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タカシの外資系物語

"CKO" って何 ?2001.09.14

先日、当社の人事部から私のところに、1 通のメールが来ました。


「Takashi, Our financial group board members decided you would be commissioned to CKO assistant...」( 金融グループの役員会は、あなたを "CKO" アシスタントに任命しました。… )はてさて、"CKO" って何なのでしょう ? 私は早速、人事部に問い合わせました。


「なんかわけのわからないメールが来たんですけど …」


「あぁ、タカシね。先日の役員会で Dave が CKO になったのよ。あなたは彼のアシスタントとして、CKO の業務を助けるのよ」


「はぁ … ? 」


人事部によると、CKO とは Chief Knowledge Officer の略で、部門の「最高知識経験者」として、部門内の「ナレッジ ( 知識 ) 」を集約し、メンバーに伝えていく役割を負っているとのこと。同僚に聞いてみると、彼らも同様に "C?O" のアシスタントに任命されていました。


CRO ( Chief Revenue Officer )- 販売 ( セールス ) 部門のうち、特に「収益の確保」について責任を持つ。


CAO ( Chief Awareness Officer )- マーケティング部門のうち、特に「市場の認識度向上」について責任を持つ。


これら CKO や CRO の肩書きは、役員たちに対して、「追加的に」つけられたものです。要するに、「金融事業部銀行担当兼 ( 部全体の ) CKO」という形で、責任範囲が増えたにすぎません。


私の場合も、「CKO アシスタント」になったからといって、特に給料が上がるわけでもなく、単に打ち合わせなどの仕事が増えることになるのでしょう。


"C?O" 新設の是非はともかくとして、外資系企業では、「管理職層は自分の仕事だけでなく、つねに全体を見渡す視点が必要である」ことが、しばしば強調されます。なぜなら、外資系の管理職は自身に対する収益獲得へのプレッシャーが強いため、基本的にほかのグループのサポートをしません。ともすれば、同じ会社のグループ同士で、同じ顧客に対して、同じ商品の売りこみをかけたりすることも起こるのです。そのような状況を打開するために、"C?O" のポストを設定し、部長陣が事業部全体をサポートする動きに繋げていこうとしているのでしょう。


さて本日は、CKO が主催する第 1 回の会議です。


タカシ「 … 事業部全体の知識を集約するためには、誰がどのような分野に強いのか、明確にしなければなりません … 」


Dave ( CKO ) 「うーむ、そのとおりだね。ところでタカシ、わが事業部には、メンバーがいったい何人いるのかね ? 私は自分のセクション以外のことはまったくわからないんだよ … 」


やれやれ、先が思いやられる CKO さんですね …。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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