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タカシの外資系物語

英会話のレベルUPは 「仮定法」 から ?! ( その 2 )2012.02.28

    TOEICクリア後の英語学習モチベーションは ?

    (前回の続き) 『日本人の英会話がイマイチな理由は、「仮定法」「時制」をマスターしとらんからである!』 私がこの “仮説” (かなり確信に近い)を抱いたのは、ある英会話講師のアドバイスからでした・・・ 



    実は私、年初から、英会話の個別レッスンを受けています。それも会社費用で ! ・・・ これに至った背景をお話しますと、会社が提供している “Senior English Program” の受講生に選ばれたのです ! 「すげーじゃねぇか・・・」 いやいや、それが・・・ 全然すごくないのです。このプログラムの目的は、「ランクの割に英語ができない社員の底上げをはかる」 というものでして、要は、英語ができないから無理やりに受講させられているというわけ。 



    わが社の規定では、マネージャーに昇進するためには、「TOEIC=730点」 をクリアしなければなりません。マネージャー未満の人でスコアが足りない場合は、ひたすら TOEIC を受け続けることで、だいたいの英語レベルの把握ができます。しかし、いったんマネージャーに昇進してしまうと、英語力の維持・向上をはかろうというモチベーションが一気に萎えてしまい、英語レベルもなし崩し的に下がる人が多い。私の場合も、「TOEIC=775点」という、できるのかできないのか、よくわからん微妙なスコアでマネージャーに昇進したため、昇進後はレベルが下がる一方・・・(というか、レベルが高かった時期がない ! )。もちろん、定期的に外国人上司に報告する機会はあるものの、英語力というよりは、入念な準備と “気合” で乗り越えており、それをもって、英語ができるようになったとは一切感じられない ! (えらそうに言う話ではない・・・(T-T))。このようなマネージャー以上の管理職がことのほか多いため、人事部が強制的に英語力をチェックする機会を設けているのです。これを、“Business English Capability Check” といっています。 



    このチェック・テストは外部の外国人が面談する形式で進められ、 2 年ほど前に私が受けたときの成績は、「中の上(Average +)」でした。 「中の上」て・・・ これまた微妙な診断結果(<ahref="http: www.daijob.com="" columns="" takashi="" article="" 2322"="">こちらをクリックNo.468 『タカシの “ビジネス英語力測定”』 参照)。まぁ、わが社の中では平均レベルということなんだろうな・・・ かりにも外資系企業の中で平均レベルなら、ま、いっか・・・ と思っていたら、いきなり人事部から “Senior English Program” を受講せよ ! との指令。それなりに目をかけてくれているのか、それとも、英語ができないパートナーやマネージャーを根絶し、外国人役員への報告をスムーズに進めるための策なのか・・・、真意の程はわかりません。が、タダで、外国人のプロ講師から、それも通学する必要なく、かつ会社内で英会話を習うことができるのですから、乗らない手はありません。ということで、毎週水曜の夜間と金曜の早朝に、英会話のレッスンを受講することになったのです。 

    覇気のない英会話講師 Paul

    外資系企業の特長として、「マネージャーや役員レベルに対して、相当な育成コストをかける」というのがあります。多くの日系企業では、研修の大半は新人をはじめとする若手に提供されるケースが多く、課長・部長クラスに対しては、「いい大人なんだから、自己啓発に励め!」とばかりに、何もしてくれない企業も多い。しかし、外資はむしろ逆の発想で、「若手こそ自己啓発に励むべき」「競争を勝ち抜いた管理職以上にこそ、企業としてコストをかける」という考えが徹底しています。 
    もちろん、最近は日系企業でも、マネジメント層への研修プログラムが活発化しているようですが、これも継続しないと意味がない。人材育成というのは、投資してすぐに花開くものではなく、10年単位で成果が見えてくるものです。日系企業の取り組みが、一過性に終わらないことを祈るばかりです・・・ 



