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タカシの外資系物語

ヘッドハンターに会おう ! - Steve のケース - ( その 1 )2005.06.21

転職シーズン到来

一般に、 4 月・ 10 月は「転職シーズン」といわれます。私はこれまで、 2 回の転職を経験していますが、 2 回とも 9 月に前職を辞め、 10 月に転職先に入社しました。その 2 回とも、直前のボーナスは 6 月に出ていましたから、ボーナスもらってすぐに退職してもよかったのですが、なかなかそううまくはいきません。 9 月が中間、 3 月が期末という日系企業の伝統は根強く、それに合わせて転職を行う方が、何だか「キリ」がよくていいんじゃないかという雰囲気があるからです。


転職が 4 月・ 10 月に多いということは、転職活動自体はその 4 ヶ月ぐらい前をピークに活発化することになります。転職活動そのものに 2 ヶ月、転職を決断後、退職準備に 2 ヶ月というのが、だいたいの相場ではないかと思います。私の経験からみても、 6 月頃に活動を開始し、 8 月頃に決定。お盆前に上司に話し、 9 末に転職 … というパターンだったように思います。


さて、転職活動が活発になるということは、ヘッドハンターの動きも活発になってきます。 6 月・ 12 月というのは、私のところにもヘッドハンターから多くの連絡が寄せられます。以前、このコラムでもお話しましたが、私は T 氏というヘッドハンターと懇意にしています(No 208 『「未来の商品」を育てる』参照)。実はこれまでの 2 回の転職、どちらも T 氏のお世話になったわけではありません。しかし、彼は次のように言ってくれています。


「どうか、末永くお付き合いさせてください。私がお手伝いするのは、タカシさんのバリューがもっともっと大きくなってからでいいんですから … 」

ヘッドハンターの儲けとは ?

T 氏は何をたくらんでいるのか ? そもそもヘッドハンターというのは、転職希望者を企業に紹介することで手数料を得ているわけですが、その手数料率は、だいたい年俸の15 ~ 25 % 程度といわれています。料率そのものも、年俸が上がれば上がっていくようです。


・ 年俸 500 万円の人を紹介(料率 15 % ) ⇒ ヘッドハンターの儲け 75 万 
・ 年俸 1000万円の人を紹介(料率 20 % ) ⇒ ヘッドハンターの儲け 200 万 
・ 年俸 2000 万円の人を紹介(料率 25 % ) ⇒ ヘッドハンターの儲け 500 万


つまり、私が「雑魚」の段階で紹介しても、あまりおいしくないわけです。T 氏としては、私が「大物」に育つのを「今か、今か」と待っている状態。何となく、人を商品扱いしているところが気に入らないわけではないのですが、一方では、 T 氏という「プロ」の目から見て、私は大物に化けるかもしれないと思われているのは確かなわけで、そこは割り切って付き合っています。


話を戻しましょう。 T 氏とは半年に 1 度ほど定期的に会うようにしています。なので、転職シーズンだから特に会うということではありません。 6 月にやってくるヘッドハンターの多くは、これまで付き合いのないヘッドハンター、それも外国人ヘッドハンターが圧倒的に多いのです。

Brad のケース

先日、私がプライベートに使っているメールアドレスに、次のようなメールが入っていました。

 


「would be very happy speak with you … ( あなたとお話がしたいんですが … )」 


この時点で、ヘッドハンターからのメールであることがわかります ( ヘッドハンター以外からのメールだと、かなり恐い ・・・ )。


Takashi-san, 
Hello, perhaps you will remember me? I communicated with you several times over these years about recruiting in the consulting industry; I am wonder if you might be open to speaking with me again, I am doing several high level searches in consulting and wonder if you might have any interest to discuss… Brad Lowe

… Brad 、Brad 、Brad Loweねぇ … 全然、覚えとらんなぁ …


私のプライベートアドレスを知っているということは、私の知り合いの誰かが紹介したのでしょう。個人情報保護が叫ばれる昨今、いったいどうなっとんじゃ、という感じですが。ま、どんないい話を持っているのかわかりませんから、無下に断ることもありません。とりあえず「探り」を入れてみることにしました。


Dear Brad, 
Thank you for your mail ! 
Now, I am in XX consulting, from YY consulting 2 years ago. 
I am interested in your searches, because I would like to know the present recruiting market in consulting industry … Takashi


翌日、早速Bradから返事が来ました。


Takashi-san, 
Actually I am now serving XX consulting as a close client, so I cannot really involve in your job changing conversation if you are with them…


… なんじゃそりゃ … ま、そんなことだろうと思ったけどね。。。 つまり、こういうことです。 Brad は、私が 2 年前に YY consulting から XX consulting に転職したことを知らずにメールを出してきました。しかし、 XX consulting は Brad の顧客なわけで、顧客企業からヘッドハンティングするわけにはいきません。ということで、断りのメールを入れてきたわけです。案外、Brad の持ってきた話って、 XX consulting からのものだったりするかもしれません。


以上のように、ヘッドハンターのメールから、すぐに面談につながるケースはあまりありません。しかし、以下に述べる Steve のケースは、今までとは少し異なるものでした。

Steve のケース

Hello Takashi san ! From a top recruiter in Tokyo …


… おいおい、いきなり「top recruiter in Tokyo」って、あんた … もうちょっと謙遜しなさいよ、ホントに …


My name is Steve, and I am a top executive search consultant here in Tokyo…(中略) If you feel it is the right time for you, I do have an EXCEPTIONAL career opportunity to introduce to you, .but first we would need to get a mutual understanding of your career to date, and what kind of options are interesting and possible for you from now. 
If you are content to stay where you are, or are in a long term project that requires you to stay, .NO PROBLEM !!! : This is not a "hard sell" I have just heard positive things about you and would like to meet with you if you are interested in other possibilities … Steve


… なんか、ちょっと変わったヘッドハンターだな …


これが私の第一印象です。「EXCEPTIONAL career opportunity ( すごい転職話 )」、「NO PROBLEM !!! ( 問題ない ! )」、「This is not a "hard sell" ( これは “押し売り” じゃないんだぁ ! )」なんて、ヘッドハンターはあまり使わない言葉です。私は興味本位から、 Steve に次のような返事を出しました。


Dear Steve ! 
First of all, thank you for e-mail. 
I'm OK that I will meet you. 
However, I would like to communicate in Japanese, if possible … Takashi


すると、ものの 5 分で Steve からの返答。


Takashi san, 
Mail arigato gozaimasu. 
Nihongo de hanasu no ga zenzen mondai arimasen ! 
Konshu no availability wa: 
Ashita (Ka Yobi) Yugata 5ji kara 7 ji no aida… 
Zehi ii jikan wo erande, renryauku shite kudasai ! Steve


・・・ ローマ字で読みにくいわーーーーー ! 日本語で書けやーーーーーー ! と一瞬思ったのですが、 PC 設定の問題で、英語しか使えないのかもしれません。それよりも何よりも、ほかのヘッドハンターにはない「ユーモア」を感じた私は、Steveに会うことにしました。「ま、いっか。 1 回会うぐらいなら ・・・ 」


しかし、この安易な意思決定が、とんでもない状況を生み出すことになろうとは、この段階では知る由もなかったのです、ハイ …

 

(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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