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タカシの外資系物語

タカシの “ビジネス英語力測定” ( その 2 )2009.12.01

いざ、面接開始!

前回の続き) 人事部から、"Business English Capability Check" = ビジネス英語力測定テスト の受験指示を受けたタカシ。「も、もしかして、海外赴任 ? 」と、はやる心を抑えて、いざ面接会場に行ってみると、そこに待ち受けていたものは・・・ ?


面接会場である会議室に着くと、ドアの前で、人事部の担当の方が待っていました。
人事部の担当 「外国人の面接官が 1 名いらっしゃいますので、質問に答えてください。」
私 「は、はぁ・・・」
人事部の担当 「では、リラックスして、頑張ってくださいね ! 」
ummmm ・・・ よし、気合入れていくぞ !
コンコンッ ! 私 「Excuse me ・・・」
面接官 「OK ! Please come in !」


・・・って、ここまでは良かったんですけどね。
面接官 「ペラペラペラペラ、ペラペラペラペラ・・・」
私 「・・・」
面接官 「蛇〒・奇シ蜍牙シキ励※蛤ェ縺・°繧・*_*)蜻・・・ (で、出た ! タカシが困ったときに繰り出す “文字化け” 地獄 ! )」
私 「・・・」
・・・正直、まるっきりわからん・・・(T-T)。そもそも、「面接」なんだから、こっちのレベルを見てから話すスピードを決めてくれや、って感じなんですが・・・。わざと早口で話しとるとしか、思えんわーーーーっ !(T-T)(T-T)
落ち着けよ・・・ さて、どうするか ? みなさんなら、どうします ?


私 「Excuse me, please speak more slowly, so I cannot understand your English ! 」 (あんたの英語は速すぎてわかりまへん・・・ もうちょっと、ゆっくり話してください ! )

「please speak more slowly」 と言えるか ?

そう、わからんときは、正直にわからんと言う。実は、これが非常に難しい。ナメられたら嫌だと思うあまり、わかったふりをして、お茶を濁してしまう。しかし、ビジネス英語においては、この「わかったふり」が命取りになるケースがあるのです。


ビジネスの基本は、「交渉」です。相手の言い分が呑めるのか、呑めないのか ? どこまでなら妥協できるのか ? 妥協する代わりの代替条件はないのか ? ・・・ そういう話をするのに、カッコつけていても仕方ない。わかったふりをしていたのでは、交渉にならんわけです。相手が「もう勘弁してくれよ・・・」というぐらい聞き返しても構わない。なぜなら、お互いに理解できなければ、交渉にならないからです。


しかし現実には、「please speak more slowly」 と口に出すのは、相当に勇気が必要です。かく言う私も、外資系企業に入った最初の 3 年ぐらいは、この言葉を使うことができませんでした。しかし、不思議なことに、ビジネス英語にそれなりの自信が持てるようになってから、「please speak more slowly」という言葉を頻繁に使うことができるようになりました。


なぜか ? それは、「please speak more slowly」ということは、「もう少しゆっくり話してくれさえすれば、あなたの英語を理解することができる」と言っているわけで、全く英語ができない人は発することができない言葉だから。つまり、それなりに英語ができる裏付けがなければ、発することができない言葉なのです。


私 「Please speak more slowly ! 」
面接官 「Oh, So sorry ! ペラペラペラペラ、ペラペラペラペラ・・・」
・・・勇気を出して言ったにもかかわらず、全然、スピードが変わっていない。この面接官、そもそもかなり早口な人のようです。「ゆっくり話してくれ ! 」と言ってもスピードが変わらない。この人は、この職業に向いていないのではないか・・・、などと考えたりもしたのですが、この期に及んで四の五の言っても始まりません。ここは、気合で Listening に徹するしかありません。


【 “気合” で聞き取れた事柄】
・ 面接官の名前はわからない。もしかすると、名前を言ってないかもしれないが、言ったか言ってないかすら、わからない・・・(T-T)。ただし、部屋に入ってすぐに、私自身は、「Takashi Nara」と、自己紹介しているので、普通なら向こうも名乗るだろうと思ったりもする。
・ 面接のルールを説明していたようである。Yes / No 形式の質問については、まず Yes か No かを明確にしてから回答しろと言っていたように思う。また、回答は単語ではなく、1 つの完成された文章で返すようにと言ったように思う。
・ 面談のやりとりを、iPod で録音するようだ。面接官は、自分の iPod を自慢していたように思うのだが、具体的に何を自慢していたのかまではわからなかった・・・


面接官 「OK, Let’s start ! 」

タカシ、質問でドツボにハマる・・・

面接官 「First question is ・・・ where is your home ? 」 (出身地はどこですか ? )
私 「生まれは京都です。中学の途中で、奈良に引っ越しました。」 (※これ以降、私の回答は日本語で書きます。その方がわかりやすいので。実際には英語で回答していますので、誤解なきよう・・・)


面接官 「Kyoto is very beautiful. I love it ! 」 (京都は私も大好きです)
私 「ハハハ・・・(そうすか・・・と、愛想笑い)」
面接官 「OK, please tell me 3 sightseeing spots of your recommendation in Kyoto ! 」 (じゃ、京都でお薦めの観光スポットを 3 つ教えてください)
私 「(う ! 3 つも ! ) まずは ・・・ Kiyomizu temple(清水寺) かなぁ・・・。 2 つめは、嵐山・・・」
面接官 「Last one is ・・・ ? 」 (もう 1 つは ? )
私 「(こ、困った・・・ 3 つも思い浮かばん・・・) ・・・」
面接官 「what ・・・ ? 」 (どうしたの ? )
私 「あ、ご、御所かな・・・」
御所って、あんたーーーーっ ! 行ったことないわーーーーーーーっ !


みなさんは、「京都御所」というのをご存知でしょうか ? 京都に都があったときの皇居です。地元ではわりと有名なのですが、「京都ベスト 3 」に挙げるほどではないかな、と・・・ 苦し紛れに、思わず口走ってしまいました。

>
面接官 「”Gosyo” ? I’ve never heard of it ・・・ OK, please tell me ”Gosyo” in detail.」 (“御所” って初耳だなぁ・・・ じゃ、その“御所”について、詳しく説明してください)


あのなぁ・・・ 行ったことないんや、正直なところ・・・ ええい、こうなったら、テキトーに話すしかない !
私 「御所というのは、emperor の住居のことで、long corridor(長い廊下)の横には、池があって、鯉が飛び跳ねている。廊下の床は、防犯のために、キュッキュと鳴くようにできている」
廊下が「キュッキュと鳴く」のは、二条城の “ウグイス張り” だったような気もするが・・・ ま、いっか・・・


面接官 「I did understand it. OK, next question. What do you think about Asian future ? 」 (よくわかりました。じゃ、次の質問。今後の、アジアの展望について、あなたはどう思いますか ? )


アジアの展望って・・・ わしゃ、政治家か ! そんなコメント、準備しとらんわーーーーーーーっ (T-T)

(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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