本がいくつも出版されています。山本さんの本は私も読んだのですが、非常に示唆に富んでいました。参考までに、アマゾンの内容紹介には、以下のように記載されています。


    いま体を鍛えるビジネスパーソンが急増中。経営者や金融マン、クリエイターなど、常に成果を求められる人ほど、トレーニングに時間とお金を投資している。筋肉を鍛え維持することは、もはや英語やITにも匹敵するビジネススキルなのだ。(アマゾンより引用)


    ま、個人的には、英語やITと同列のビジネススキルとまでは思わんのですが、筋トレがビジネスパーソンにもたらす効用は非常に大きいと思います。ストレス解消、健康維持・増進はもちろんですが、上述のように、人脈の構築、英会話の練習(これは棚からボタ餅みたいなもんですが・・・)にも効果があります。


    欧米では20年ほど前から、「忙しいビジネスパーソンほど、ジムに通う」という法則が成り立っていました。しかし、日本の場合は、忙しい人は忙しくてジムに通う暇などない、そんな時間があったら睡眠を優先する・・・ という考え(私もそうでした)が先行していて、一時はブームになりかけたものの、ここ10年は小規模のジムが大手資本によって淘汰されていく過程を辿りました。そして今、再度、一過性ではないブームが来ているように思います。老舗雑誌の『Tarzan』に加え、『VOLT』という雑誌も部数を伸ばしているようですし。ジョギングが、その地位を確立したのも大きいですね。以前は、市民ランナーが参加できるマラソン大会といえば、青梅マラソンぐらいしかありませんでした。東京マラソンの盛り上がりを見ると、隔世の感があります。さらに、東京オリンピックに向けて、“スポーツビジネス” は大きな可能性を秘めていると思います。


    通常、ジムには “トレーナー” がいて、エクセサイズ・メニューの作成や日々の指導を行ってくれます。私も、Yさんというトレーナーにお願いしています。で、そのYさん、トレーナーとは “別の顔” も持っていて、その観点でも、私はYさんに全幅の信頼を置いています。さて、トレーナーYさんが持つ “別の顔” とは何か? ちなみに、Yさんの前職は、外資バリバリの広告マンでした。その高給を投げ打って、Yさんがジムのトレーナーに転職した理由とは? 続きは次回お話します。



    次回続く

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

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