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タカシの外資系物語

文化の壁を乗り越えろ !2001.03.09

外資系企業で仕事をしていると、いろいろな「壁」にぶつかります。


まず「言語の壁」です。要するに英語なのですが、私の経験では、これは何とかなると思います。日本人が「英語が苦手」という場合の大半は、勉強としての英語のことを指すのであって、実際の英語は「コトバ(Language)」です。Language とは文字だけではなく、身振りや表情も含まれます。結局は慣れの世界ですから、半年もすれば業務上困らないぐらいには意思疎通できるようになると思います。


次は「人種の壁」です。


これはほとんど問題になりません。変な潜在意識や身構えた態度さえ取らなければ、みんな同じ人間です。おもしろければ笑うし、悲しいときには泣くのです。まぁ、典型的な日本人体型の私としては、たまに彼らの 180cm を超す身長とスタイルの良さに嫉妬したりしますが ...


さて、言語の壁、人種の壁はそれほど苦もなく克服できますが、ひとつだけ非常に解決困難な壁が存在します。それは「文化の壁」です。


例えばヨーロッパ人は、夜 7 時以降の残業や帰宅時の寄り道を好みません。これは、「夜はゆっくりと家族と一緒に過ごす」という、彼らの中で何世紀ものあいだ培われてきた「文化」なのです。


ですから、仕事が立て込んできた場合にも、私は彼らに無理に残業を強要しません。どうしても必要な場合は、そのような文化を持たないアメリカ人や日本人ががんばって、比較的ヒマなときにお休みをもらえば済むだけの話です。


この考え方には異論があろうかと思います。「郷に入れば郷に従え」ということわざもある通り、日本で働く以上、日本のやり方に従うべきだという意見もあります。


しかし私はその考え方には賛成しません。複数のやり方を融合し、単純な足し算以上の成果を上げることができるからこそグローバル企業は強いのであり、それは欧米のやり方を単に受け入れることとは違います。


「文化の壁」を乗り越えるとは、相手の「文化 = 国民性」を尊重することです。そして、自分が持つ「文化」を尊重してもらうことです。


日本で揶揄される「アメリカかぶれ」と、欧米人の中にいる「親日派」というのはまさにこの違いだと思います。


外資系企業で働く日本人は、欧米にかぶれてはいけません。文化の壁に呑み込まれるのではなくて、それを見事、乗り越えていこうではありませんか。私は「親米派」「親欧派」「親アジア派」ですが、それ以上に「日本の文化」を尊重していきたいと考えています。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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