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タカシの外資系物語

転職活動、バレた ?2005.12.20

”世界的な IT 企業” からのオファー

実は今、転職活動をしています。「えっ ? あんた、また転職するの ? 」 いやいや、本気で転職する気はないのですよ。今の会社にも、仕事にも、待遇にも、それなりに満足はしています ( そりゃ、給料だって多いにこしたことはないのですが ・・・ あくまでも、「それなりに」ってことです )。


現状にいくら満足していても、私は半年に 1 回ぐらいは転職活動をするようにしています。具体的には、ヘッドハンターやエージェントが紹介してくれた会社のうち、面白そうなところには会うようにしています。理由はいくつかあるのですが、


・ どんな会社が私に興味を持ってくれたのか ? = 転職マーケットの状況把握


・ どのくらいのポスト ( 給料 ) をオファーされるのか ? = 自分の価値 ( 時価 )


・ 刺激を得たい = 現状の仕事に対するモチベーション維持


などが主なものです。ま、興味本位の暇つぶしという説もあるのですが、ほかの会社の経営陣の話を聞くチャンスというのもそうそうあるわけではないので、社会勉強のつもりで面接を受けています。


先日も懇意にしているヘッドハンター A 氏から、「是非、ご紹介したい案件がある ! 」という連絡があったので、話を聞いてみることにしました。


A 氏 「タカシさん、今回の案件は、ある ” 世界的な IT 企業 ” の日本法人で、『コンサルティング部長』というポストなんですけどね ・・・ 」


私 「はぁ ・・・ 」


この ” 世界的な IT 企業 ” というフレーズ、実は要注意なんです。 A 氏に言わせれば ” 世界的 ” でも、一般的には「そんな会社、聞いたことない ・・・ 」なんてのが結構ありまして、ヘッドハンターの言い分を鵜呑みにしてはいかんわけです。


私 「どんな会社なんですか、その ” 世界的な IT 企業 ”って ? 」


A 氏 「タカシさんにピッタリだと思うなぁ ・・・ 」


私 「(イライラ ・・・ )だから、なんていう会社なんですか ? 」


A 氏 「タカシさん、ホントに興味あります ? 」


私 「(会社の名前、はよ言えやーーーーーっ ! ) いいですよ ・・・ こっちも忙しいんで ・・・ 」


A 氏 「○○ソフトですよ ! 」


ほーーっ、○○ソフトといえば、確かに ” 世界的なIT企業 ” です。


私 「じゃ、ためしに、会ってみましょうかね ・・・ (って、ゲンキンな私 ・・・ )」

会社のメールに送ってください !

A 氏と話をした 1 週間後、私は○○ソフトの人事部長と面接をしました。その数日後、 A 氏から次のようなメールが来ました。


「先日は急な設定にも関わらず○○ソフト社とお会いいただきありがとうございました。先方はタカシ様のご経験・知識を高く評価され、次のステップを検討されております。 尚、当初のポジションよりは少々方向が異なりますが、営業部長としての可能性を念頭に検討されており、タカシ様もそちらにご関心がありご承知である、と人事部長△△様より報告いただいております。この理解の前提で、次の面談を調整中でございますが、タカシ様のご都合はいかがでしょうか ? 」


要は、こういうことのようです。当初は、○○ソフト日本法人の『コンサルティング部長』というポストで紹介してもらったのですが、○○ソフトの人事部長との面談の際に、


「タカシさんは、コンサルより営業の方が向いてるんじゃない ? そっちのポストはどう ? 」


みたいな話をされたのです。正直言って、私はコンサルでも営業でもどっちでもよかったものですから、「いやーー、そうっすかぁーー( 頭ポリポリ ・・・ )」みたいな反応をしたところ、「好感触 ! 」と取られたようです。