    さて、 1 回目のレッスン当日。私は受付で、講師である Paul を待っていました。と、それとおぼしき外国人のお兄ちゃんがこちらに近づいてきます。 



    私 「Hi, Paul. I’m Takashi Nara. Nice to meet you ! 」 
    Paul 「Hi・・・」 (なんじゃこいつ、元気ないな・・・) 



    私 「(何とか話を盛り上げねば・・・) Uhh・・・ It’s so chill, tonight ! (今夜は特に冷え込むねぇ)」 
    どうすか ? なかなか、“chill” とは言えんですよ、みなさん ! 実は先日、同僚の外国人同士が話をしているのを“盗み聞き”したところ、“寒い” という意味で、“chill” を頻繁に使っていたので早速拝借。 どうだ、 Paul ! 
    Paul 「Yeah ・・・」 
    やる気ないんかぁーーーっ ! 覇気を示せ、覇気をーーーーーーっ ! ハァハァハァ・・・(T-T) 



    Paul 本人も言っていたのですが、どうもこの人、“shy” なようです。 Shy て・・・ 英会話講師として、致命的やないんか・・・ 大丈夫か、Paul ?! ( Paul の “珍” 授業については、別の機会にお話したいと思います) 

    Paulの指摘に感動するタカシ

    そんなこんなでレッスン開始。お互いに自己紹介して、趣味の話、時事的な話をしていると、急に Paul が次のような質問をしてきました。 



    Paul 「Takashi, do you understand the reason (why) your score is staying “Average+” ? (タカシ、どうして君の英会話レベルが 「平均」 の域を出ないのか、わかるかい ? )」 
    私 「えっ ? 
    Paul 「それは、“ifの用法(つまり、仮定法)” と “時制” がメチャクチャだからだよ。タカシの英語は、全てが現在で、事実しか述べていない・・・ ビジネスとして、相手に要件を伝える上ではギリギリ OK だとしても、この状態では会話にならない。私のレッスンでは、この 2 点を徹底的にマスターすることにしよう ! 」 



    「にゃるほどねぇ・・・」 目からウロコで納得するとともに、結構ガツーンと来ましたね・・・ Paul 、なかなかやりよるな、 shy だけど・・・ 
    英会話学校のお試しレッスンも含め、これまでに相当数の英会話レッスンを受けてきた私ですが、上記のように、ロジカルに弱点を指摘されたのは初めてです。一般に、英会話のレッスンというのは、「よくしゃべって盛り上がればいい」的なノリで OK としている点が、個人的に引っかかっていました。具体的に、どこが悪いから、何を修正すればいいのか ? 何について集中的に学習すればいいのか ? それを伝えてくれる講師は本当に数少ない。個別の単語の発音や構文の問題ではなく、大枠での“弱点”把握が必要なのです。 



    そもそも、われわれ日本人の大半は、英語をロジカルに学習してきたのだから、弱点もロジカルに認識した方がいい。細かい間違いは気にせずに、英語を大量に浴びることも重要ですが、この方法だけに頼ったのでは、時間がかかって仕方がない。特にビジネスパーソンの場合には、「英語シャワー作戦」は、時間が確保できずに、早晩頓挫する可能性が高いように思います。 



    「タカシは “仮定法” と “時制” が弱い」 しばらくは、 Paul に身を任せてみようと思います。 Shy ですけど・・・ 



    最後に。前回のコラムで紹介した新聞記事の最後に、こんな記述がありました。 



    「but」 使えるが 「if」 苦手 
    ・・・(全国 3,200 人の中学 3 年生を対象に)「英語を学べば好きな仕事につくのに役立つか」との問いに、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」と答えたのは計 70% で、 2003 年度より 23 ポイント上昇した・・・ (日本経済新聞 1/29(日)付) 



    時代は着実に変わっています。われわれ“中年”も、取り残されないように、頑張っていきましょう ! 

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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