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タカシの外資系物語

マレーシア研修顛末記 ( その2 )2010.06.22

恐怖! タクシー運転手は、○○していた?

前回の続き) 「Global Consultant Meeting」という研修に参加するため、マレーシアのクアラルンプールに来ているタカシ。空港からホテルに向かうために乗り込んだタクシーが、時速 200 km近い速度で高速をぶっ飛ばし、顔面蒼白! さて、タカシの運命やいかに・・・?


た、助けてーーーーーーーーっ(T-T)


タクシーの運転手は、スピードを緩めようとするどころか、さらに加速しています。早く、何とかしなければ、本当にヤバイ・・・
「E, Excuse me ・・・ (ちょ、ちょっとすみませんが・・・)」
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン (静寂)
全く反応なし・・・(T-T)  後部座席から運転席を覗き込んでみると、そこには、信じられない光景が!


「ね、寝とる・・・」


ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン (T-T)(T-T)


私 「Hey, you !!! (おい、コラ!)」
運転手 「Wh・・・What ? (ん?)」
私 「You・・・ Wake up ?  (起きてるか、おい?)」
運転手 「Sorry・・・ So sleepy・・・ (わるいわるい、眠くてたまらん・・・)」
あ、あのなぁ・・・ 「眠くてたまらん・・・」って、うそでもいいから、ちょっとぐらい否定しろよ!


運転手 「パーキングで顔を洗いたいんだが・・・ 10分ほど止まっていいか?」
私 「O, OK !」


このままの状態で運転されるよりは、よっぽどマシ。どうぞ、ゆっくり休んでください!


パーキングに車を止めると、運転手は崩れるように、トイレに駆け込んでいきました。相当眠かったようです。それにしても、仮に日本で、タクシーの運転手が居眠り運転で高速道路を暴走!なんてことが判明すれば、大問題もいいところでしょう。加えて、悪びれるそぶりもなく、「顔を洗わせてくれ!」と来た。これぞ、異文化って感じですよね。


そんなことを考えながら、運転手を待つこと5分、10分・・・ まだ来ない。15分、20分・・・ って、ちょっと遅すぎやしないか? ・・・と、ふとトイレの横を見ると、なんと、タバコをふかしながら、コーヒーを飲んでいる運転手の姿が!
ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン (T-T)(T-T)

海外で疲れない方法とは ?

今回の研修、私は個人的に「ダイバーシティ(diversity:多様性の許容)」をテーマに掲げました。しかし、ここまでの道程(まだ、ホテルに着いただけなのですが・・・)を見てもわかるとおり、ダイバーシティの実現というのは、一筋縄ではいきません。はっきり言って、既にもう、ヘトヘトです。


では、何が私の神経をすり減らすのか? 


それは間違いなく、「常識」という名の基準です。言い換えると、「日本で日常的に見られること、日本における普通の考え方」とも言えます。つまり、あらゆることを、日本という基準に置き直して考えてしまうため、異なるものに出会うと、何とか自分の基準に合わせようと四苦八苦するため、非常に疲れる。特に、マレーシアは暑いので、余計疲れる(笑)。


いっそ、「何でもアリ」としてしまえば、非常に楽なのです。「お、そう来たか・・・ それもアリ。あんな奥の手があったとは・・・ あれもアリ・・・」 最低限の善悪(人を傷つけてはいけない等)だけは守っていれば、それ以外は、何でもアリ ! そう考えることができれば、海外においても、快適に過ごすことができます。今回私が目指すのは、まさにこの境地なのですが、果たしてうまくいくのでしょうかね ? 


そんなわけで、何とかホテルに着いた私。海外のホテルに着くと、私は真っ先にあることを確認します。それは、「インターネットの接続がうまくいくか」ということ。海外出張だろうがなんだろうが、日常の仕事はひっきりなしにやって来ます。研修の隙を見て、または、夜や早朝に日常業務をこなすためには、インターネットの経由でのメール接続は、仕事上の生命線となります。


「さて、ネットは大丈夫かな、と・・・ お、ホテルのWebサイトが立ち上がったぞ、よしよし! 次は、わが社のLAN環境に入って、と・・・ どうかな、と・・・ 画面の上半分は切り替わったぞ、と・・・ なかなか動かないね、と・・・ ・・・ ・・・」
遅いわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ(T-T)


インターネット経由でわが社のLAN環境には入れたものの、処理が超・遅い ! 一通のメールを開くのに、3分ぐらいかかっています。ま、これはよくあるパターンなんですよね、実は。普段は観光を主としているようなホテルに、いきなり何十人ものコンサルティング会社社員がPCを持ち込んで、ほぼ一斉にネット接続をしているわけですから、回線がパンクして、処理が遅くなるのも仕方ありません。
「ま、これもアリ だわな・・・」 

 

クアラルンプール初日、私はコーヒーを飲みながら、夜が更けるまで、遅々として動かないPCの画面を眺めていました。

これもアリ、と言えるか ?

「ふぁーーあぁ・・・ 眠いなぁ・・・ 研修の初日から、なんでこんな目に遭わなきゃならんのだ・・・ ブツブツ・・・」
昨夜、たまっていたメールの処理を終えたのが、夜中の 2 時ごろだったでしょうか ? そこからすぐに寝ようと横になったのですが、ベッドに入ってすぐに、どこからともなく聞き覚えのある音楽が流れてきました。どこかで聞いたことがあるリズムと抑揚・・・ お、そういえば、中東代表のサッカーの試合で流れていた音楽と同じです ! 
「イスラム教 ! コーランだな ! 」


マレーシアはイスラム国家ですから、コーランの音楽(=朗唱)が流れていても、何の不思議もありません。しかし、夜通し大音量でやられては、こっちの身が持ちません。おかげで、初日から、すっかり寝不足になってしまいました。「ま、この程度なら、これもアリ だわな・・・」


研修場に行くと、軽い朝食が準備されていました。私は Decafe(カフェイン抜き)コーヒーをマグカップに入れ、いかにも甘そうなドーナツを手にとって、研修のクラス分け一覧と思しき表に目をやりました。


研修に参加している総数は 80 名。日本からは 10 名が参加しています。クラス分け表を見ると、4つのクラスに分けられているようなので、計算上では、1クラスあたり、日本人は2~3名割り振られる計算です。


ダイバーシティとか言っておきながら、日本人の割り振りを気にしているあたりが、いかにも小男ぶりを発揮していて情けないのですが、やはりいざとなったときに頼れるのは、同胞の日本人であることも事実です。私は、気の会う日本人と同じクラスになることを期待しながら、クラス分け表を確認しました。


「Takashi Nara は、と・・・ お、あった、あった。Class C だな。どれどれ、日本人は、と・・・ ・・・ お、おらん・・・ わし、ひとりや・・・ (T-T)」
ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン (T-T)(T-T)


日本人一人のクラスに入れられたタカシ。 「これもアリ だわな・・・」 と、うまく対応することができるのでしょうか?
(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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