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有元美津世のGet Global!

フィリピンの英語(2)― 否定疑問文2019.04.09


 フィリピンだけでなく、日本人を含め、非ネイティブスピーカーに共通して見られる間違いに、「否定疑問文に対する答え」があります。


 フィリピンで、下記のように聞くと、 

So you don’t take credit cards? (クレジットカードは使えないんですよね?) 

“Yes”という答えが返ってきました。”Yes”であれば、英語的には、 

“Yes, we take credit cards”(はい、使えます。) 

という意味です。しかし、信用できないので、聞き直すと、やはり「クレジットカードは使えない」ということでした。 そうであれば、返答は、下記であるべきです。 

“No, we don’t take credit cards.”
(いいえ、当店ではクレジットカードは使えません。)

 日本語でも、「~使えないですよね?」の返答は、英語(やロマンス系言語)とは反対で、下記のようになりますが、日本語と同様の言語も多いようです。(Yes/Noで答えない言語もあり。)

「はい、使えません。」

「いいえ、使えます。」

   先の例のように、とりあえず”Yes/No”で答え、その後に文をつけ加えれば誤解の余地がないので、お勧めです。

Take Credit Cards

 

 なお、「こちらではクレジットカードを使えますか?」を直訳して、”Can I use a credit card here?”という人もいるでしょう。

 

 間違いではありませんし、十分通じますが、相手ではなく、自分を主語にするのであれば、下記の方が英語らしいです。 

Can I pay by credit card? (クレジットカードで払ってもいいですか?)

 また、「当店では、クレジットカードを受け付けています」の日本語を基に、動詞は”take”でなく、”accept”を使う人の方が多そうですが、もちろん間違いではありません。高級レストランであれば、Do you take credit cards?”  に対し、”Yes, we accept credit cards.” と答える可能性大です。(acceptの方がフォーマル。)

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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