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タカシの外資系物語

空港ドタバタ珍道中 ( アメリカ出張 その 1 )2002.09.13

日、私はプロジェクトの関係で、1 週間ほどアメリカへ行ってきました。今回から数回そのときの出来事をお話します。


今回の出張は、私を含めて 5 名の大所帯でした。目的は、ある日系企業の米国法人 ( アトランタとニューヨーク ) におけるインタビューと現場の見学です。現在わが社では、この企業の業務改革プロジェクトをサポートしており、米国でのやり方を実地で確認しようというのが狙いです。


出張が急に決まったため、5 人は各自バラバラにアトランタに向かいました。私は出発当日の午後 2 時ごろまで別の顧客とのミーティングを実施し、午後 5 時成田発サンフランシスコ経由でアトランタに入ることにしました。


「ギリギリだなぁ……」


私が飛び乗った成田エキスプレスは、4 時過ぎに到着の予定です。ま、ウダウダ言っていても仕方ないので、私は成田に到着するまで一眠りすることにしました。


「……ん ? 着いたかな……」


列車は終点の「空港第 1 ターミナル」に到着しました。私はいつも通りにスーツケースを引っ張って、ターミナル 4 階までのエスカレータを登っていました。


「さぁ着いたぞ、と……えっと……JAL、JAL、っと……あれっ ? おかしいな……」


右を向いても左を見ても、今回乗り込むはずの JAL ( 日本航空 ) のチェックイン・カウンターがありません。時計の針は 4 時 15 分です。私は近くにいた日本人の案内係に尋ねてみました。


( タカシ )「あのぅ……JAL ってどこですかね ? 」


( 成田空港係員 )「え ?」


そのとき、その係員の顔色が一瞬にして曇ったのを覚えています。( 「ちびマル子ちゃん」で、額に縦の線が 3 本入ることがありますが、まさにあんな感じ )。


( 成田空港係員 )「JAL はそもそも …… 第 2 なんですが……」


ガーーーーーーーーーーーーーン ! 第 2 ターミナルは ( 成田エキスプレスの ) 終点である第 1 ターミナルの 1 つ手前の駅です。実は私、これまで JAL や ANA がある第 2 ターミナルに行ったことがなかったのです。


( 成田空港係員 )「急いでください ! タクシー使って ! 」


トホホ …… タクシーってあんた、出発ロビーからタクシーに乗る人なんてそうそういないんだから、そう簡単にはつかまらんじゃろうに ……


奇跡的に、どこかの航空会社の外国人パイロットを運んできた送迎タクシーをつかまえ、なんとか時間ギリギリに第 2 ターミナルに着くことができました。ほっ。定刻 5 時に飛行機が出発するやいなや、私はぐっすりと眠ってしまいました。


"Ladies and Gentlemen, from captain, this air-line..."(「機内のみなさん、機長からの連絡です……」)


何時間眠ったでしょうか。私は、機長からのアナウンスで目を覚ましました。機長によると、サンフランシスコ空港が混雑しており、到着が大幅に遅れるようです。


「乗り継ぎは大丈夫かな ……」


私はサンフランシスコからデルタ航空に乗り継いで、アトランタ空港に行く予定になっていました。サンフランシスコ空港には 40 分遅れで到着しました。


「やれやれ、またギリギリだな ……」


入国審査は案の定、長蛇の列です。並んで待っていると、向こうの方から、私の名前を叫んでいる人がいます。


「タカシさーん、タカシさんはいらっしゃいますかー ! 」


「はいはい、私ですけど ……」


「乗り継ぎが間に合いません ! こっちに並んで ! 」


JAL の担当者の誘導で、私は「 Crew ( 乗組員 )用」の入国審査の列に並ばされました。こちらはパイロットやスチュワーデス用のものなので、ほとんど人が並んでいません。


"Are you... CREW ?"


入国審査官は怪訝そうに質問していました。ま、そりゃ、チノパンにポロシャツを着た "CREW" なんていないでしょうから ……


( JAL 担当者 )「デルタは遠いんですよ、ちょっと走ってもらわないと ……」


( タカシ )「は、はぁ ……」


その担当者と一緒に走り出したのはいいのですが、彼の走るのが速いのなんの。いつも走りなれているからでしょうが、私はすっかり息が上がってしまいました。


( JAL 担当者 )「なんとか間に合ったようですね。それでは『素敵な』空の旅を ! 」


ゼイゼイ …… あ、あのなぁ ……


私が乗り込むデルタの便は、あと 10 分で出発です。


「は、はやく座って休みたい ……」


私は搭乗口の一歩手前まで来ていました。


"Hey, Man ! Come on !"


……「手荷物検査」です。 「9.11.」以来、アメリカ国内線での搭乗直前検査は非常に厳しくなりました。検査の重要さは理解しますが、Random Picking ( 無作為抽出 ) の割には、日本人の「当選する」確率が非常に高いという説もあります。根っからの「日本人顔」の私も、ものの見事に引っかかりました。そして、その直後、驚愕の検査内容を目の当たりにすることになるのです。

 

( 次回続く )

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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