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タカシの外資系物語

タカシの “最新ヘッドハンティング事情” (その 2 )2011.01.18

最近の転職案件、2 つの特徴

前回の続き) ここ数ヶ月ほど、ヘッドハンターからの転職勧誘が増えているタカシ。昇進の影響かと思いきや、そうでもないようで・・・ 、「“クビ”挿げ替え採用」等、そこには、人材マーケットのトレンドが見え隠れするのでした・・・


最近紹介を受ける転職案件には、以下2つの特徴があるように思います。

(1) 既存部署リーダーの代替者を探す = いわゆる、“クビ”挿げ替え採用
(2) 外国人上級役員自らが面接を実施する


(1)は前回のコラムでもお話した通りでして、業績の悪い既存リーダーをクビにして、その代わりのリーダーを探すというもの。リーマンショック前は、新規分野の立ち上げなどを担う新規リーダーの採用案件が多かったのですが、最近はそのような話はほとんどありません。おそらく、多くの企業において、新規事業を始めるような余裕はないのでしょう。


一般に、ヘッドハンティングの活動というのは、極秘裏に進められます(当たり前ですが・・・)。特に、“クビ”挿げ替え採用の場合は、それが顕著になります。クビになりかけている当事者の立場に立てば、それも理解できるでしょう。最近なんとなく、自分が不要になっている感じがしているところに、自分と同じランクの競合他社の人間が面接に来ている場面を目の当たりにすれば・・・、勘のいい人なら、何が起こっているのか一目瞭然でしょう。ですから、“クビ”挿げ替え採用の場合、採用する側の企業も、細心の注意を払って候補者との面接を行うようです。
先日私が面接を受けた企業などは、私との面談が社内に漏れないように、自社建物内ではなく、近くのホテルを使うという念の入りよう。

 

面接官(採用企業の上級役員) 「すいませんねぇ・・・ 今いる人間に見つかると、いろいろとややこしいもんで・・・」
私 「ハハハ・・・(なんで、ここまでコソコソせにゃならんねん・・・)」
ま、なんにしても人事というのは大変な仕事です。

外国人の視点で日本人を選ぶ

次に(2)ですが、これは特に外資系企業において、最近顕著だと思います。従来、外資系企業の日本法人における採用は、ほとんどの場合、日本人スタッフに任されていました。トップが外国人の場合には、最終面接等でトップへの「面通し」があるわけですが、それも形式的なもので、合否に影響するものではなかった。しかし、最近の面接は、一回目から外国人が登場するケースが一般的になっているようです。

 

その背景として、 1 つには、日本人任せにしていたのでは、思うような成果が上がらないケースが頻発しているからだと思われます。「日本のマーケットを一番理解しているのは日本人だから、中途採用も日本人に任せたほうがいい」 という発想から、「その企業の理念を理解した上で、本社とのコミュニケーションを円滑にとれる人を採用したい」 という具合に、考え方が変わってきたのでしょう。「日本のマーケットを一番理解している・・・」と言っても、それは過去の話であって、未来に通用するとは限らない。それよりは、外国人のトップや上級役員が自ら、「この人と一緒に働きたい!」と思える人材を採用した方がいい・・・ ということです。

 

また、これまで「日本だけは特別。だから中途採用も特別」という考えだったものが、「日本だけ特別視するのはおかしい。グローバル基準に統一する」という考えに移行してきたのも大きい。アジアの中でも、日本よりは中国やインドの方が、売り上げが大きくなり、単なるマイナー国に成り下がった日本を特別扱いする理由がなくなったということです。ちょっと寂しい話ではありますが・・・

外国人との採用面談をどうするか?

さて、面接官が(英語しか通じない)外国人の場合、みなさんはどうしますか? 私の場合、日本人に変えてもらえるか確認した上で、それがダメなら、断るようにしています。 

「また、なんと消極的な!」

ま、そうなんですけど・・・ でも、これには私なりの確固たる理由があるのです。


第一に、採用面接を英語でやるほどの英語力は、私にゃありまへん!(と、言い切る)。採用面接って、ものすごく微妙な観点の質疑をするわけで、それを英語でこなすなんて無理なんです。面接って、世間話の英会話とは違って、自分と相手の長所・短所を確認する場です。それを英語でやるほどの英語力はないので、お互い無駄な時間を過ごすぐらいなら、最初からお断りするわけです。

 

第二に、外国人との面談の場合、レジュメ(履歴書・職務経歴書)が重視される傾向があり、それが個人的に嫌だからです。内容が重視されるんならいいんですよ、でも、たいていはそうではない! 見た目とか、書きっぷりなんですから、嫌になる! 相手が日本人の場合はそうでもないのですが、相手が外国人になったとたん、ヘッドハンターからレジュメの添削が入るのです。 「フォントはArialに揃えましょう」「ここはもっと華やかな感じで!」・・・ って、なんでこんなこと気にして書かにゃならんのか! わしゃ、女子高生か! そこまでして、会ってもらわんでもいいわーーっ! ハァハァハァ・・・ 


われわれ日本人が外国人の出来不出来を即座にはわからないように、外国人も日本人を見抜けないわけで、結局は書類に頼らざるをえないのです。それは仕方ないとして、ならば、日本人に会った後で、外国人に会いたい・・・ というのが、私のささやかな主張。なぁなぁで、面接などやりたくない!


(補足:とはいえ、外資系企業を相手に転職活動をするにおいて、外国人との英語面談を避けて通るわけにはいきません。私からのアドバイスとして、必要に迫られた場合は、“筆談”に持ち込むことをお勧めします。いかなる場合においても、採用面接は妥協すべきではありません。言いたいこと、聞きたいことが英語でできないなら、紙に書いてでもやるべきです。そこまで執念を持ってやれば、先方の評価もかえって良くなるように思いますよ!)


さて、ここまでズラズラとヘッドハンターおよび転職面談の話を書いてきましたが、そもそも私に「その気」があるのかどうか・・・ 当面のところ、転職の意思は “ない!”  今のところは、あくまでも情報収集の域を出ません。ヘッドハンターからは、業界の最新情報も入ったりして、結構参考になるので。 来るべき時が来たら、そのときは・・・、当然みなさんにもお知らせしたいと思います。では!

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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