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タカシの外資系物語

外資流 ! 人脈の広げ方 ( その 1 )2008.09.02

恐怖 ! ダイジョブからのメール

先日のこと、コラムを掲載頂いているダイジョブのマーケティング担当のマユコさんとヨウコさんからメールがありました。「お時間を頂戴して、お話したいことがあるのですが … 」

 

ガーーーーーーーン ! このコラムも評判が悪くて、とうとう打ち切りかぁ … トホホ … (T-T) と、一人で早合点。メールをよく読むと、「電車内動画ビジョンでの コラム PR についてお話したいと思います … 」とのこと。ホッ、良かった、良かった。

 

ダイジョブ社では 5 月より、「Daijob on Train Channel」という電車内広告の企画を展開されていますが ( 詳細はこちらを参照 ) その電車内広告で「タカシの外資系物語」とコラボレーションできないか ? といったご相談でした。「にゃーーんだ、お安い御用じゃないですかぁ … 」私は早速、会社の会議室を予約して、お二人と面談のアポをとりました。

 

面談当日、お二人はうちの娘にお土産を買ってきてくれました。なんという心遣い ! (T-T)(T-T)(T-T)

 

「いやぁ … すみませんねぇ … 」
「いえいえ、いつもお世話になっていますから … 」
30 分程度でしたが、非常に濃密な意見交換ができました。うまく話が進めば、もうすぐ電車内でダイジョブ社と「タカシの外資系物語」のコラボ広告が見られると思いますので、楽しみにしていてくださいね !

 

さてさて、上記の通り、私はダイジョブ社のマユコさんとヨウコさんと会って、お話をしました。そのことによって、私は何を得たでしょうか ?

 

( 1 ) 娘へのお土産
( 2 ) 自分のコラムが広告に載ることによる、著書 『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』 の宣伝効果
( 3 ) 異なる業界の人と話すことによる、新しい知識・考え方の蓄積、異なる視点への気づき
( 4 ) 優しいお二人と話したことによる、癒され効果

 

実は、( 1 )~( 4 ) のいずれも、お二人と会ったことによる効果・メリットであることは事実です。しかし、こと「ビジネス」について言うと、( 3 ) の効果は非常に大きい。私は金融機関向けの IT コンサルタントですので、事業会社、それもバリバリのネット企業のマーケティング担当の方とお話する機会は、本業では殆どありません。直接的に自分のビジネスにつながる話題ではありませんが、コンサルタントとしての話題の幅と奥行きが広がるのは事実。私はこのような機会を非常に大切にしています。

“知ったかぶり” で知識を広げる

前置きが長くなりました。今回から数回にわたって、「人脈の広げ方」についてお話しましょう。そもそも、なぜ人脈が必要なのか ? 1 つには、前述の通り、自分の知識を広げるのに役立つというのが上げられます。その効用は、直接会って話す経験もさることながら、会うに際して実施する準備作業から得られるものも大きいと思います。

 

例えば、ネット企業のマーケティング担当の方と会うわけですから、それなりの業界用語を理解していないと話が円滑に進みません。今回の場合でも、事前に頂いていた企画書の中に、「SEO」「SEM」などの専門用語とおぼしき単語が多数載っていました ( SEOというのは、Search Engine Optimization の略で、サーチエンジンの検索結果の表示上位に自らの Web サイトが表示されるように工夫することを指します。また、SEM というのは、Search Engine Optimization Marketing の略で、検索エンジンから自社サイトへの訪問者を増やすマーケティング手法のことをいいます )。

 

「ぬぬぬ、こりゃ強敵だな … 」

 

私は元来、負けず嫌いというか、見栄っ張りというか、こういう専門用語を理解した上で会話をしないと気が済まない性分でして、ダイジョブのお二人にお会いする前に、たっぷりと予習をして面談に臨みました。その甲斐あってか、「SEO の観点でいうと、グーグルでは “タカシの外資系” でも、単に “外資系物語” としても、ダイジョブのサイトが TOP にヒットしていますね … 」などと言って、会話を円滑に進めることができます ( 単なる知ったかぶりの域を出ませんが … )。

 

重要なことは、「実際に本人と会って話をする」という点にこそあります。実際に、その道の専門家と会うわけですから、知ったかぶりとはいえ、中途半端な知識では相手に見破られてしまいます ( ダイジョブのお二人には、あっさりと見破られているという説もあるが … )。そのためには、真剣にそのことを勉強しようとするわけで、漫然と本を読んでいるのと比べると、知識の定着度合いに雲泥の差があるのです。

 

このような意識の差は、積もり積もって、大きな差となって現れてくるように思います。単に交友関係が広いだけで、相手の話には、「私は門外漢だから、全然わかりませんが … 」と尻込みしていたのではもったいない。その瞬間瞬間を大事にして、相手の専門領域に深く入り込むように心がけるだけで、ビジネス書を数冊読む以上の知識が身につくように思います。

 

この傾向は外国人に顕著です。外国人と話をしていると、こちらの専門領域を事前に勉強していることがよくわかるし、わからないことについては、「それは何なんだ ? もっと教えてくれ ! 」と言われることが頻繁にあります。「そんな専門的なこと、今はいいじゃねぇか … ゆっくり食事させろよ … 」と、こちらが思う位に、です。

 

一方、日本人というのはオフタイムの人付き合いの際に、相手のビジネスに深く入り込むことに遠慮がちです。 「ま、仕事のことは忘れて、楽しく話しましょ ! ね、ね ? 」それはそれでいいのですが、せっかく他業界の人と接点が持てたわけですから、自分の知識を広げるためのアクションをとったって、バチは当たらないように思うのですが。

人脈がくれた “プレゼント”

もちろん、人脈を広げる目的は、自分の知識を広げるためだけではありません。実際のビジネスや趣味などのプライベートにおいても、様々な情報やサポートを得ることが期待できます。例えば、私がダイジョブのサイトにコラムを書かせてもらうようになったのも、ある編集者との何気ない会話から始まりました。当時私は、前職のコンサルティング会社で、「E ビジネス」( 懐かしい響き ! ) 関連の調査を行っていたのですが、その過程で知り合った S さんという編集者から、「タカシさん、コラム書いてみない ? 」と言われたのが、コラム執筆のきっかけです。( 『「編集」能力を磨け !』参照のこと ) 

 

以来、400 回以上の連載を数えるに至り、今や私のライフワークであり、生きがいとなった、このコラム。そういう意味では、人脈が与えてくれた、素晴らしいプレゼントといえるでしょう。

 

さて、以上のように様々な効用が期待できる人脈ですが、どのように構築していけばいいのでしょうか ? 最近は、「人脈の広げ方」といった類の、ノウハウ本も売れているようですが、私自身は、人脈構築というのは、そのような本に頼るほど堅苦しいものではないと思っています。また、高い会費を払って、外部の勉強会に参加しなければ構築できないものでもない。では、「タカシ流人脈構築法」とは ? … これは次回のお楽しみとしましょう !

( 次回続く )

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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