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タカシの外資系物語

外資系における “いじめ” (その1)2012.09.04

    “いじめ” に関する提言は刺さらない?!

    今週は、少し重い話から入ります。テーマは、“いじめ”。最近、いじめを苦にした子供の自殺が頻発するなど、大きな社会問題となっているのは、みなさんもご存知のところ。 


    実は、私も小学生時代に、ひどいいじめを受けました。ゴミを机の中やロッカーに入れられるなど日常茶飯事でしたし、クラス全員から無視されたこともあります。小学4年生の一年間などは、いじめっ子集団の親分格の “タクシー” (要は、彼が移動するときに、延々とおんぶをして運ぶ役)として、こき使われました。 


    幸い(?)、殴る蹴るの暴行を受けたり、金銭を要求されることはなかったので、 大したレベルではないのかもしれませんが・・・ でも、「いっそのこと、死にたい・・・」と思ったのは、一度や二度ではありませんでした。



    この夏、朝日新聞に、いじめ対策の特集が組まれていました。その内容は、各界の有名人(自身がいじめられた経験を持つ人も含む)が、「いじめられている君へ」 「いじめている君へ」 「いじめを見ている君へ」 と題した提言を、連日紙面に掲載するものでした(計34回の連載)。普段は日経しか読まない私も、この特集が読みたくて、駅売りの新聞を連日買い続けました。 


    各界の有名人が、このテーマと真剣に向き合って提言することは、社会的な影響力も含め、一定の意味を持つでしょう。が、実際にいじめられた経験のある私には、ほとんどの提言は、全く刺さりませんでした。提言は言います。「一度、抵抗してみろ」 「考え方を変えろ」 「話し合ってみろ」 ・・・ そんなことができるくらいなら、とっくの昔にやっとるちゅうねん! それができんのです! 逃げられない、毎日毎日、苦痛の日々がやってくる!! 


    34人の連載の中には、いくつか刺さるものもありました。 

     

    ●「いじめられている君へ」 
    ・ 三浦雄一郎さん(冒険家) 「学校を休め」 
    ・ 姜尚中さん(政治学者) 「家出しろ」 
    ※ すごく同意です。こういうことなんです、いじめられる、ということは。最もプラクティカルなアドバイスは、「逃げろ」なんですよね。でも、これを実践できる人(子供)は少ない。強い人にしかできないし、いじめられている子供の大半は、難しいでしょうね。 

    「君、想像したことある?」を読んで

    ● 「いじめている君へ」 
    ・ 春名風花さん(タレント) 「君、想像したことある?」 
    ※ 春名さんというのは、小学6年生の子役タレントです(私はよく知らないのですが、結構有名なようです・・・)。彼女の文章には、かなりの衝撃を受けましたので、少し長いですが、その一部を御紹介します。 


    「・・・あのね。キモい死ねと連日ネットで言われるぼくが生まれた日、パパとママはうれしくて、命にかえても守りたいと思って、ぼくがかわいくて、すごく泣いたらしいですよ。この子に出会うために生きてきたんだって思えるくらい幸せだったんだって・・・ (中略) 想像してください。君がキモいウザいと思った人を、世界中の誰よりも、じぶんの命にかえても、愛している人たちのことを。そして、その人たちと同じように笑ったり泣いたりして君を育ててきた、君のお父さんやお母さんが、今の君を見てどう思うのか・・・」 (2012/8/17付 朝日新聞:朝刊より抜粋) 


    レベッカに 『MOON』 という、不良少女をテーマにした歌があります。不良になってしまった少女のお母さんが、娘の姿を見て悲しむわけですが、その中に、「(月に語りかけている) Moon、あなたは知ってるの? あなたは何もかも? 初めて、歩いた日のことも・・・」という歌詞があります。これも論点は同じです。私は初めてこの歌を聴いたとき、不覚にも泣いてしまいました・・・(T-T) 


    現実問題として、いじめというのは、加害者と被害者しか、止めることはできないと思っています。なぜなら、ほとんどのいじめは、当事者以外は、「遊び」としてしか認識していないからです。上述の、私が小学4年生のときに受けたいじめ、“タクシー” も、先生や周りの生徒は、“タクシーごっこ” だと思っていましたからね。 


    加害者がいじめをやめるか、被害者が逃げるか・・・ 「逃げる」の最悪のケースが自殺です。だから、そうならないために、周囲の大人は、うまく逃がしてやらないといけない。親は、転校を積極的に考えるべきだし、極端な話、学校なんて行かなくていい。 


    教師がやるべきは何か。それは、春名風花さんの提言内容を教育することです。自殺をした側も、させた側も、それによって、家族がどのくらいの苦しみを味わうか、それを理解させるのが、真の教育です。春名さんの文章を読んで、また、レベッカ『MOON』の歌詞を聴いて、泣ける感受性を育てなければなりません。小学校で英語なんて一切やらなくていいので、そういう道徳教育にもっと取り組むべきではないでしょうか。

    親より先に死んではいけない!

    さて、私自身は、どうやっていじめから解放されたのか? それは、「我慢」です。ひたすら耐えました。来る日も来る日も、窓の外を見て過ごしました。そのうち、時間がもったいないので、本を読むようになりました。そうこうしているうちに、いじめは激減していきました。いじめというのは、流行の遊びみたいな要素があって、いじめっ子が飽きてくれたのです。 


    つまり、時間の問題で、いじめは無くなる可能性が高い。それまで我慢。我慢できなきゃ、逃げろ。親に泣きついてでも転校させてもらう。それがダメなら家出。絶対に死ぬな。家族を泣かせてはいけない。親より先に死んではいけない! これが私のアドバイスです。 




    ふぅーーっ! ちょっと重かったですね・・・。それでは本題に入りましょう。今回のコラムのテーマは、「企業における “いじめ”」です。私はこの話をする前提として、上記の話を避けて通るわけにはいきませんでした。 


    「職場にもいじめはある。そして、いじめが原因で、うつ等精神的に参ってしまう人もいる。嫌なら逃げればいい。決して、自ら死んではいけない。自殺することで、家族を悲しませてはいけない」 


    これが 大前提 だからです。その前提で読んでください・・・ って、もうほとんど紙面がなくなってしもうたわーーーーーーーーーーーーーーっ! 前置き、長すぎるわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! ハァハァハァ・・・(T-T) 


    次回のコラムでは、いじめを “パワハラ” と “同僚からのいじめ” に分けて、外資系企業での実態をお話したいと思います。では! 

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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