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タカシの外資系物語

地球規模のチーム2001.03.02

私が現在関与しているプロジェクトには、10 人のメンバーがいます。日本人 3 名、アメリカ人 3 名、イギリス人 2 名、あとデンマークとタイ出身が 1 名ずつ。日本人とはいうものの、私以外の 2 名は NY 本社から参加しているので、実際には出身や国籍はほとんど関係ありません。チームとは言っても、全員が一緒にずっと同じ場所で作業をしているわけではないので、各人が「いつ、どこで、何をしているか ?」、つまりスケジュール管理が非常に重要になります。


スケジュール管理そのものはプロジェクト・マネージャーが実施しますが、スケジュール表を作る作業は、一番ジュニアのスタッフの仕事になります。今回のプロジェクトでは、NY 事務所のミサ ( 日本人 ) が作ることになりました。 ( ミサ ) 「Jim、今度の電話会議は、火曜日の 10 時 GMT ( グリニッジ標準時 ) からです。」 ( Jim ) 「あ、そう。そのときオレはシンガポールにいるよ。」( ミサ ) 「ええーっ ? ( またタイムゾーンが 1 つ増えるじゃないのー。勘弁してー。 )」 ( ミサ ) 「キャスティン、今度いつストックホルムに帰るの ?」 ( キャスティン ) 「違う違うっ ! デンマークの首都はコペンハーゲンだよ !」もうてんやわんやの大騒ぎです。


一方で、グローバルベースで仕事をしていると、実は便利なことがあります。それは、緊急の仕事が入ったような場合です。「Simon、何とかここまでやったんだけど、これを明日の東京 10 時までに仕上げてくれないかな ?」「あぁ、わかったよ。でも今日は早く帰りたいから、オレ 1 人では仕上がんないかもな。NY のトオルに渡しとくよ。」このように、1 つの仕事が、東京→ロンドン ( Simon ) →ニューヨーク→東京と世界を駆け巡ることになります。


さて、グローバルチームで仕事をするうえで私が一番注意していることはなんでしょうか ? それは、チームメンバーを「心から信頼する」ということです。「私がやらなければ ...」「うまくやっているかな ...」と心配していると、個々の動きが気になって、24 時間眠れなくなってしまうのです。最近は e メールの発達もあり、各国からの連絡が 24 時間休む間もなく入ってきます。それをリアルタイムで気にしていては、体がもちません。外資系企業に入った、いわゆるモーレツ派の日本人は、がんばりすぎて、体を壊す可能性が高いと言われています。


ロンドンの同僚である Simon は、日本が夜 8 時以降のメールには、必ず「Good Night & Sweet Dreams, Takashi.」という言葉で最後を結びます。「おやすみ、サイモン。あとは任せたよ ...」

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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