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タカシの外資系物語

眠れない会議2000.05.26

一般的に、会議というのはだれにとっても眠いものです。なぜ眠いのかというと、自分が会議の当事者でもない限り、ほとんど発言の機会がないから、要するに眠っていても OK な状況だからだと思われます。日本の企業の場合、会議で発表される内容は事前に参加者全員に知らされ、入念なネゴシエーションが実施されます。問題があれば会議が始まる前に修正されるため、会議中に異を唱える人はほとんどいません。


外資系企業の場合でも、会議の内容は事前に知らされますが、それ以上のことはやりません。何かおかしい点があれば、会議中にドンドン修正されていくのです。会議は単なる“発表”の場ではなく、文字どおり“議論”そして“修正”の場なのです。ですから眠っているヒマはありません。自分に関係ないような議題で始まっても、いつ自分に関係の深い内容になるか予想がつかないからです。


たとえば、ある事業部における今期の収益目標とそのアクション・プランが議題であったとしましょう。発表者は、担当マネージャです。「その収益目標は彼には無理だ。彼のリソースを私に与えてくれたら、私のセクションで達成しよう」「いや私は今期、新しい戦略をとるつもりだ。30 分くれたら、ここで発表しよう」


うかつにも眠ってしまおうものなら、いつ自分の部下が奪われているかもわからないのです。外国人の同僚は、「会議ほど楽しいものはない。ボスに対して直接的に、自分を認めてもらえる唯一の場だから」と言います。みんな会議の前には、かなりの時間をかけて「自分なりの発表」をするための準備をします。テーマは常に同じ。「いかに自分の方を向かせるか ! 」


さて今日も朝 8 時から会議です。マネージャは全員7時には来ていました。本日のテーマは「新規採用について」。熱く、そして眠いけど眠れない 1 日が始まります。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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