グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

タカシの外資系物語

上司の「Why?」に明確に答えられる ?2000.07.28

仕事を進めていく上で重要なことに、「報告」「連絡」「相談」というのがあります。これらを省略して「ほうれんそう」などといったりしますが、外資系企業の場合はどうでしょうか ? 以前にもお話しましたが、外資系企業の場合には、これらのプロセスが非常に重視されます。特に会社にとってよくないことについては、すぐに上司に報告することが義務づけられており、これを怠ると非常に悪い評価を受けてしまいます。


さて、上司に報告をするときはどうでしょうか ? 報告の仕方そのものは、日系企業と大差ないと思います。しかし、日系企業の場合は、報告者がうまく要点をまとめていないと、「やり直し!」ということをよくします。これは上司の部下に対する“愛情”と受け止められているようですが、外資系企業の場合は「やり直し」はありません。外資系企業では、「時間」を重視するので、やり直している暇はないのです。報告は 1 回限り、うまくできなければ、報告者の評価が下がるだけです。


私が上司に報告する際に注意していることは、「なぜ私はこの報告をしているのか ? 」「なぜ今なのか ? 」「なぜ私はこの言葉を使うのか ? 」。「なぜ」を常に明確にしているつもりです。ところが一方の上司は、どんなに短い報告でも最低5回は「Why?」と聞いてきます。それを毎回いわれている私もいかがなものかという感じですが、どんなに準備をしてから報告しても「Why?」は出てくるのです。


これに対する私の回答は、「Because ~」となるわけですが、なかにはうまく説明できないことがあります。あるとき、上司に次のようにいわれたことがあります。「タカシがうまく説明できない事柄の中に、われわれにとって非常に重要なことが含まれているのだ。私の役割は、うまく説明できない事柄を、筋道立てて説明できるようにすることにあるのだから」。


外資系企業において何よりも求められるのは、不明確な点をなくすこと。どんなに流暢な英語をしゃべる人でも、上司の「Why?」に明確に答えることができなければ、高い評価を受けることはできないでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

ご意見・ご感想フォーム

合わせて読みたい

---