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中国での働き方・駐在と現地採用それぞれの現実2013.10.17

長期に渡る不景気、使い捨て同然に厳しい労働条件で働かざるを得ない企業など、日本の労働環境に関してはなかなか明るいニュースが出てきませんよね。また、グローバル化する企業も増えてきて、海外展開にとどまらず社内の公用語を英語にするところまで出てきました。日本で今までどおり働いていればOKという時代はなくなってきたと実感することもしばしばです。

そんな日本を飛び出て自分の力を試そうとする人も多くいます。2008年のリーマン・ショック以降全世界に不況の波が押し寄せましたが、そんな中元気だったのはお隣の国・中国。ここ数年は高度経済成長に陰りが見えてきていると言われていますが、それでも海外輸出額は世界第2位を維持しており、それを支えるグローバル企業を中心にまだまだ日本人の求人が多いと言える状況です。

留学後よく分からないまま現地採用で就職するケースが多いですが、実は雇用形態によって待遇や働き方が大きく異なる事をご存知でしょうか?

「現地採用」以外に「駐在」という働き方もあるのです。好待遇が人気の「駐在」、何かとハードな面がクローズアップされがちな「現地採用」。それぞれのメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

雇用のスタイル・駐在か現地採用か

海外で働くには、2つの雇用形態があります。ひとつは「駐在」と呼ばれるもので、日本の会社に就職して、中国支社の駐在員として働く方法です。管理職など責任のある職務を任されます。日本の物価で給料が支給される事が多く、それに加えて様々な手当が付くので、生活面では安心して過ごすことができるでしょう。ただ、大抵の企業は多くても数名程度しか駐在員を派遣しないので、なかなかの狭き門。

もう一つは「現地採用」という働き方です。その名の通り、中国現地で採用された社員の事で職種は多岐にわたります。一般的なスタッフレベルの仕事もありますし、最近ではコスト削減のために現地採用から管理職を採用するところも増えてきました。海外で働くには、会社が労働ビザを申請しなくてはなりませんが、中国は比較的ビザが発給されやすいため現地採用として働く日本人が多いのです。

働き方それぞれにメリット・デメリットが

ここまで読んでみると駐在員として採用されるのがとても良いように思われそうですが、駐在員には駐在員なりの苦労があります。

駐在員の多くは、管理職として現地スタッフを取りまとめる任務を与えられます。海外でも日本と同じスタイルで仕事をしようとする本社。そして、仕事に対する考え方や文化の異なる中国人スタッフ。この間に立って、業務がスムーズに行くように調整・管理しなくてはならず、板挟み状態に精神的ストレスを強く感じる駐在員が少なくありません。辞めたくても立場上なかなか退職できないという重圧も。

また、会社によりますが3~5年で帰国になるケースが多いので、中国でずっと暮らしたい方には余り適していませんね。

一方、現地採用という働き方。自分は中国語の分かる外国人だから好待遇のはず・・と期待してはいけません。現地ローカルスタッフより少し給料が優遇される程度と思っておいたほうがいいでしょう。ここ数年は、中国で働く日本人が増えてきたこともあり、日本人の平均給料が下がってきています。

駐在員並みに手当が付く所はまずありません。住居を提供してもらえる所も少ないので、自分でローカルアパートを探して生活しなくてはなりません。

生活面まで何かとサポートしてもらえるところが多い駐在員と比べ、現地採用では全て自分でやらなくてはなりません。

何かと大変そうですが、海外でのサバイバル能力を試してみたいあなたには「海外で生活している実感」を得やすい現地採用が向いているかもしれませんね。また、会社を辞める時期なども自分で決めることができるので、自由度が高い働き方と言えます。

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