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タカシの外資系物語

外資系企業とタバコ2000.11.10

ほとんどの外資系企業では、オフィスは全館禁煙となっています。私が勤める会社でも、先日唯一存在していた「喫煙エリア」が撤廃され、全館禁煙となってしましました。では、外資系企業に勤める人は全員、タバコを吸わないのでしょうか ? 答えは「NO」です。現に私は、今でもかなりのヘビースモーカーです。


昨今は、日本企業でもオフィスの「嫌煙権」が認められ、多くの企業で「タバコは喫煙エリアのみ !」という状態になっているようです。確かに、吸いすぎは健康に悪い、とタバコのパッケージにも書いてあるぐらいなのですから、吸わないほうがいいのはわかります。また、他人のタバコの煙というのは、タバコを吸う私ですら不快に感じることがあります。


しかしヤメられません。仕事を終えた後の一服、考えがまとまらないときの気分転換の一服、これだけはヤメられないのです。


オフィスでは吸えないわけですから、仕方なくタバコを吸うために外出することになります。今や私の会社があるビルの裏口は、喫煙者の溜まり場と化し、一種異様な雰囲気をかもし出しています。「仕事しながら、タバコが吸えたらなぁ ……」というため息とともに。


一方、私の同僚の外国人にタバコを吸う人はいません。健康に気を使っているのはもちろんですが、彼らがよく口にするのは「タバコを吸う人は出世できない」ということです。個人的には、タバコと出世、要するにその人の能力に因果関係があるとは思えないのですが、確かにタバコを吸う人の方が「不健康」であるという主張は納得できます。「いい仕事をするには、まず体が資本」ということを考え合わせると、彼らの言い分もあながち間違ってはいない気もします。


しかし、私の場合は、適度にタバコを吸うほうが仕事の能率が上がるのです。これも事実なのですから、仕方ありません。


外資系企業では、日本企業に比べて、タバコを吸う人の比率が低いのは明らかですが、全員吸わないわけではないのです。確かに肩身は狭いですが、何とかやっていますから、外資系企業への転職をお考えのスモーカーの方、御安心を。


わが社の社長 ( 日本人 ) いわく、「タカシ、いつまでもタバコ吸ってるんじゃないぜ。もっとグローバル・スタンダードにならなきゃダメだよ」。ふふふ、私は知っているのですよ。社長、あなたがカバンに忍ばせているハイライト。今度腹を割って話しましょうかね ……。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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