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タカシの外資系物語

カジュアル・エブリデー2001.04.13

みなさんの会社には「カジュアルデー」が導入されていますか ? 「カジュアルデー」とは、ネクタイ・スーツを着用しなくても構わない日のことを指します。最近では、一部日系企業でも盛んに導入されており、「カジュアル・フライデー」などといって、週末はビジネスカジュアルの服装が許されているところが多くなってきています。私の会社では、基本的にはネクタイ・スーツを着用する義務はありません。要するに「カジュアル・エブリデー」という状況です。社内には「ドレスコード」という服装に関する規則があり、それに反しない限り、何を着てもいいことになっています。


「ドレスコード」の内容は、「開襟シャツ、G パン、スニーカーは禁止」「色は派手過ぎない」というものですから、実際にはそれほどむちゃなかっこうをしている人は見かけません。私が知っている某外資系 IT 企業には、T シャツ・短パンのプログラマーの人がたくさんいますから、それに比べると地味な方ではないでしょうか。


さて私の場合は、主なお客様が日本の金融機関ということもあり、だいたいいつもスーツにネクタイというかっこうです。お客様に合わせているといえばそれまでなのですが、スーツを着る一番の理由は、カジュアルな服装を考えるのが苦手というか、めんどうくさいのです。


日本人が「ビジネスカジュアル」といった場合、たいていはチノパンにポロなどのワークシャツ ( 色は白かブルー ) になります。ほぼ全員同じかっこうで群れをなしていると、何か妙に恥ずかしい気分になります。「ぼくらは仲良しクラブの会員か …」って感じでしょうかね。


一方、私の同僚の外国人は、同じビジネスカジュアルであっても、非常にオシャレな雰囲気がします。これは、いったいなぜなのでしょうか ?


( 私 ) 「ハイ、ジョセフ。今日のシャツはオシャレだね。どこで買ったんだい ?」 
( ジョセフ ) 「ああ、これね。ユニクロだよ。上下しめて 5000 円かな。オレはグリーンがラッキーカラーなんだよ」( ムムム。オレのは上下ラルフローレンなのに …。ヤツの 5 倍はするじゃねえか ! なのに向こうの方が 100 倍カッコいい … トホホ )


外国人のカジュアルファッションが「かっこいい」のは、彼らのスタイルの良さもありますが、最大の原因は、「自分の好きなものを、自分のスタイルで着ているから」なのだと、私は思っています。


「お客様が日本の金融機関だからワイシャツは白しかダメ」なんていう固定観念はありません。逆に言うと、そんなことはどうでもよく、要は失礼にならない程度に、自分の働きやすい服装でいればいいだけのことなのです。


私が一番働きやすい服装は、やっぱりネクタイにスーツ。無理にカジュアルにする必要はありません。私は当分、このスタイルを貫き通そうと思っています。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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