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外資系の新卒採用と研修制度2014.04.30

外資系の新卒採用と研修制度

rookiez01

4月も終わりに近づいていますが、4月といえば新しい期の始まりの季節。世の中の多くの会社では新入社員を迎える季節でもあります。キラキラした初々しいスーツ姿の新入社員をそこかしこで見かけるこの時期ですが、彼らの多くはこの時期に“新人研修”なるものを受けていたりします。

 

そこで今回は、外資系企業の新卒採用と研修制度についてご紹介します。一口に外資系といってもいろいろありますが、ここでは主に欧米系の会社について取り上げてみたいと思います。

●外資系はそもそも新卒採用をあまりしない

一般的に、外資系企業では新人採用があまりされず、人材獲得のほとんどを中途採用でまかなっています。
これにはいろいろな理由がりますが、1つには基本的に外資系は人材不足で即戦力を求めているということが言えるでしょう。また、いろいろなキャリアを持つ人材を会社に集めて、多様性という観点から会社を強くしようという思想とも関連があります。

 

中途採用者が多いということは、新人研修を前職で済ませている人材を獲得するという意味合いもあります。つまり即戦力の確保と同時に研修経費の削減という戦略でもあるようです。特に、新人研修を前職で済ませているという意味で、1社目が大手企業である方が多いようです。

●新人研修があることで有名なのはマッキンゼーなどのコンサルファームまたは外資金融。


逆にコンサルティングファームや外資系金融などでは、独自の新人研修があります。
2週間ほど期間を取って、自社製品がある場合はその知識を徹底的に叩き込まれ、ビジネスマナーや財務諸表の読み方などをレクチャーされます。その後現場に入ってからも、2ヶ月程度のフォローアップ研修がある場合があります。

 

また、こういった研修期間に行われるパーティなどを通して、ネットワーク(人脈)作りが盛んに行われます。社内のみならず社外での研修、海外研修なども多いため、幅広いネットワークを作ることができるのも外資系の魅力のひとつです。

 

研修には、大まかに2種類あります。
座学にてあれこれ講師に習うものと、ディスカッションスタイルで、講師はいるものの、グループになって会社の方向性やブレインストーミングなどを行い、ロジカルシンキングを学ぶというものです。もちろん、後者のほうがより実践的です。

 

コンサルティングファームのマッキンゼーでは、問題解決の技法について叩き込まれます。
「自分で問題を解決するスキル」と言い換えてもいいかもしれません。
その詳細をここで書くのは避けますが、将来どの業界に移ったとしても通用する横断的な、論理的思考のアプローチを学ぶ研修が行われているそうです。

 

ケーススタディとしてあるテーマが与えられ、それに対してグループでディスカッションし、グループなりの結論を出していきます。その際、講師が結論の導き方や、質疑応答に対応してくれます。答えは教えてくれません。というより、答えはありません。ロジカルシンキングを通して見つけた答えが答えなのです。これが、座学の勉強とは異なる点です。

●外資系の研修の基本は、「スキルアップは自分で行うもの」

外資系の研修の基本概念は、「スキルアップは自分で行うもの」です。おんぶに抱っこで数ヶ月研修してから現場に入る日系企業とは、ここが大きく異なります。

 

多くの大手日系企業では入社して数ヶ月に渡り、新人研修があります。ここでは名刺交換の仕方から、メールの書き方、電話の取り方などビジネスの基礎をみっちり教え込まれ、現場に入った後もお目付け役のチューター(先輩社員)がついて、最低1年間は新人として現場教育されます。半人前とみなされているので、もし何か失敗があったとしても大目に見られるでしょう。

 

外資系の新入社員に対しては、こういったイントロダクションの研修はありません。突然現場に入れられ、間違った電話の取り方をしても指摘してくれる先輩などもいません。何もかも自己責任なのです。

 

とはいっても、外資系の場合は、実際の現場で学べることが膨大にあります。研修はあくまでも導入に過ぎず、仕事から学ぶ姿勢さえ忘れずにいれば、いくらでも現場でスキルの習得や経験を積むことが可能です。

 

また外資系のキャリアを積む上で重要なスキルのひとつに、英語があります。本社とのやりとり、外国人社員とのやりとり、また、自身のプロモーション(昇進)に必須のスキルです。英語力向上のために、会社が補助をだしてくれる場合もありますが、たいていは自分自身でスキルアップしていく必要があります。

●まとめ

いかがでしたでしょうか?外資系の新人研修についてイメージはつかめましたでしょうか?


外資系に新卒で就職するのは狭き門です。ですが、その門を超えた先には刺激的な仕事環境と成長の場が待っています。我こそはという人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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