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タカシの外資系物語

昇進して良かったこと・・・って、何?!(その2)2013.04.02

    人事担当役員との面談 : その目的は?

    (前回の続き) パートナー(役員クラス)候補のA子さんから、「パートナーに昇進して、良かったと思うことは何ですか?」 と問われ、回答に窮したタカシ。 「自身が昇進して、良かったと思えることが、何もない?!(T-T)」・・・ つまり、「昇進した自分を否定していると同時に、仕事を全く楽しんでいない!」ことを認識したわけでして、もう、茫然自失でフラフラ。それに加えて、追い討ちをかけるように、人事部門の担当役員からの面談依頼が・・・ 果たして、面談の目的は何なのでしょうか?! 


    「組織の現状に関して、貴職のご意見をいただきたいと思います。今週中に、30分程度、お時間をいただけませんか?」 

      

     人事部の担当役員からの、面談依頼メールです。日系企業なら大いにビビるところですが、実は、外資では、この手の面談依頼は、頻繁とは言わないまでも、それなりに入ってきます。 
     では、面談の目的は何か? おそらく、以下のどれかだと推察できます(ちなみに、人事担当役員から、「私との面談においては、目的は (1) - (4) である!」 と言われているわけではありません(当たり前ですが・・・)。私自身と同僚の経験、および、“噂” から判断しています)。 


    (1) 面談相手(=私)が、さらなる昇進対象(つまり、Vice President!)になっており、そのことを打診するため 
    (2) 私に近い同僚のパートナーが、さらなる昇進対象となっており、その対象者である彼/彼女について、私から評判を聞くため(外資では、Peer reviewとか、Review to peer といいます) 
    (3) 私がDerailment(辞めそうな人予備軍)に入っており、状況を確認するため (※外資における “Derailment” については、No. 454 『Derail ? , or Not ? 』 参照のこと) 
    (4) 近々、組織改革を予定しており、メールの文面通り、組織の現状を調査するため 


     私はこれまで、マネージャー時代も含めると、このような人事担当役員との面談を、3回経験しています。うち、2回が (2) で、1回が (4) でした。その根拠は、面談の後間もなく、(2) については言及のあった人が昇進したし、(4) については大規模な組織変更があったので、信憑性は高いと思います。 さて、今回はいかに? 

    タカシが浮き足立った理由とは?

     人事担当役員との面談当日。 


    人事担当役員 「どうも、タカシさん。わざわざ時間をとっていただいて、ありがとうございます。非常に優秀な方だと、“お噂” はかねがね・・・」 
    私 「どうも・・・ (ホンマかいな・・・)」 


     この役員さんとは、初対面です。昨年夏ごろ、外資系の異業種からヘッドハントされたきた、バリバリのキャリアウーマンという “お噂” ・・・ 


    私 「えっと・・・ で、ご用件は、何でしょう?」 
    人事担当役員 「いくつかお聞きしたいことがありまして・・・ まずは、現状の組織ですが、改善すべき点とか、何かありますか?」 
    私 「(なんやねん、それ! ザックリした質問はやめい!) そうですね、・・・」 


     そこから10分程度、当たり障りのない、一般的にありがちな組織の課題について、ディスカッションしました。具体的に突っ込んだ話が話がないので・・・、どうも、(4) ではなさそうです。 


    人事担当役員 「・・・ありがとうございます。じゃ、次の話題に移りましょう。パートナーとして、タカシさんにいくつかの質問をしたいんですが・・・」 


     ん? 私自身のこと? なんか、A子さんから受けたインタビューに似てますね・・・ ということは、(3) かね? いやいや、わしゃ、まだ辞める気ないぞ! てことは・・・、もしかして・・・ もしかして・・・


     (1) – partner から vice president への昇進 ですかいのーーーーーーーーーーーーっ! 


     はー、えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ! (頭の中、盆踊りのやぐらが飛び出て、踊りまくり!) 


     私 「な、なんでござんしょ? (岡っ引か、わしは・・・ ドキドキドキドキ!)」 
    人事担当役員 「タカシさんは・・・ ちょうど2年前に、パートナーに昇進されましたね?」
    私 「そうでやんす! (ケムンパスか、わしは・・・(古っ!) さらに、ドキドキドキドキ!!)」 

    一転、タカシ、茫然自失・・・?!

    人事担当役員 「ちょうど同じ時期に、パートナーに昇進した、Bさんとは懇意にされていますか?」 
    私 「い? Bさん? ・・・(雲行き、超・怪し・・・)」 
    人事担当役員 「Bさん、昨年末に、大型案件を受注されましたよね。今や、わが社の稼ぎ頭になってらっしゃる・・・」 


    な、何それ? 明らかに、(2) やないかーーーーーーーーーっ!(T-T) 私じゃなく、Bがpartner から vice president への昇進候補になっとるんかーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(T-T)(T-T) 踏んだり蹴ったりやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(T-T)(T-T)(T-T) 


    人事担当役員 「タ、タカシさん? どうかされました?」 
    私 「ほへ? (完全に気が抜けて、茫然自失・・・で、やんす・・・)」 


    しかし! ここで、不貞腐れてはいけません。私にだって、プライドがある!! 


    私 「Bさんとは、中途入社の時期も近くて、それ以来ずっと懇意にしていますよ。彼は、シュアだし、リーダーシップもあるし、部下からの信頼も厚いし・・・ 私も手本になるところが多いです・・・ (などと、一般的なホメ言葉を並べてみる)」 


    人事担当役員 「あのね、タカシさん・・・、わが社のパートナーは、シュアで、リーダーシップもあって、部下からの信頼も厚い人しかいませんよ。もちろん、タカシさんも・・・」 
    私 「ほへ?」 
    人事担当役員 「Bさんが、他のパートナーと大きく違うところは、何だと思います?」 
    私 「・・・ 何ざんしょ?」 
    人事担当役員 「Because ・・・ He does NOT act by ・・・ “SELF-INTEREST” !」 


    何で、肝心なトコだけ英語やねん・・・(T-T) 聞き取れんかったわーーーーーーーっ(T-T)(T-T) 

    (次回続く)

     

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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