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INTERVIEW 1

グローバル舞台で
「ハイキャリア」を目指すには?

“転職支援実績No.1※”のリクルートエージェント
“ハイキャリア”と呼ばれる求人案件は、一般的に年収800万円以上で課長や部長以上のポジションであることが多い。Daijobを始め転職サイトや転職エージェントでは企業からハイキャリアをターゲットにした求人掲載の依頼を受けると、社名を非公開にしたまま募集を開始することがほとんどだ。そこで、「Daijob.com」はキャリアップを狙う求職者の採用成功をサポートすべく、求人が公になることが少ない“ハイキャリア”の転職事情について、リクルートエージェントのコンサルタント・木下晃一さんにお話を伺った。
※転職支援実績No.1:転職支援実績は累計41万1,000名以上。(2017年3月期)※自社調べ
プロフィール
木下晃一さん(35歳)、株式会社リクルート エージェント事業本部ハイキャリア・グローバルコンサルティング部所属のコンサルタント。 転職支援サービス「リクルートエージェント」で国内外の人材募集企業および転職希望者のコンサルティング業務を担当。株式会社リクルートホールディングス タイ法人、RGF HR Agent Recruitment(Thailand)Co., Ltd.で1年間の勤務経験あり。
グローバル舞台のハイキャリアでは、こういう人が必要とされている

私はリクルートエージェントの中で“グローバル領域“の”ハイキャリアポジション”を担当しています。弊社は求人案件のラインナップが他社と比べても豊富だと思いますが、私は“海外駐在を前提”とした求人案件に特化しており、日系の中堅~中小企業が主な求人企業です。 私が担当する求人案件の赴任先は半数以上がアジアです。国別で言うと中国が一番多く、最近はタイやベトナム、インドネシア等、東南アジアも増えています。業種は製造業や製造業関連の商社が多いですが、最近ではIT・ネット・食品・人材・不動産等の企業が海外事業を拡大・展開するために、海外駐在経験者をはじめとする海外事業経験豊富なグローバル人材を求めることも徐々に増えてきています。

求人案件は既に海外事業を展開しているエリアでの募集がほとんどですが、全体の1割程度は新たな国への進出に伴うポジションです。その場合、業界経験や製品・サービスに関しての知識よりも海外事業の立ち上げ経験や、進出予定国での勤務経験を企業が求める場合も多いです。海外現地で新たに事業を展開するための営業や販路の開拓、現地スタッフのマネジメントには、その国の法律や商習慣、現地のマーケットやカルチャーについての知見が欠かせません。新たな業界へキャリアチェンジを希望される方でも、勤務国でのネットワークをお持ちの方はマッチする可能性が大いにあります。

事例紹介(実際にあった求職者エピソード)

“ハイキャリア”のポジションに就く人材は、企業の経営者や幹部として年収アップしていく……というイメージを持っている方が多いのではないかと思います。ただし、一口にハイキャリアと言いましても、仕事や人生で何を重視しているのかは人それぞれ大きく異なり、何を求めるかも様々です。

私が主に担当する中小企業では社内に海外経験のある方が少ないので、大手企業で海外勤務経験のある方が採用ターゲットになることが多いです。具体的には、海外現地法人の要職を経験して日本へ帰任したものの、海外でのやりがいのある充実した日々が忘れられず、また再度海外勤務できるチャンスがないため、引き続き海外でのキャリアを継続するために転職を検討されるようなケースです。

これまでに私が担当した方の中で、日系大手企業の米国法人で副社長経験のある方が、定年後に国内のグループ会社へ出向になったタイミングで転職を検討され、異業界のメキシコ法人へ転職された事例がありました。オファーされた年収は現地では高額な水準ではありましたが、ピーク時の半分程度にも関わらず、入社を快諾されました。創業まだ間もないタイミングでの入社で、まだまだ課題も多く、組織体制を整えるところから必要な状態でしたが、その方は自らの経験を生かした体制作りにやりがいを感じられての決断でした。年収だけではなく、これまでの経験を存分に発揮できる新しいチャレンジを“キャリアアップ”と捉えていただけたので、良いご縁を結べたのではないかと思います。

求職者に対してサポートできること

面談でお話する方の中には「とにかく海外で働きたい」という思いが強すぎて、「なぜ海外勤務を希望するのか?」「海外でどういうキャリアを積みたいのか?」「海外赴任後のキャリアをどう考えているのか?」といったシンプルな質問にも言葉を詰まらせてしまう方がいらっしゃいます。ご希望を掘り下げていくと、海外駐在よりも日本国内で働く方がご本人のご希望に合うこともありますので、これらのことが具体化されていると、実現したいキャリアに合致した求人案件がご紹介でき、結果としてミスマッチが少なくなると思います。私の役目は、求人企業が必要としている経験やスキルを、その背景とともに求職者へお伝えし、効果的にアピールできるように伴走することで、求人企業・求職者双方にとってより有意義な出会いの実現を提供することと考えています。

転職成功される方のパーソナリティーは、謙虚な方が多いように思います。転職市場の動向や需給バランスと自身の市場価値を正しく捉えることが、転職成功に繋がりますから、それまでの肩書や会社名に囚われず、「知らないので教えてください」と素直に私に相談してくださる方が、成功していると感じています。

まとめ

企業経営に関わる方となるべくお会いして、ビジネス環境や事業戦略・課題等を伺った上で、採用要件を摺合せし、候補者のリサーチをしていきます。事業戦略や課題を把握しているからこそ、ポジションが顕在化していない場合でも、課題解決につながる人材であればご提案をすることもあります。また、リクルートエージェントは国内外にグループ会社がありますので規模の大きさを生かして各地の営業担当と連携し、弊社でしか実現しえない転職成功のストーリーも作り出すことができます。

私自身も1年間タイでの勤務経験がありますので、海外勤務を実現するための手段や海外勤務時のやりがいや苦労など、実体験を元にコンサルティングさせていただいております。応募から内定までの平均は3ヶ月程ですが、半年以上かかることもありますし、タイミングによっては国内間での転職とあまり変わらず1ヶ月半程で採用決定することもあります。より多くの機会を掴むために海外勤務中に次のキャリアを考えたり、海外勤務へ興味を持った時点で、まず弊社にご相談いただければと思います。

求人企業にとっては1人の採用が社運を大きく左右することもあります。企業側から「新しい人材のおかげで、会社が変わってきたよ」と言われること、求職者の方が次のステージでご活躍されていることが、私のやりがいです。

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