「コンサルでも営業でもいい」というのは、かなり乱暴で適当な考え方だと思われる方もいるかもしれません。これが日系企業なら、コンサルティング部長と営業部長では、仕事の内容もスキルセットもかなり違うと思います。しかし、外資系の、特にソフトウェアを売っているような IT 企業ですと、コンサルティング部長も営業部長も、そんなに違いはないのです。どんなポストであろうと、客先に行く以上は、コンサルも営業もできなければなりません。


というわけで、私は「次のステップ」に進むべく、 A 氏に電話をしました。


私 「もしもし ・・・ あ、 A さんですか ? タカシですけど ・・・ 」


A氏 「タカシさん ! どうですか ? ○○ソフトの件 ・・・ いい話だと思うんですけどね ・・・ 」


私 「人事部長の話だけじゃ何とも言えないんで ・・・ 次あたり、社長クラスと会えませんかね ? 」


A氏 「いいですよ、アレンジしてみます ! 」


私 「じゃ、よろしく ・・・ 」


A氏 「あ、タカシさん、ちょっとご相談が ・・・ 」


私 「なんすか ? 」


A氏 「メールなんですけど ・・・ どれくらいの頻度で見ていただいてます ? 」


実は私、ヘッドハンターとのやりとりは、会社のメールを使わずに「hotmail」を使っています。Hotmailは会社のメールのように頻繁にチェックはしておらず、仕事が忙しいときには 3 日に 1 回ぐらいしかチェックをしていませんでした。ということで、 A 氏からのメールも、 A 氏が送信してから、すでに 2 日が経過してから目を通していたのです。


A 氏 「できれば、毎日、午前と午後にチェックいただけると助かるのですが ・・・ 」


私 「(hotmailを午前と午後にチェックだとぉ ・・・ そりゃ面倒だにゃ ・・・ ) じゃ、会社のメールに連絡くださいよ」


A 氏 「え ? いいんですか ? 」


私 「hotmail見るの面倒だし、いちいち社員のメールをチェックしたりしないっしょ、うちの会社も ・・・ 」

4 年は辞めるなよ !

それから数日ほどの間に、私はA氏と何回か、メールでやり取りをしました。そして、○○ソフトの社長との面談を 3 日後に控えた日のこと。私の携帯に、なんとわが社の副社長から電話が入りました。


副社長 「ああ、タカシさんかね。副社長の××だが ・・・ 」


私 「は、こりゃどうも。一体、なんでしょうかね ? 」


副社長 「いやね、実はこのたび、 US 本社の株をタカシさんにプレゼントすることになってね ・・・ 」


私 「は ? 」


副社長 「タカシさんは知らないかもしれないが、わが社では、特に顕著な功績を上げた社員に、株式を分配するプログラムがあってね。今年はタカシさんがそれに選ばれたってわけだよ」


大ラッキー !!  私は心の中で叫んでいました。なんだかわかりませんが、時価 50 万円ぐらいの株をもらえることになったわけですから、素直に喜んでいたのです。


私 「(なんで選ばれたのかわからんが・・・)あ、ありがとうございますっ ! 」


副社長 「これからも、その調子で頑張ってくれたまえ。ハッハッハ ! 」


私 「いやぁ、頑張りますよ。ハッハッハ ! 」


副社長 「あ、 1 つ言い忘れたんだが ・・・ この株、ある制限があってね。今から 4 年後に現金化、つまりマーケットで売ることができるという、ちょっと特殊な株だから。そこんとこ、ヨロシク」


私 「は ? 」


副社長 「つまり 4 年間は、会社辞めるなよ ! ってことだよ ! じゃ ! 」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、まさか(T-T)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バレたんとちゃうやろなーーーーーーーーーー、転職活動———————————— っ ! (T−T)(T−T)(T−T)(T−T)(T−T)


みなさん、くれぐれも転職活動に会社のメールは使わないように ・・・ (って、当たり前か ・・・ ) ま、でも○○ソフトの社長には会うんですけどね(って、懲りないヤツ ・・・ )

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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