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タカシの外資系物語

"デジタル・デバイド" をぶっとばせ !2002.02.15

みなさんは、「外資系企業に勤務する人々は、さぞかし高度な PC スキルを持っているんだろうなぁ…」と思っていませんか ?


パソコンやインターネットを駆使する能力のことを、俗に「情報リテラシー」といいます。そして、この情報リテラシーを有する人とそうでない人との間に存在する格差、すなわち「デジタル・デバイド」が欧米先進国では社会的問題となっています。これは情報リテラシーの高い人が、より高い社会的地位につき、その格差がどんどん広がっていくということを意味しています。


確かに外資系企業と日系企業の間には、デジタル・デバイドが存在しているような気がします。Windows を中心とする PC の世界は、アメリカを中心に発展してきたものであり、日本は常に後れを取ってきました。日本語独特の「変換処理」もまた、その発展を阻害してきたことも否定できないでしょう。


また、文化的な側面も見逃してはいけません。従来、日本では「肉筆で書く」ことが重んじられ、ビジネス社会にワープロがなかなか浸透しなかったという背景がありました。そう言えば、私が新入社員だった頃、ある議事録をワープロで書き上げたところ、「な、なんだこれは ! 手で書け、手で ! 真心がこもっとらんじゃないかぁ !」と課長に怒鳴られたことがあります。今思うとバカな話ですが、その当時はその意見に妙に納得していたのも事実です。


さて、冒頭の問いに戻りましょう。私は、欧米人と日本人の間にあるデジタル・デバイドの存在は認めますが、それはごく近い将来に解消されるような気がしています。なぜなら、そもそも日本人の多くが PC に苦手意識を持っているのは、単に使い慣れていないだけのことだからです。Windows はアメリカで発明されたものですから、彼らに一日の長があるのは当たり前。あと 5 年もすれば、同じぐらいのレベルにすぐ到達すると思います。


例えば、私の甥は今年 6 歳になりますが、何とローマ字で家族全員の名前をタイプすることができます(彼は漢字で自分の名前すら書けないのですが…)。なんでも、幼稚園では「パソコンクラブ」に入っていて、毎日インターネットでお遊戯しているとのこと。時代は着実に変化しています。


問題は、私たちの少し上から団塊の世代にわたる「IT の狭間」世代の人々でしょう。日系企業の多くでは、この世代が管理職の地位についていますが、彼らは世の中がアナログからデジタルへ移行する過渡期に、身に付けるべき基本的な「仕事のノウハウ」を覚えてしまいました。そのため、PC スキルなどを身に付ける間もなく、現在のデジタル社会を迎えてしまったのです。IT 革命が進み、知識集約型業務の重要性が高まるにつれ、能力主義賃金制度も浸透し始めている昨今、日本国内での「デジタル・デバイド」は、欧米と同様に問題視されてくることでしょう。


さてさて、外資系企業に勤める私はどうでしょうか ?


(Brent)「タカシ、来期の売上見込みをグループ別に計算してみようぜ ! 俺がエクセルのスプレッドシート作るから、ちょっと待っててくれよ…」


(私)「Brent、そんなことしなくていいよ。もう終わったから…」


(Brent)「ええっ ? もうスプレッドシートできたのかい ?!」


(私)(頭を指差しながら)「MY BRAIN computer is faster than PC...(俺の頭 = 暗算 の方が PC より速いよ !)」


えへへ…。ちょっとキザでしたかね…。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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