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タカシの外資系物語

「おたく」は世界を救えるか ?! ( その 1 )2011.03.22

※3月11日に発生致しました東北関東大震災により被災された皆様、そのご家族・関係者の皆様には心からお見舞い申し上げます。今回の震災については、正直、私自身の中で、まだ気持ちの整理がついていません。よって、現時点においては、当コラムにも、それに対する感想・意見を書くことは控えようと思います。
現段階で私(たち)ができることは、計画停電等に従うことでエネルギーの無駄使いをなくし、物資補給につながるよう義援金を送るようなことしかないように思います。被災地における一刻も早い復旧を、心から祈っています。

満員電車の “こまったチャン”

私を含め、多くのビジネスパーソンは、毎日毎日、電車で通勤をしています。座席に座れることなど、ほとんどない。駅近くになって、前に座っている人がゴソゴソと荷物をまとめ始めたりすると、「お ! もしかして、座れるんじゃないか ? 」などと色めき立ったりするわけですが、駅に到着するやいなや、荷物を整理したカバンを抱え直して本格的に“眠り”に入ったりして、「降りるんとちゃうんかーーっ ! 」などと、心の中で絶叫することもしばしば。ま、この程度のことで一喜一憂していること自体、平和なもんなんですが・・・

 

通勤電車で立ったまま、もみくちゃにされて通勤していると、些細なことが異常に気になることがあります。例えば・・・


【タカシが満員電車で気になる人】 
(1)携帯電話でメールしている人 or ゲームをしている人 ← 今やる必要あんのか ?
(2)肩に大きな荷物を下げている人 ← 人間の体というのは、上半身の方が下半身よりも体積があるのです。荷物は網棚に置くのがベターですが、少なくとも腰より下に置くべきでしょう。女性の場合などで、網棚に荷物を上げられないような場合は、周囲の男性が気を遣ってあげるべきでしょうね・・・
(3)コロコロ(キャスター付バッグ)を、目の前に ドンッ と置いている人 ← これだけで、小柄な人ひとり分ぐらい取ってるんだよなぁ・・・
(4)他人と接触するのを異常に嫌がり、「あーーん、もう ! ウゼエな ! 」とか言いながら、一人でやたら大暴れしている人 ← しょうがねぇだろ、混んでいるんだから・・・。ジャイアンか !
(5)逆に、完全に力を抜いて他人にもたれかかり、なすがままに漂っている人 ← ワカメか !


最近特に気になるのは、(1)ですね。なぜかというと、携帯電話やゲーム機のボタンを押している手や肘が当たって、気持ち悪いというか、痛いんですよね。格闘系ゲームで連打している人の横などに立った日にゃ、エルボーでボコボコにされることも・・・。痛い、痛い、落ち着けって !

“game”の意味

たかがゲーム、満員電車の中で、それも他人に不快感を与えてまで、やるようなことか・・・ 私を含め、多くのおっさん連中は、電車内でゲームを必死にやっている若者に対して、このような感情を抱いているはずです。ま、いずれにしても、多くの日本人にとって 「ゲーム」 というのは、あくまでも遊び・娯楽の一環であって、生活における優先順位は低いというのが一般的な位置づけでしょう。

 

一方、欧米人にとっての 「ゲーム」 は、日本人の感覚とはかなり違います。英語 “game” は、「ゲーム」「試合」という意味はもちろんですが、政治経済・ビジネスという観点でも、頻繁に出てきます。例えば、“the game of politics” といえば、「政治的な駆け引き」を指します。経済学の一分野である 「ゲーム理論」 というのは、政治経済・ビジネス全般を対象にしたものです。
このように、コンピューター・ゲームを指す狭義の「ゲーム」から、政治経済・ビジネスを範囲とした広義の「ゲーム」まで、語彙の解釈にもいろいろあります。以下では、前者の「ゲーム」に話題を戻して、興味深いお話をしたいと思います。


さてみなさん、「ゲームが世界の問題を解決する」 と聞いて、どのようなことを想像しますか ?  「ゲーム開発で儲けて、寄付するってことかな ? 」 違うんです ! ゲームをすることによって問題解決能力が飛躍的に高まり、世界の課題を解決できる人材が育成される、というんです。これって、どういうことなんでしょうか ? 

「ゲームおたく」が世界を救う ?!

アメリカのシンクタンク 「未来研究所(IFTF:Institute for the Future)」 のゲーム開発者である ジェーン・マクゴニカル氏 は、「世界で起こっている諸問題(飢餓・貧困・紛争・肥満など)は、ゲーム(※)で解決できる!」と主張し、様々なアクションを推進しています。彼は、この論の根拠として、人間は以下のような「傾向」を持っていると指摘しています(※ここでいう「ゲーム」は、PCやゲーム機を使ってオンラインで行うRPG(ロールプレイングゲーム)を指しています)。

 

●多くの人は、現実の世界では失敗を恐れて、困難な問題に立ち向かおうとしない。一方、ゲームの中では失敗を恐れずに、実力以上の力を発揮することができる
●ゲームの中では、自らの保身よりも、誰かの役に立とうとする傾向が強い


マクゴニカル氏 は、「オンラインゲームに多大な時間を費やしてきた若者は、単なる “ゲームおたく” ではなく、かつて存在したことのない素晴らしい人材に成長しているのだ ! 」 と主張しています。
(ちなみに、英語では、“おたく(ヲタ)”を意味する言葉は、内容およびヲタ度合によって数多く存在します。同僚のアメリカ人によると、「ギーク」(geek) と 「ナード」(nerd) という単語がよく使われるとのこと。ただし、この 2 つの単語も、かなりニュアンスが違うようで、例えば、「パソコンおたく」は geek を使うようです。加えて、この 2 語以外にも、「マンガおたく」は comic “fanatic”、「ゲームおたく」は online game “addict”。 うーーむ、こりゃ難しい! ほぼ同じ意味を指す言葉において、日本語より英語の方が表現のバリエーションが多いケースってあまりないので、混乱しますな・・・)


「ゲームおたく」が世界を救う ?! こりゃ、興味深いですね ! しかし、ゲームの世界を現実の世界にそのまま持ち込んでいいものでしょうか ? 


実は私、マクゴニカル氏の考えには、かなり肯定的なのです。その理由の 1 つとして、外資系企業における○○的行動を見ていると・・・ おっと、今週はここまで。続きは次回お話することにいたしましょう。
(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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