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タカシの外資系物語

チーズが消えたら … ?2001.04.20

『チーズはどこへ消えた ?』という本が、爆発的に売れています。この本の登場人物は、「チーズ」を探し求めるネズミ 2 匹と小人 2 人。ここでいうチーズとは、私たちが人生で求めるもの、仕事・家族・お金などを表しており、結論から言うと、「日常の変化に敏感に反応し、つねに前に進む姿勢で物事に積極的に取り組みましょう !」ということを、非常にわかりやすく説いた本です。


実は、私は 2 年前に『WHO MOVED MY CHEESE ?』という原書を同僚から紹介され、すでに読んでいたのです。私がこの本を読んで第一に抱いた印象は、「外資系の仕事ぶりを説明するには、ピッタリの本だな」ということです。つまり、「変化に敏感に反応し、即座に適応する」、「ビジネスの対象を探し求め、世界中を駆け巡る」という外資系の特徴を、みごとに説明しているからです。


と同時に私は、この本には多くの外資系企業が持つ「欠点」も説明されている、と考えています。それは、「短期的に成果が上がるものばかりを重視し、長期にわたってじっくりと何かを育てようという考えが欠落しているのではないか」という点です。


以前私はこのコラムで、「外資系は狩猟民族、日系は農耕民族」と書いたことがあり


ます。確かに外資系企業では、極めて短期間にそれなりの成果を上げなければ、評価され


ません。しかし一方では、長期的に安定した成果を得ることも重要なことです。そのためには、種をまいて育てる時期も必要なわけでして、獲物がいなくなったからといって、探しまわるだけではうまくいかないように思うのです。


外資系による大胆なリストラや業務の撤退が注目される昨今ですが、これはたまたま農耕民族である日本企業が従来もち合わせていなかった考え方であるため、日本人にとって新鮮味があっただけなのだ、という気がします。


長期にわたって外資系が日本市場で生き残るためには、農耕民族の知恵も身につける必要があるのではないでしょうか。


私は外資系企業に所属していますが、自分の市場をじっくりと育てていきたいと考えています。


もしチーズが目の前から消えたら…。みなさんならどうしますか ?


「よし、チーズの作り方でも研究してみるか !」なんてのも、案外おもしろいのかもしれませんよ。自分で育てたものは、格別においしいって言いますしね !


あれ ? そう言えば、原料の「牛乳」ってどこにあるんでしたっけ ? トホホ…結局探してたりして…

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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