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タカシの外資系物語

スーパー秘書たちの活躍2000.09.29

私が勤める外資系企業には、「秘書グループ」というセクションがあります。その業務内容は、特定の重役の横に付き添って、いわゆる秘書業務をやるというよりも、どちらかというと「雑用業務」に近いものです。しかし「雑用」といっても、掃除などをするわけではありません。外資系企業の場合、従業員である外国人が日本で働く上で、さまざまな問題が出てきます。その問題を解決するのが、彼女たち秘書グループの役割なのです。


秘書グループの朝は 7 時に始まります。外資系企業の場合、頻繁に早朝ミーティングが開かれるため、 7 時にはオフィスのカギを開け、準備 OK の状態にしておかねばなりません。それが終わると、E メールのチェックに入ります。部長クラス以上の E メールは、たいてい秘書にも CC されます。秘書は部長本人の代わりにそれをチェックしたり、事前にプライオリティをつけたりします。


9 時になると、会社としての正式な営業が開始されます。秘書が受ける電話は、日本語と英語の割合が半々ぐらいです。外資系企業とはいえ、なかには英語の不得意な部長もいます。逆に、日本語のまったくわからない外国人部長もいます。秘書の役割は、英語・日本語を問わず、いかに要点をまとめて、正確に伝えることができるか。もちろん、相手が顧客の場合は、好印象を持ってもらわなければなりません。ですから、英語ができればいいというわけではなく、日本語の処理能力も平均以上のものが要求されます。


秘書の業務終了時間は、午後 5 時です。しかし彼女たちは業務終了後も、残業して仕事を手伝ったり、ときには外国人社員の日本語の勉強につきあったりもしています。


私はときどき、「彼女たちはもしかしたら、私なんかより、ずっと能力が高いのではないか ? 」と考えたりもします。あくまでも個人的な意見ですが、そう思わせるほど、外資系企業のセクレタリーの能力は高いと思います。


私は彼女たちの労をねぎらうために、ときどきアイスクリームをお土産に買ってきたりします。「ありがとう ! 私はこのクッキー&クリームがいいなぁ」こういう言葉を聞くと、彼女たちもやっぱり、普通の 20 代の女の子なんだと、なんだかホッとしてしまいます。秘書さん、これからも頑張ってね !

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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