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タカシの外資系物語

「人物評価シート」のひとつの項目、ユーモア2000.08.18

「あなたはユーモアを持っていますか ?」とたずねられたら、あなたはどのように答えますか ? 実をいうと、この質問は私が勤める外資系企業の「人物評価シート」にある質問項目なのです。私の上司は、四半期に 1 回、私の評価をこのシートで実施します。ではいったい、仕事における「ユーモア」とはどのようなものなのでしょうか ?


日本における一般的な解釈では、「ユーモアのある人 = おもしろい人」ではないかと思います。私は関西の出身なので、幼いころから吉本流お笑いに慣れ親しんできました。ですから、お笑いのセンスはかなりあるという自負があります。しかしここでいうユーモアとは、人を笑わせる能力を指しているのではありません。私の解釈では、「ユーモア」=「ユニーク」だと思っています。日本では、このユニークという言葉も「おもしろい」と解釈されることが多いのですが、実際の意味は「唯一の」ということです。「あなたはユーモアがある」というのは、「あなたにしかないやり方、個性を持っているからおもしろいのです。企業は、あなた自身のおもしろさを評価しているのです」という意味になると思います。


外資系企業における人物評価は、大きく分けると「実績」と「個性」にわかれます。「実績」は文字どおり、どれだけ企業の収益に貢献したかということ。「個性」とは潜在性を測る尺度です。今は収益に貢献していなくても、将来において大きく貢献する可能性があるかないかを、この「個性」が表しています。また、「個性的であること」と「自分勝手」は違います。自分勝手に仕事をして成功する人は、まずいません。個性的であると評価される人が重視するのは、人間関係の調和です。人間関係をうまくやっていくからこそ、その人の個性が際立つといえるでしょう。外資系企業で失敗する日本人の多くは、このあたりを勘違いしている人が多いように思います。


さて、私の評価シートにおける「ユーモア」の項目、果たして評価はどうなのでしょうか。上司いわく、「タカシのユーモア・ポイントは高いよ。まず、顔が怖いね。その一方で、非常に丁寧な応対をする。そのギャップは誰にも真似できないよ」。彼は本当にほめてくれているのでしょうか。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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