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タカシの外資系物語

ヘッドのためのオフィスの模様替え2000.11.24

みなさんのオフィスは、年に何回ぐらい「模様替え」( レイアウト変更 ) を行いますか ? 私が勤める外資系企業では、少なくとも 2 カ月に 1 度は、レイアウト変更を行っています。オフィスのレイアウト構成は、基本的に各セクションヘッドに委ねられているため、頻繁にヘッドが変わるセクションでは、ほぼ毎月といっていいくらい " ドタンバタン " とやっています。


そもそも欧米人は、オフィスのレイアウトに対して、異常なくらい神経を使います。何をどうしたいのか、私には理解に苦しむ場面もしばしばなのですが、日本にも「風水」という思想があることを考えると、納得できなくもないのでしょうか。


オフィスのレイアウトには、ヘッドの意向が反映されているのはもちろんですが、業務内容によって個性が出ているのがおもしろい点です。私が所属する金融チームは、基本的に個人ごとのデスクが間仕切りで仕切られています。金融チームの隣は、CRM ( 企業の顧客管理の方法やそのシステム導入に特化 ) チームです。CRM チームには、間仕切りは一切ありません。ヘッドが末端の社員のまで見ることができ、非常にオープンな雰囲気です。何となく理解できる差だと思いませんか ?


レイアウト変更の最中は、机を使用できなくなりますから、どこか違う場所で仕事をしなければなりません。日系企業ならば、「今日は仕事にならないなぁ」と苦笑いするところでしょうが、外資系企業ではそうはいきません。彼らは、人ひとり座れるスペースさえあれば、膝の上にノートパソコンを置いて、仕事を始めます。私も最近は慣れてきたのか、ノートパソコンさえ置ければ、その場で立ってでも仕事できるようになりましたが ……。


レイアウト変更にあたり、ヘッドが重視する点は共通しています。それは「自分にとって仕事がしやすいこと」のみです。部下の意向というのは二の次で、あくまでも自分のやりたいようにやります。ヘッドのやりたいようにインフラを整え、それにより業績が上がれば、ひいては部下のためにもなる、という考え方です。いかにも外資系らしい発想だと思います。


各セクションが好きなようにレイアウト変更を実施した結果、オフィス全体は、一見、非常にまとまりのない雑然とした状態になります。しかしよくよく見てみると、個々のセクションは機能的に動いており、それはまるで、個性のある部品が多数集まってできた 1 つの「作品」を見ているようでもあります。「スタイルはどうでもいい。とにかく稼げ !」。うちの社長の言葉にも、ピッタリ合っているのかもしれませんね。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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