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タカシの外資系物語

タカシの “ビジネス英語力測定” ( その 3 )2009.12.08

“想定外” の質問 とは?

前回の続き) 人事部から受講を指示された "Business English Capability Check" = ビジネス英語力測定テスト の面談にて、“想定外” の質問を連発されて困惑気味のタカシ。さて、何が “想定外” だったのでしょうか ?


面接官 「OK, please tell me 3 sightseeing spots of your recommendation in Kyoto ! 」 (じゃ、京都でお薦めの観光スポットを 3 つ教えてください)
私 「(う ! 3 つも ! ) まずは ・・・ Kiyomizu temple(清水寺) かなぁ・・・。」
面接官 「Next question. What do you think about Asian future ? 」 (じゃ、次の質問。今後の、アジアの展望について、あなたはどう思いますか ? )
私 「(げげっ ! なんちゅう、マクロな質問 ! ) ・・・。そ、そうっすねぇ・・・ 経済的には、アジア = 日本 だった時代は既に過去のものとなっており、中国が覇権を握り始めています。企業のグローバル戦略においても、アジア = 中国 + 日本 といった視点が必要となるんでしょうなぁ・・・ (って、当たり前の回答すぎて、恥ずかしい・・・(汗 ! ))」
面接官 「中国と日本だけ ? あなたは、インドをアジアに含めないんですか ? 」
私 「(イ、インドも含めるんかいなーーーっ ! 先に言えやーーーっ ! ) も、もちろん、インドも含めて、ですよね。アジア = 中国 + 日本 + インド ・・・、ハハハ・・・(言われるがままかーーーっ !(T-T))」


・・・つまり、何が “想定外” だったかというと、「仕事(ビジネス)に関する質問がほとんどない ! 」ということです。こっちとしては、「ビジネス英語力測定」といっている以上、仕事に関する質問が多数浴びせられると踏んで、事前にいろいろと準備していたのです(流暢に話せるように、練習までしたのに・・・(T-T))。が、すっかり肩透かしを食らう格好になってしまいました。そういえば、学生時代から、テストの「山当て」をことごとくはずしていた私。ここでもはずしたか・・・トホホ・・・(T-T)(T-T)

面接官からの 「価値ある」 アドバイス

面接の終盤、一通りの質問が終わったところで、面接官が次のように切り出しました。
面接官 「タカシさん、1 つアドバイスがあります。」
私 「何でっしゃろ ? 」
面接官 「あなたが話す “can” は、非常に聴き取りにくい。“can” なのか、“cann’t” なのか ?  話の流れでわかる場合はいいのですが・・・」
実は私、全く同じことを、ネイティブの同僚に指摘されたことがあります。“can” なのか、“cann’t” なのか、よくわからん、と・・・。で、その同僚いわく、「多くのネイティブは、日本人が話す“can” と “cann’t” の区別がつかないので、話のつじつまが合わなくても、適当に流している」とのこと。どういうことなのでしょうか ?


例えば、以下 2 つの文章があるとします。

(1) I can drive a car. (私は車の運転ができる)
(2) I cann’t drive a car. (私は車の運転ができない)

これを、日本人が発音すると、こうなります。

(1) アイ キャン ドライブ ア カー
(2) アイ キャント ドライブ ア カー 

しかし、ネイティブの発音は、かなり違います。

(1) アイ (キャ) ドライブ ア カー 
(2) アイ キャン ドライブ ア カー 


ネイティブの発音では、文中の助動詞 “can” というのは、ほとんど発音しないに等しい。一方で、“cann’t” は明確に発音されるのですが、「ト」はほとんど聴こえないわけです。日本人は、“can” は「キャン」、“cann’t” は「キャント」とはっきり発音します(少なくとも、私のような純ジャパニーズの場合)ので、「できる」と「できない」を、全く逆の意味に捉えられる可能性があるわけです。
<BR>
ネイティブが「キャン」と発音する場合は、“cann’t” と考えた方がいい、これは上級英会話の鉄則なのですが、今回のように、まともに指摘されないと、自分で認識することは難しいと思います。そういう意味では、今回の面談は、自分の英会話の弱点をズバリ指摘されたわけで、それなりに意味があったように思います。ちなみに、オバマ大統領の「Yes, we can !」は、「キャン」とはっきり聴き取れます。これは文末で、先につながる動詞が省略されているからです。
(以上のような、英会話のtips(コツ)については、拙著 『外資流 ! タカシの外資系物語』(あさ出版) にも、書き下ろしコラムとして記載していますので、ご参照ください ! )

・・・で、タカシのビジネス英語力評価は ?

面接官 「OK 面談は以上です。Thank you, Takashi-san ! 」
私 「えっ ! もう終わったの ? いやぁ~、エキサイティングで楽しいひと時を過ごすことができました。こちらこそ、ありがとう ! (ホッ・・・ やっと終わったか・・・)」


面談後、数週間ほどたったある日、調査元の外部機関から、「Result Report - Business English Capability Check」 なるものが、メールで送付されてきました。さて、私の結果は ?

 

・ Score = 72 (High Intermediate) 100点満点です。「中の上」という評価。
・ Description (コメント)
- Able to satisfy most work requirements (仕事上の必要を満たすことができる)
- Strong grammar or vocabulary (Not both) (文法とボキャブラリーはそれなり。ただし、両方は満たしていない → 「両方は満たしていない」って、どういうこっちゃねん ! )
- Conversations disjointed (会話が途切れる → トホホ・・・)
- Ease of speech but deteriorates under pressure (スピーチは流暢だが、何らかの圧力が加わると悪化する → そりゃそうだろ ! 自暴自棄)


・・・どう評価していいのかわかりませんが、要は「中の上」、基礎的な実用レベルという感じ。実は、面談を受けた約 20 名のうち、半数以上がこのレベルにあるため、いいのか、悪いのか、よくわからんのです、正直なところ・・・。 私のレベルの上は、「Advanced」「Near Native」となっており、そこに位置付けられたのなら、「できる ! 」と言えるのでしょうがね・・・
評価の詳細を見ると、以下の 2 項目が「Advanced」になっていました。

・ Added prepositions/articles (前置詞・冠詞)
・ Struggled to form basic SVO sentences (SVO 構文)

「Added」(後から追加された = 一度話し終わってから、ミスに気付いて追加した、と言いたいのでしょう) 「Struggled」(苦闘している) と言われているところが、なんか、必死感が漂っていて悲しいですが・・・ ま、こんなもんでしょう。


ということで、私の海外赴任の夢は、見事砕け散ったようです。ハハハ・・・(自虐的)。ただし、見方を変えれば、平均以上に英語ができる社員が多数在籍しているであろうわが社において、平均レベルに位置していることがわかったことは、私にとってはかなりの自信になりました。このことを糧に、引き続き、英会話力向上に努めていきたいと思っています。


みなさんも、自分の英語力を客観的に評価する機会を持たれてはどうでしょうか。私は幸運にも、会社の費用で受講することができましたが、自腹を切ってでも試してみる価値があるように思います。英語学習を継続するモチベーションにもつながりますので、是非お試しを !

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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